83 魔王 ②
コロナやばいですね、、、、医療従事者の方々、そしてこのご時世でも仕事をして下さっている方々本当にありがとうございます。
「な、何故この魔法を使える?!」
カグツチは大きな声で叫んだが誰も返事は返さなかった。
「この魔法は神のものだ!一介の種族が命をいくつ投げ打っても到底出来るものでは無い!」
その言葉も空間に響くだけで終わった。
「はぁ、冷静になろう。はっ!」
カグツチは冷静になりヒスイの事を思い出した。ここに飛ばされる際には大量の神力を浴びて来ている。一般の種族が被ればタダでは済まないだろう。
カグツチは精霊紋に話しかけた。
「ヒスイ!大丈夫か?!」
この問いかけにも反応はしなかった。しかしカグツチは存在的にもヒスイは生きていると考え、結論眠っていると考えた。
「無理も無いか、、、それよりもここをどうやって抜け出すか、、幸いな事にただの異空間だし、生命活動的には何も問題ないな」
閉じ込められる異空間にも種類が有る。神力を吸い続けられる異空間、魔力を奪い続けるられる異空間、生命力を奪い続けられる異空間、何も無い平地がただただ続く異空間。大まかにはこれだけだが、仕掛ける側は上から順にそれ相応の神力がいる、今回カグツチが使われたのは一番コストが低い平地の異空間だった。
「、、、恐くだけど神が後ろにいる事は間違い無いなぁ、ここまでするとなると相当おじいちゃんを嫌っている神なんだろうな。っとこんな事考える前にここを抜け出さないとね」
カグツチはいつもより何倍もの魔力を使い念話を試みた。
「ここで念話がおじいちゃんに繋がれば一発なんだけど、、、」
だが繋がらなかった。
「ダメか、流石に対策されてるよね。じゃあ次は神力で念話だね」
神力は魔力と比べ物にならない位に強い電波を出せるので試してみる事にした。
「少し練るだけで十分だな」
そう言って五分ほど神力を練り行使した。
「・・・・・ダメか。となると最終手段だね、久しぶりに本気のブレス出すかな」
ここでのブレスは属性咆哮と同じだ、つまりカグツチの場合音が届く範囲を燃やし尽くす事を意味する、たとえそこに可燃物がなかろうとも。
「これで異空間に亀裂はいらなかったら神魔法使う事になるから辞めて欲しいんだけどね」
言い終わるとカグツチは息を吸い、その空気に自身の炎の属性を強力に着けた。そして何も無い空間に自分の存在を肯定するかのようなけたたましい爆音が鳴り響き、生命体がいるのであれば魂までもが揺れ響いたであろうと言う音だった。
「グオオオオオォォォォォォォォォォン!!!!!!!!」
鳴り終わると辺り一帯は燃え盛る炎の地帯溶かしていた。
「ふぅ、久しぶりに出したしちょっとスッキリもしたね。。。亀裂は、、、、あるね良かった」
辺り一帯は燃え盛っているが空にはビキビキと空間に亀裂が走っていた。
「流石にこれだけの魔力に耐えれる空間じゃ無いもんね。さて、おじいちゃんに連絡して出してもらおう」
「もしもし?おじいちゃん?」
本日もありがとうございました!




