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第八歩

更新させて頂きます!

依頼を受けている事で、ギルドに対する貢献度を上げる。

物流が停滞気味ではあるが、俺らが関わった事で停滞していた物量が流れていた・・・。


「一時はどうなるかと思ったが・・・商隊護衛をマサカツ達が受けてくれるようになったから徐々にだが、良い方向へ進んでいるよ。」


「そうですか。 それは良かったです。」


「ですが、良く思っていない人もいます・・・。 気を付けて・・・。」


「有難うございます。 では・・・。」


俺は次の依頼である討伐依頼を受けるべく、掲示板に向かう。

だが、すぐに依頼の張られている掲示板が見る前に呼び止められる。


「失礼します。 マサカツ様、貴方方の次の依頼は、こちらに・・・。」


「えっ?あっ、はい・・・。」


振り返ると、受付嬢に一枚の依頼書を渡される。

馴染みのある受付嬢でもあった彼女から渡された依頼書。

書かれていたのは・・・。


『山賊団・餓狼団の捕縛・討伐』


ここにきて、対人依頼・・・。

そこで受付嬢の彼女から説明が入る。


「マサカツ様達御三方は、対人討伐依頼を受けていません。 そうなると、昇級も保持にも障害になりますので、辛いでしょうが対人討伐を受けて頂きます。 上位になると、賞金首討伐もありますので。」


「そうか・・・。 確かに対人はなかったな・・・。 護衛中に盗賊を捕縛したけど。」


「ですが、それは偶発なのでその達成としてカウントされないので・・・。」


「討伐をするの?それとも捕縛をしても?」


「無理なら討伐で構いません。 ですが、彼ら餓狼団は凶悪な上に元高ランクの元傭兵や冒険者、他国の元兵士や元騎士が加わっている上に、魔術師も加わっているとの話も入っています!危険ですが、頼める冒険者が・・・。」


「・・・。 俺らでもヤバければ、逃げるよ?」


「はい!それは構いません!騎士団の出撃決定しています!無理はしないで下さい!」


「分かりました。」


俺はそれだけを言うと、ギルドを後にした。

装備を整えている俺らは、件の洞窟に向かう。 生命探知で殆どの山賊は、最下層の場所におり、一部の生命反応は弱くなっているが、人質のようだ。 人質の救出を優先にすることに。

普通の冒険者だと、ナイフや弓矢を使うが、俺らは違う。

サイレンサーをつけた拳銃を構え、見張りの男2人を撃ち殺す。


「さて、次は人質だが・・・2つの生命反応が薄い。 急ごう。」


「「はい。」」


俺らは警戒はしながら、先を急いだ・・・。

明らかに人質の身が危ない事を知っているから・・・。

辿り着き、警戒しながら覗き込むと、彼らの非道さが分かる光景が広がっていた。

メイドと女性騎士を蹂躙し、放置した上に幼い女の子も襲うべく、服を引き裂いた状態で震えていた。 近くに顔や腹に蹴りや殴られた跡のある5歳くらいの男の子が倒れていた。


「くそがっ!マリア、エレン!手当てを!魔法薬も使って回復しろ!」


「「はい!」」


「俺は見張りに立つ!処置を頼むぞ!」


俺は入口の見張りに立ち、見張る。

拘束部屋の入り口から拳銃を構え直す。 その後ろでは、2人によって、治療が続けられていた・・・。

だが、やはり女騎士の方が重症らしく、現代応急処置法と回復魔法を合わせた治癒法でも大変なようで、苦労している。 だが、急がせるわけには行かない。

 

「これは時間がかかりそうだな・・・おっ?」


ビス!ビスッ!


