95 魔剣 ④
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エドルドがオリバー鉱石を叩き続けて約五日、ようやく剣の形に仕上がった。
「ふぅ、剣はこれでいいだろう。しかしここからが正念場だ」
魔剣は魔力を剣に通し戦う為、剣自体に魔力回路を付け加える事が絶対だ。しかしこの回路こそが魔剣を扱う上で一番の難所だ。少しでも回路にズレが生じると剣の寿命を縮めたり、魔力を通した瞬間に爆発する可能性がある。修理にもそれ相応の技術を要する為に一階の鍛冶師は叩き直せないのだ。
「よし、やるか!」
そこから1.3mの刀身に一日70cmと不眠不休で回路を掘り続けた。
「おわった...」
刻み終わった魔剣には立派な水龍の回路が彫られていた。
[水龍:見た目は神龍の西洋風では無く和龍の見た目をしている。名前の通り海や湖、大河と言った水が豊富にある土地に住むと言われている。性格は臆病だが強さは人族が束になっても勝てないレベルだ]
7日きっちりに仕上げられたが疲労のためエドルドはその場で横になり寝てしまった。そして日が沈み月が真上を越えようとしている時に誰かが体を揺すっていた。
「.....さん、、、、..ルドさん!、、エドルドさん!!」
「ん?、、、なんだギルバートか、、、わしは眠いんだ!」
「エドルドさん寝ぼけてますよね?魔剣はどうなったんですか?!」
エドルドは魔剣というワードを聞き目が覚めた。
「!おぉそうだったな。心配するな、奥のアンチボックスに入っている。今開けるからまっとれ」
[アンチボックス:金庫の様なもので、鍵はその人の魔力派だ]
そしてエドルドは魔剣をもって来て、鞘から引き抜きギルバートに渡した。
「ほれ、外で軽く降ってみろ...おい!」
「え、ええ。これはすごい....」
ギルバートは剣に見とれて目が釘付けにされていた。
そしてギルバートは手にとり、外に出て、魔力を通し軽く振ってみた。
すると、水龍の彫りがひかり、水龍を模した水が飛び出て、木々をなぎ倒した。
「、、、、前の剣より凄いですね。エドルドさん!いいもの...を..エドルドさん?」
エドルドは水龍が出たことに対し顎を大きく広げ、目も大きく見開いていた。そしてギギギギと首をギルバートの方に向けギルバートに飛びついた。
「ちょ、ギルバートさん、危ないですって!」
「お前!、そのオリバー鉱石どっからもってきた!!答えろぉ!」
「痛いですって!神龍様にもらったんですって!」
そう言って、ギルバートはしがみついているエドルドをひっぺがした。
「な、な、な、、、、神龍から貰っただとぉぉぉ??!!」
「?ええ、何故かくださいましたよ」
「お前、わかってるのか?!オリバー鉱石はオリバー鉱石でも神気が掛かった鉱石は神の鉱石レベルにまで上がるんだ!!」
「え、そうだったのですか。というかエドルドさんも打ってて気づかなかったんですか?」
「神気が掛かった鉱石は性能が上がるだけで鉱石自体は何も変わらん、要するに使ってみんとわからんということだ」
「へ、へぇ。では私はこれで失礼しますね。あ、お金はこれです」
そう言って金貨が大量に入った袋を外の机に置きそそくさと帰ろうとした。しかし、ギルバートはエドルドにまた飛びつかれた。
「何を帰ろうとしている!!わしが打ったんじゃ!性能を存分に確かめるまで帰さんぞ!!!!」
「嫌です!帰ります!、、、ぐぬぬ、、、、」
ギルバートは抵抗を続けたが、エドルドは凄腕の鍛冶師、力のステータスだけはギルバートに引けを取らなかった。そして折れたギルバートはエドルドの気が済むまで剣をふらされたと言う。
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