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第十三歩!

戦闘はさらに激化していた・・・。

二人の火力支援によって、パンツァーファウストの大型火器の準備が出来た俺は、目標である転生者のオーク上位種を狙う。

だが、防御の固い胸や脂肪の厚い腹部は狙わずに足を狙った。


「食らえっ!」


バシュッッッ!!!ボン!


「ぐぎゃあああああ!!!!糞がぁぁ!!」


彼の足に深手を与えることが出来た事で、彼は膝をつき、地に伏した。

強力な対戦車擲弾筒で、弱点を破壊をした。

彼が地を伏しながらも這いずって、近づいてきた。


「糞っ!足がやられたって・・・。」


「やっと好転したか・・・?ついでにこれ食らえっ!」


「手榴弾だと?!追い撃ちとは卑怯なっ!」


「数の暴力で押し込んだくせに何言ってやがる!」


俺は追加で集束手榴弾を3つ投げ込み、2人もこれ幸いと、M36手榴弾を投げ込んだ。

連続する爆発音で、彼の悲鳴が混ざっていたが、彼の体を引き千切る。

追い撃ちの様に機銃弾と突撃銃の弾丸が、彼を貫いていった。

数分間の追撃掃射でとうとう動かなくなった・・・。


「やっと・・・くたばりやがった・・・。」


「もう一個、投げとく?」


「しぶとかったからのう・・・。」


「うーん?」


そんな事を考えていると、何やら光の珠が彼の体から出てくると共に電子音とメッセージが出てきた。


ピコン!


『転生者・ギンの死亡を確認しました!ギンの固有スキル「眷属軍勢召喚」の譲渡と金貨100枚が手に入れました!』


「おっ?新しいスキルが手に入った。」


「えっ?どんなスキルですか?」


「我も気になる。」


「まずはここを片付けて・・・あとは・・・死体の遺品を回収しないとな・・・。」


「確かに生きた証を見つけましょう・・・。」


「うむ・・・。」


俺らは犠牲なった人たちの市民証やギルド員証、商人の登録カードや彼らの商い品の残留品を収納してから倒したオークの回収をした。 後味の悪い依頼はひとまず終わり、ギルドへ向かうために彼のいたこの洞窟を破壊するために爆発物と燃料を等間隔に設置し、魔物が住み着かないようにする処置だ。

 俺らが遺品や遺骨等を回収が終わり、洞窟を出ると、俺らは安全距離を取ったのちに点火。


ズガガァァァン!!!


洞窟内に響き渡る轟音と共に洞窟は潰れ、砂煙と共に入り口が瓦礫の山に・・・。

俺は被っていた旧ドイツ軍の鉄帽を脱ぎ、犠牲になった人達の冥福を祈る黙礼をした。 側にいる2人も黙礼し、その後で街に戻った。

俺らからの依頼報告にギルド員の顔は暗かった・・・。


「そうですか・・・。 10数名もの方々が・・・。」


「あくまで見つかったモノだけだ・・・。 だが、あれだけの洞窟は放置も出来ない・・・。 すまないが、洞窟は潰させてもらった。」


「仕方ありません・・・。 お疲れさまでした・・・。」


「いや、すまない・・・。」


「・・・。 報酬は明日でも良いですか?提出された回収された物品の処理もありますので・・・。」


「ああ、構わない。 俺らも精神的にも、肉体的にも疲れた・・・。 数日は休むから。」


「はい。 お疲れさまでした。 来れるようになりましたら、お越しください。」


「そうさせてくれ・・・。 じゃあな・・・。」


俺らは遺品のカードと拾得物のリストを受付嬢に渡すと、受付を後にして、宿に戻る。

宿に戻った俺らは、泥と砂、埃にまみれた服を脱ぎ捨て、受付で女将さんに落とすように渡した銀貨で、貸し切り風呂に向かい、入る。 3人で入っても問題のない湯船に好きなだけ入り、今回の戦塵を洗い流し、身体に残った疲労を洗い落とす。

 

「ふう・・・。 あれだけの事があったので、お風呂は最高ですぅ~。」


「ああ、そうだな・・・。」


「うむ。 命の洗濯じゃな!」 


流石に精神的な負担が大きかった俺らは、彼女らの希望でもあり、3人で仲良くした。

そののちに食事をとり、少し早めに床について、翌日を迎えた。

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