86 魔王 ⑤
「はぁ、これどうするのさ」
裏で糸を引いている奴がどれだけ優れているかがわかる。何故なら神龍が分からないからだ。
「おじいちゃんにもなんも言えないし、今魔王やったから魂だけは向こうに行っているだろうけど。何も知らなければ意味もないしなぁ」
そう考えていると空から神龍達が続々と集まってきた。一匹は後先考えず音速を超える速さで。
「うぉ!おい!トール!と、止まれよ?!」
トールは止まる事をせずカグツチに体当たり形式で突っ込んできたのだ。その衝撃でカグツチ諸共20メートル程後方へ行ったところで止まった。
「なんで止まらずに俺の所へ突っ込んで来るんだ!」
「いやぁ、悪い悪い止まること忘れちまってたよ」
「はぁ、もういいよ」
カグツチは呆れた様に言った。
ミ「カグツチも大変ねぇ」
「ほんとだよ、、、」
エ「あらあら、これじゃあ助けに来たのに追い討ちですね、ふふふ」
フ「いやいや、笑い事じゃ無いでしょ。トール!反省しなさいよ!」
ト「へいへい」
ル「流石トールだね、へこたれないね」
「まぁ、もうその話はいいよ。事の顛末を話すとね、、、、」
かくかくしかじかとみんなに話した。
「ということなんだよね」
ミ「それは、私たちじゃどうしようもないし諦めるしかないと思うけど」
「そうなんだよね。だからせっかく集まって貰って悪いんだけど解散って事になるね」
ト「まぁ、兎も角お前が無事で良かったぜっ!」
トールは翼でカグツチを叩くと何も言わせないかのように飛び去って行った。
「なんか、あいつ今日テンションおかしかったな」
エ「そうですか?トールも日々変わると言うことですよ。では、カグツチお元気で」
エイルも帰って行った。
ミ「私も帰るわ~、じゃあね」
「うん、ありがとう」
ル「おっとこうしてると、置いてけぼりだよ。ミズハ途中まで一緒でしょ?」
ミ「ええ」
それだけ言うと二人は共に飛び立って行った。
フ「じゃあ、私も帰るわ。帰りに王国でも覗いて圧かけて来るわ」
「う、うん。ありがとうね」
フブキは皆とは違いゆっくりと飛んで行った。
「さて、、アリグナ!居るんだろう!?来てくれてありがとう!帰る時についでにあの場所治しといてね!」
アリグナは話すことは無く地中深くで上の壁を一回強く叩き意思表示した。
「大丈夫見たいだね。はぁ。なんか地上に来て骨折り損ばっかりな気がするよ」
そう言いながらもカグツチは帰って行った。その途中でおじいちゃんには何も残って居なかったと言うと、「そうか」としか帰ってこなかったと言う。
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