76 魔族の死
4月から週一投稿になると思われます。
「よし、まぁこれで大丈夫でしょ」
カグツチは自分の巣に帰る途中でおじいちゃんに報告をしていた。
「何が大丈夫なのですか?」
ヒスイはおじいちゃんとの会話を知らない為カグツチに聞いた。
「いや、何でもないよ独り言さ。それよりも巣の近くに魔族っていたりする?」
「はい、居たりします」
「そうかぁ、あ!世界樹の近くにもいる?!」
「世界樹の周りには魔族はおりませんのでご安心下さい。おそらく魔族も世界樹には手を出さないと思います。ちゃんと恩恵を受けているとわかっているので」
「ま、それもそうか。じゃあ素の周りにいる魔族だけでも殺っちゃうか」
「ええ、それでいいと思います」
カグツチは巣を超えて進んだ。そして、巣から数十キロと言った所に魔族が人族の村を乗っ取り住んでいる場所があった。
「じゃあ、あれをやれば周りにはいないんだね?」
「はい、そうです」
カグツチは吹き飛ばすことも考えたが一度降りて何人か逃し二度と来ない様にする事を選んだ。
「おい、魔族共ここは私の縄張りと知ってのこの有様か?」
「ククク!クククク!ケケケケ!」
低級な魔族はまともな話すら出来ない者が多い。そこでカグツチは話が出来ない者から順に始末して行った。残り数名と言った所にまとめ役として居たのか少し話せる魔族が現れた。
「ドウスレバミノガシテクレル?」
「ふん、貴様は逃してやろう。だが上の者に伝えよ、我ら神龍の縄張りに入る事は死を意味すると。そして人族を殺しすぎてしまったお前達は数を減らさせて貰う。そう聞いた事全てそのまま伝えよ」
「ワカッタツタエル」
そう言うと馬とは言えない何かに乗って走り去って行った。
「ヒスイよ、この村には人族はいないな?」
「はい、おりません。ここにはもう生命が感じられませんので」
「では、こやつらの死体を焼き払うとするか」
カグツチはその場から真上に飛び、自身の口から村全体を燃やせる、溶かせる様な高温の火球を放ち消し去った。
「よし、それじゃあ帰るか」
「はい」
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side魔族/基地
逃がされた魔族は基地に戻り報告していた。
「トダケイワレミナコロサレマシタ」
「そうか、では貴様も死ね」
「エ、、」
先程の魔族は首を綺麗に切られていた。
「ふん、雑魚が。ぬけぬけ帰ってくる様な奴は要らぬわ。それにしても神龍、、調停者か、あれには一匹にこの世界全員が寄って集ってもかすり傷すら付けられないだろう。厄介なものだ」
そう言いながら魔族は手紙が書き手下に届けさせていた。
「これで少しはわかってもらえるといいのだがな」
本日もありがとうございました