「ぐはっ」「がっ」


巡回の連中を数組討伐するが、なぜか増援が来ない・・・。

野盗でも巡回がいなくなれば、心配するはずだが・・・。


「あいつら、ガバガバか?だが・・・好都合か・・・?」


「主様・・・。」


「ん?どうした?」


「はい。 メイドさんは回復しましたが、意識が・・・。 女性騎士さんの方は、身体の方は元に戻せましたが、外傷部が・・・。」 


「そうか・・・。 だが、彼女たちは放置も出来ん。 この部屋自体の入り口を塞いで、来られないようにするか・・・。」


俺らは彼女らに説明は出来ないので、子供ではあるが、この子らに大人しくしていてほしい旨を伝えると、怖がりながらも首肯定してくれた。 服装からしても貴族そうだが、暴力を振るわれた事に固まってしまい、動けないようなので2人から飴玉を渡して、笑顔で暫しの別れをしてから下層へ。


<盗賊回>


「あにぃ~、巡回に言った連中が戻らねぇ~?あの野郎ども、どこほっつき歩いてんだ~?」


腹が立つぜ。 せっかく女を抱けたのにサボる奴が居やがるとは・・・酒がマズくならぁ・・・。


貴族の馬車を襲い、護衛と男の使用人を倒して、生き残ったメイドと女騎士を好きなだけ蹂躙した後の酒を楽しんでいる時に部下の一人が、そう報告してきた。

酔っていた事もあるが、用心に越したことはないと、追加で4人に送り出した。


「お前らも迎撃の用意をしとけっ!カチコミだっ!」


「「「「オオオオォォォォォッ!!!!」」」」


酔っぱらっていても、そこは腕の立つ盗賊団。

突然の事態にも慌てずに行動できる連中だ。 


我ながら良い部下を持ったもんだ!


この時は彼は余裕があった・・・。

追加で出した護衛が、侵入者を発見し、迎撃に向かう姿を誇らしそうに見ていた。


<盗賊回・終>


巡視の組が2つ始末したら、今度はやはりというべきか、増援というより敵の本隊が駆け上がってきた。

想定していたより早かった。


「やはり来たか・・・。 まあ、阻止戦を張るか・・・。 よっと。」


俺は巡回の盗賊の死体を重ね、土嚢代わりにして突撃銃を構え、足元の手榴弾と予備弾倉を置く。

2人から後方支援用のMG42機関銃の支援攻撃を開始される。

MG42の独特な発砲音と共に駆け上がってくる盗賊どもが、倒れて行った・・・。


「がっ!」「ぐっ!」「ぎゃっ!」


「もっ、戻れぇ!がはっ!」


駆け上がってきた連中は、自然の洞窟の曲がりくねった場所に固まってきた。

俺はそこに手榴弾を投げ込んで吹き飛ばす。


「「「「ぎゃぁぁぁぁ!!!」」」」


「もういっちょ!」


「「「「ぐはぁぁぁ!!」」」」


「そりゃっ!」 


俺が投擲した手榴弾は、曲がり角の固まっていた盗賊団を吹き飛ばし、負傷した賊はMGの餌食になっていた。 そうして弾薬箱一個使い切った頃には、動けなくなった盗賊団員が倒れていた。

残った連中も手榴弾の餌食になり、吹き飛んだ。


「さて、まだ下にいる奴らに会いに行きますか・・・。」


「はい。 ここはどうしますか?」


「ここは土魔法で塞いでいるし、空気穴はあるし、警戒の道具は置いておくから。」


「分かりました。」


俺ら3人で下がっていく。

カキンと、銃架を解体してからMG42機関銃を持つ俺と、突撃銃に初弾を込めるエレンとMP40マシンガンを射撃体勢にして指示を待つマリア。 視線でのみアイコンタクトし、互いに警戒しながら奥へと進んでいった・・・。


「テメェら・・・俺の手下どもを・・・やりやがったな・・・?!」


「お前らだって、欲望のままに奪い、殺してきたじゃないか!!」


「ウルセェ!!弱い奴が悪りぃんだ!!テメェらもしねゃぁ!!!」


ババババっ!バンバンバン!パララララっ!


