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金平糖とプレゼント3

「天さん、なんで中はいってるんです?なんですか?玄関の紙見えないほど視力落ちましたか?老眼ですか?」

「老眼なわけあるかい!!」


 階段下にはかなたさんと蓮さん。やばい、さっき天さんと会話の記憶が飛んでる。私、何話してたっけ……色々聞かれてたらまずいような……

 でも、今の会話聞いてましたか?なんて聞けない。


「ええから、どいて!今から花ちゃんとごはんに行って口説きに行くんやから」


 しっしと、手で2人を退けと言わんばかりに追い払い、天さんはまた私の手を取り階段を下りる。

 ん?私ほんとなに話してた?ねえ記憶!!


「天さん、花触んのは禁止っす。」

「いった!!蓮、痛い!!」


 階段を下りると蓮さんが天さんの私と繋いでいる手にチョップした。その反動で手は離れ痛かったのか天さんはふーふーと大袈裟にチョップされた場所に息をかけている。

 

「ナイス蓮。」

「俺らの許可なく花をさわらんでください」

「過保護か!!!」

「過保護ですよ、俺らは」


 にっこりとかなたさんが笑ってる。まあ、目はまったく笑ってないけど。


「花ちゃん触るなら、このまま行かせませんけど、どうします?」

「うちの末っ子がまた暴走するんで」

「……はいはい、わかった。花ちゃん車先いっとく。その兄ちゃん2人説得しておいで」


 天さんは私のカバンを持ったままかなたさんたちに手を振り先に家を出た。


「なんでいるんですか?」

「俺は持っていくの忘れたものがあってね、この時間だし花ちゃん気になるしで取りに来たんだよ。蓮とはちょうど玄関であった。な?」

「ああ。俺は御前が行ったか、天さんあがってねえか気になったから姫奈と会う前に一回ここに来た。」

「え、じゃあかなたさんは仕事の合間で蓮さんは姫奈とデート前ってことですか?!」


 2人とも頷く。私が気になったとかどれだけ過保護なんですか、お兄様方。

 でもうん、うれしい。


「帰ってきたら、蓮の事好きとか聞こえてきたから何かと思ったよ」

「え」

「ああ、そうそう、御前俺の事好きなの??」

「……は?」


 あの時の会話聞かれてた。って、否定しなきゃ、否定。


「蓮、それはちがうんじゃない?だって、そのあと凜を気にするとかなんとかいってたから、俺とコウキの事も言われてんじゃないの?大体あんまり聞こえてないしさ」

「あー、俺らが聞いてないとこがあるってこと?」

「そうそう」


 ……なんかかなたさんのおかげでうまい方向に話が進んでる。なんとかせねば。


「そうなんです。なんか天さんがかなたさんの事も蓮さんの事も、みんなの事好きなのかーなんて聞いてくるから」


 大丈夫か、これ……


「ほら、蓮1人好かれてるわけじゃなくて俺らみんな好かれてんの!」

「なんだ、てっきり花、俺が好きなのかと。なあ」

「ま、さかあ、姫奈いるじゃないですか!」


 あははーと笑って見せる。そんな時携帯が揺れた。見れば天さん。

 あ、待たせてたんだ。


「あ、えっと。天さん待たせてるんで、私行ってきます」

「そうだった、俺も局戻んなきゃ」

「あ。姫奈からすげえ着信入ってる。」


 かなたさんが時計を見て焦り始め、蓮さんはすごい着信の数に肩を落とす。


「じゃあ、みんなで出ましょ!」


 3人で家をでて天さんの元に行くと、助手席の窓を開け天さんが拗ねたようにこちらを見てくる。


「遅い」

「すみません、ご飯、私が奢ります!」


 一礼して、車に乗り込むと蓮さんが助手席の窓に腕をかけ天さんを見る。


「いいじゃないっすか、天さん。こっちはこいつ貸すんですよ?怒らないでおごってやってください」

「花ちゃん、必ず連絡。ね?」

「あ、はい」


 車に手を付きかなたさんが念を押してくる。

 

「御前ら、オレの車が汚れるやろ!!んで、ええ加減花ちゃんとデート行かせてくれへん?」


 運転席側から私の方に身をのりだし、ため息を吐く。


「じゃあ、くれぐれも花ちゃんの事頼みます。」

「花、何かあったらすぐ電話しろ」

「はーい!」

「オレはゲダモノかなにかなんか、まったく!!ほな、花ちゃん借りてく」


 2人に手を振ると天さんは車を出した。

 


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