プロローグ
「ここは、何処だ‼︎?」
あたりを、見回しても真っ白な空間が広がっているばかり、、、
さっきまでの記憶がコンビニでポテチとカップ麺を買った帰りだったはず、、、こんなとこに来るような経緯が分からない。「うーーん、、」などと唸っていると
「おい、お前さんはいつまで後ろ向いとるこっち向かんかこっち。」
いきなり、ゲームのラスボスか何かのようなものすごい低い声で後ろから声をかけられ反射的に後ろを向くとそこには、もっと衝撃的な光景があり、、
そこには、マッチョの巨大なおっさんがほぼ全裸の状態で堂々と椅子に座っていたのだった。
「 あんた、、誰なんだ、、?」
俺が聞くとおっさんは、いきなりドヤ顔を決め込み
「わしか?わしは神だよ‼︎」
「は?神、、?」
困惑している俺に神などと名乗るおっさんはさらに
「いやいやぁ、悪い悪い。お前さんどうしてここにいるか良く分かっとらんらんだろ?ここは、死後の世界なんだがな、こっちの手違いでお前さんを殺してしまってな。」
ん!?今、とんでもないことが耳に入ったような気がしたんだが、、、つまり、、
「ふざぁけんな‼︎このクソじじぃぃ!!!!!」
と、当然こうなるわけで温厚な俺も少していうかものすごくきれたわけで‼︎
「いや、分かっとる。お前さんがそう言いたくなる気持ちもな、けど言い訳すると人間ってのはいつ死ぬかはわしの持っとる名簿で分かるんじゃがなお前さんが死ぬのは、60年後の今日だったんだがてっきり今日だと勘違いしてな、こいつ全然こっち来ねーじゃん。ふざけんなよ。とか言いながら殺しちった。テヘペロ
☆」
「テヘペロじゃねーよ‼︎おい、責任取れよ!!!!神なんだろ‼︎?それぐらいできるよな!!!!」
激怒した俺を逆なでるかのごとく早口で説明した神などと名乗るおっさんにもう一度怒りの言葉をぶつけると
「勿論、そのつもりだ。お前さんを生き返らせよう」
などと意外な返答が帰ってきて、、と思いきや、、
「だがな、問題があってな元の世界に生き返らせることは、できないんじゃ。ていうか、元の世界で生き返らせたら死人が動いて私生活して誰も疑問に思わねーヤツいねーだろ?」
などと、素っ頓狂なことを言ってくる。
「だからさ、お前さんたちが言うところの異世界に生き返らせてやるよ。けどなそれでも問題があってな、正直に言うと本当に人の肉体を生き返らせるのは、無理なんじゃ。だから、ゾンビと同じような体になるけどいいよね‼︎」
「ゾンビで異世界転生だと‼︎そんなので納得できるわけがないだろ‼︎ふざけるのも大概にしろ‼︎」
「ゾンビって言ってもちゃんと自我はあるし食事も取れるし睡眠も取れる。はっきり言って心臓が止まってる以外あんまり生きてる人間と変わらなよ。向こうに行って魔王倒してくれたら今の記憶を残したまま元の世界の裕福な家庭でやり直させてやるから」
「いや、後半に言ったことを今しろよ‼︎」
と俺の突っ込み虚しく勝手に話を進められ、、
「大丈夫、お前さんに精霊の使い魔をプレゼントしてやるよ。頑張って魔王倒してくれ‼︎」
俺の足元にに魔法陣のような模様が浮かび上がり、視界が真っ白になっていく。そんな中で神と名乗っていたおっさんは決め台詞でも言うかのごとく声を張り上げる。
「タチバナ・アスカ女みたいな名前だがお前なら出来る。魔王を倒してこい‼︎」
「女みたいな名前で悪かったなぁぁぁぁぁ!!!!」
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こうして主人公、橘 飛香の物語は始まったのだった‼︎