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最強魔王に転生しましたが任期満了につき清き一票お願いします  作者: 明山昇
第二期 第九部 震転動地|威風凜全
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第八十三話 目覚めたる魔界の王|威風凜全

 光の溢れたバロットレットとデュアルボウトリガーを取り出し、俺は叫ぶ。


「お前に魔界は任せられない!!」


 そして緑色に輝きだし、「ガルダストリーム」という文字が浮き出た、セラエノから以前受け取ったバロットレットを折りたたんだ。


 [旋風!!]


 そしてヘルマスターワンドにデュアルボウトリガー、そしてアウェイクニングバロットレットと、ガルダストリームプロトバロットレットを装填した。


 [アウェイクニング!!][ガルダストリーム!!]

 [[Hey!!Let's Say!! Calling!!]]


 ヘルマスターワンドとデュアルボウトリガーが叫ぶ。すると天からヘルマスターギアと、ウィーウィンドに羽が生えていたらこのような姿だっただろうと思われる、巨大な鳥の姿を模した鎧が現れた。


 [目覚めたる魔界の王!!ヘル・マス・ター!!]


 ヘルマスターギアを装着後、その鳥型の鎧が俺の周りを緑色の光で包み込む。


 [Featuring!!]


 デュアルボウトリガーが叫ぶと、他の鎧同様、鳥型の鎧は頭上で分解し、ヘルマスターギアを包み込むように装着されていく。


 [ゴーゴーバサバサ吹き飛ばせ悪意!!威風!!凜全!!ガルダストリーム!!]


 音声と共に、鎧が肩に乗り、その爪が肩パーツとなり、そのまま全体が俺の上半身を包み込む。翼はスライドし、俺の足へ。そして俺の鳥の頭が冠のように装着された。


 [[降臨!!]]


 背中の翼と足の鳥の羽。そして上半身を覆う緑の鎧を纏い、俺はアエイローに対峙した。


「なんなのですわそれ!?ワタクシが持っても何もなかったのに!!」


 そう言いながら眼前の黒鷲が翼をはためかせ風圧のカッターを放ってくる。


「ウィーウィンドがお前を認めていない証拠だ。」


 俺はそれを正面から受け止めながら、風のアイコンをタップした。鎧には傷一つつかない。


 [Hurricane-Wind!!][ヘルマスター!!][ハリケーン!!][ウインドワンド!!]


 ヘルマスターワンドをアエイローへ向けると、杖から猛烈な風が発生する。それがアエイローの体を吹き飛ばし、近くの壁に叩きつける。


「ぎゃひん。」


 奴は魔物ではない。まだ犯罪は犯していない。だがウィーウィンドのオーブを奪った罪は、贖って貰わねばならない。


 俺はロープモードへとヘルマスターワンドを変形させた。


 [Mode Rope!!]


「少し頭を冷やすといい!!」


 そして氷のアイコンを二回タップし、トリガーを引く。


 [Hurricane-Ice!!][ヘルマスター!!][ハリケーン!!][アイスロープフィニッシュ!!]


 凍てつく冷気が風と共にロープに纏わり付く。そのロープを俺は頭上で投げ回す。


「な、なんですの?!なんなんですの!?」


 アエイローは恐怖に怯え空中へと逃げようとする。だがロープから生じる冷気がアエイローの翼へと付着し、彼女の翼を凍てつかせる。


「あ、と、飛べませんわ!!飛べないですわ!?」


 アエイローは自分の寝ぐらの木々に落下し尻餅をついた。


「お前は凍結刑とする!!」


 俺がそのロープをアエイローの体へと巻きつけると、ロープの周りに生じていた冷気が、アエイローの全身を包み込む。


「あばばばばばばば、さ、さぶい、さぶいですわぁ。」


 凍風がアエイローの体に纏わり付き、そして足の方から順に氷で包み込んでいく。


「死にはしない程度にしておいた。これに懲りたら脅しなんてせず、真正面から選挙にのぞむんだな。」


 カチカチと氷に封じられていくアエイロー。その間際、寒さに負けないように出来る限りの虚勢を貼りながら、彼女は口を開いた。


「ふ、ふふん。そうさぜでもらいまずわ。でも忘れないことですわね。前回こそあのアリチャードとかいうバカのせいでほぼ不戦勝でしたが、次回の選挙では候補者がいっばいでまず。ワタクジも含めましでね。アナタが再選出来る保証はございまぜん。覚悟しでいらっしゃいな!!ゲギェーッギャッギャッギャッ!!」


 そう言い残したアエイローは、冷気の旋風に包まれ、やがて氷漬けになった。


「これ生きてます?」


 ジュゼが言う。


「ああ。氷漬けになったように見えるが、実際は奴の体の周りを凍らせただけだ。奴自身は身動き出来ないだろうが、やがて氷が解ければ動けるようになるさ。」


 何やら氷の奥からドンドンという氷を叩く音も聞こえる。元気そうで何よりである。時間としてもそこまで掛からないようにした。一時間もすれば動けるようになるだろう。それでまた攻めてくるようならもっと厳しいお仕置きをするだけだ。


「まぁ、これくらいは仕方ありませんね。さて。」


 ジュゼはオーブを取り出した。とちょうどその時、グラグラと大地が揺れ始めた。どうやらセラエノが耐えられる許容範囲を超えかけているようである。


「戻りましょうか。」


「ああ。急ぐぞ。」


 [Hurricane-Wind!!][ヘルマスター!!][ハリケーン!!][ウインドワンド!!]


 俺は再びワンドモードに戻すと、ウィーウィンドの寝ぐら目掛けて突風を生み出した。ジュゼと手を繋ぎ、その風に乗って空を舞った。

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