第十七話
無事に更新が出来ました!
孤児の子供に案内された宿は、要望通りの宿で食事も十分な量が有り、風呂も大銅貨2枚と別にかかるが、特に困らない。 シーツも交換されている為、安眠を得られた。
「今回は良い宿に当たったな。」
「孤児と言うことで心配しましたが、誠実でした。」
「ああ、よく寝れた。」
「さて、仕事をしますか・・・。」
「「はい。」」
ここ数日の間に俺らは幾つかの依頼をこなし、その中で大物であるビッグフォレストボアを討ち取った事で舐められることがなくなった。
来たばかりの冒険者が、今町にいる冒険者でも逃げることも考える大物をたった3人の冒険者で、討ち取ってきた上に傷の少ない状態で倒した事で、一目置かれた。
「旦那!今回も好調ですかい?」
「おう。 まあ、ぼちぼちだな。 森にサソリとかマジでびっくりしたがね・・・。」
「ああ、それは森サソリだね?まさか討伐・・・したの?」
「当たり前だろ?サソリの口に爆発物ぶち込んで内臓ぶちまけたわ!」
「あー、それで・・・。」
俺ら3人はサソリの体内の内容物を丸かぶりしている状態で、頭から足先までぐっしょりだったからだ。 ひとまず彼の案内で井戸に向かい、水をかぶって流しきってからクリーンの魔法で、綺麗にしてからギルドへ。
「次の方~どうぞ~!」
「はい。 よろしくお願いします。」
「?! ちょっとお待ちください!手空きの人、集まってぇ~!!」
「・・・。 なあ、俺らって、そんな迷惑な連中?」
「まあ、今までの事がギルドカードに書かれているのでは?」
「ありえますね・・・。」
「まあ、今回も似たようなものか・・・。」
集められた職員は6人ほどが、大量持ち込みのカウンターに待機した。
俺は討伐依頼の品物や薬草系、予定外の小型魔物の討伐証明部位やその魔物そのものを出していく・・。
それに合わせ、待機していた職員がそれぞれに仕分けして、奥へと運び込んでいく・・・。 だが、徐々に大きくなると、複数人で運んでいき、最後の森サソリの討伐体になると、解体場から台車が持ち込まれて、それに適度にバラされて運ばれていった。 出し切った頃には最初の受付をしてくれた職員は、疲れた顔をして聞いてくる。
「はぁはぁ・・・今回は・・・これで終わりですか?」
「ああ、すまないね。」
「はい・・・。 では、査定をしますので、お待ちください・・・。」
番号札を貰い、併設している酒場に腰を下ろす。
街に来てからよく使っている孤児の少年も呼んで、ひとまず食事休憩に。
勿論、子供は遠慮なく食べ、家で待つ弟妹3人分と俺らの渡す薬で、起きて家事が出来るようになった母親の分も土産として、食事を確保させてからだ。 俺らは相変わらずそれが当然のように薄めたワインや果実水を飲みながら、今日の反省会をする。
2時間ほどで小型魔物や薬草の査定が終わり、呼び出される。
それらの報酬と依頼料を受け取ると、大型の査定を明日以降に聞きに来ると言い、孤児の子供を連れてギルドを出る。
最初はよく絡まれたが、足の甲や太ももを拳銃で撃ち抜いたり、下顎を殴り倒す事を繰り返すと、不良冒険者は絡まなくなった。 彼らの所有品は孤児の子の追加報酬にされ、身ぐるみを全て剥ぎ取っているため、回復も薬も買えずに負傷したままで魔物を討伐しないといけなくなった為により、より淘汰されて野盗に身を落としたり、魔物の餌食になった。
「最近は絡まれませんねぇ~。」
「やはりやり過ぎたかなぁ~。 まあ、あくどい事をしてるんだから。」
「獲物がいないのも寂しいが・・・まあ、良いか。」
俺らは孤児のこの子を彼の家に送り届けると、俺らも宿へと戻った。
宿で食事を取り、別料金の風呂に入り、部屋に帰れば夜時間になり、それぞれの時間を過ごす。
そうして、夜が更けていった・・・。




