78 四天王会議室
遅れてすいません
魔族本拠地/魔王城/四天王会議室
ここには四天王が三人集まっていたその中の四天王が一人ブラフが大声をあげた。
「おい!一体どういう事だ!何故次々と拠点が消えていくのだ!」
それに対し進行役のトドが答えた。
「いえ、あの、そのですね。唯一届いたゼラスト様の手紙によりますと、炎の神龍カグツチにより一瞬で壊滅されたとの事です。他の村々も神龍により壊滅させられたと考えられます」
「神龍だと?!あいつらは世界が滅びる時に出てくるはずではないか!何故我らが人族を殺してあいつらが出てくる!」
ブラフは神龍は世界が破滅する時にのみ動くと言う認識だけなのだ。人族が減っただけでは動く筈も無いと思っていた故の発言だった。そこにもう一人の四天王ピックが話に入ってきた。
「落ち着けブラフ、我々は解釈を間違っていたみたいだ。神龍は破滅だけでない、人口が偏った時にも動くという事だ」
「なに?!それならば世界侵略など到底無理ではないか!そのような事魔王様に伝えれば我々の首が危ういぞ!」
ここにいる最後の四天王グラフトが話始めた。
「まぁ、落ち着けブラフ、ピック、よく考えろ、まだ時間はある」
ブ「しかし、どうするのだ!このままでは手も足も出ぬでは無いか!」
「手はある、そのひとつは人海戦術だ。この前の事を思い出せ、人族が死者蘇生をした時、神は神罰を与えただろう?」
ブ「ああ、それがなんだって言うんだよ」
「それは、神龍がすぐに届かぬ所で数で押し切り壊滅させれば事実上人族は復活しないという事だ」
ピ「、、、それは移動的にも不可能では無いか?」
「心配するな、ここには居ないが奴に瞬間移動の魔道具を作って貰っている。それが現実となれば少しづつ人族を減らして行けばいい」
ピ「ふむ、奴に作らせているなら時間はかかろうとも作れるであろう。今は待つ時か」
ブ「そのようだな!あいつは魔道具作りのみで四天王に這い上がってきたのだからな!」
「では、決定だ、時が来るその時まで手を出すなよ?」
ブ/ピ「おう/ああ」
魔族のこれからの方針が決まったのだった。
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