3つの音が鳴り、戦斧を振りかぶった頭目らしき男は、3つの銃器の鉛玉で踊る様に身体をくねらせると、地面に倒れ伏した・・・。


こうして討伐依頼と救出依頼が完結した・・・。

だが、後味はよろしくないが、2人の身を挺した女性は元の状態に回復して、痕跡も無くして上げた。

ついでに記憶も。

ひとまずは彼女らの服を直して上げる事は出来なかった為に、2人の服を貸し出す形で着替えて貰い、小さいお姫様はワンピースを生成して、2人の手伝いで着替えて貰う。


「用意は出来た?」


「はい。 ひとまずは着替えも終わりました。 彼らの持ち物も持ちました!」


「分かった。 あとは・・・収納に入れて運ぼう。 奴らの方は・・・首だけ持っていこう。」


「・・・はい。」


俺は彼女らに見えないように首を切り取って、収納に入れていった・・・。

そうして彼らのねぐらから略奪品も含めて、回収してギルドへと戻る道を3人で、女性2人と子供2名と共に街のギルドへ連れて戻った。  


 ギルドに着くと、受付嬢に案内されるまま、別室へと人質となっていた人達と共に誘導される。

どうやら知られたくない事があるらしい・・・。


「マサカツ、マリア、エレン。 今回の依頼、ご苦労だった・・・。 今回は込み入った事柄を含んでいるのでな・・・。」


「・・・。 やはりそうですよね・・・。 なぜ盗賊討伐に救出依頼が抱き合わされている事で、不思議だと思ったよ・・・。」


「すまんな。 こういう込み入った依頼をこなせる冒険者は少ない上に、口が堅い奴となると、余計に少ない・・・。 その点、お前は口は堅そうだし、奴隷である女性2人も奴隷ではなく、仲間として扱っているのがよくわかる。」


「はい!この間はブローチ買って貰いました!」


「私は櫛を・・・髪留めも幾つか・・・。」


「ちょっ! まあ、良いか・・・。」


「ふははっ!!! だが、お前らのこの様子なら任せて正解だったな!だが、これから話すことは、口外無用で頼むぞ?」


「「「はい・・・。」」」


そこで伝えられた事は、小さい王子様と姫様はとある高貴な貴族の嫡子と姫で、彼女らは護衛騎士とメイドの一人という事。

当然、無傷で帰還させることが絶対条件だったそうだ。

だが、結果は2人は蹂躙された。 姫も被害を受けた・・・。

俺はギルマスに事実は伝え、エルフ特有の回復魔法と俺の手当て道具を使って、回復した旨を伝えた。

当然、彼女等には内緒になる様に遮音した。


「彼女らは俺らが手配する。 勿論、口止め料は弾むから頼むぜ?」


「分かりました。 ですが、先ほどの話は・・・。」


「ああ、勿論先方には伝えん。 ここだけの話だ。 だが、当主には伝えねばならん。 これはどうにもならん。」


「それで放逐という事には・・・?」


「そこは私も判断が出来ん。 そうならぬように話はする。」


「それはお願いします。 放逐されたとあっては、我らの治療の努力が無に帰します。」


「分かった。」


「終わった?」


「ああ。 帰ろう。」


「お前らは受付で、報奨金を受け取れ!また連絡する!」


「はい!」


遮音結界を解き、元に戻した俺らは受付で、報奨金を貰った。

盗賊の首も提出したが、そちらの賞金は後日となった。

俺らは報奨金を受け取ると、宿へと向かう。


「キツイ依頼でしたね・・・。」


「ああ、難易度は高いな。 流石に夜は休みたい。」


「ですが、主様も大変でしたから・・・。 夜は・・・お慰め致します・・・。」


「・・・。 そういうつもりではないが・・・世話になるかもしれん・・・。」


「大丈夫です。 ご安心ください。」


俺は帰還した宿で、ゆったりした時間を過ごしたのちに夕食後は、2人の女性たちと共に一夜を共にした俺は、とても安心と滾った心を落ち着かせる事に・・・。


翌日、ギルドの職員が呼びに来るまでは、とても幸せな夜だった。

これからもよろしくお願いします!

皆様の応援、よろしくお願いします!

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