75 神の考え
今回は少なめです。
「あっ、おじいちゃん?今大丈夫~?」
「わしはその星が滅びようともいつでも大丈夫じゃよ~」
「いや、おじいちゃんそれ冗談に聞こえないからね」
カグツチは苦笑しながらもおじいちゃんにみんなで話あった魔族の事を伝えた。すると少しがっかりした様に話した。
「・・・そうか、やはり魔族は共存の道を選ばず支配の道を歩んだか」
カグツチはそんな声を聞いて質問した。
「ねぇ、おじいちゃん。なんで魔族をこの惑星に、他の惑星にも創ったの?」
「あれは、お前たちが生まれてくる前の時に今の命の神に言われたんじゃ。"人とは醜く欲まみれでしょう?"と、当然わしはそれは違うと言いたかったのだが、古来から人は人を殺し続けていたために何も言えなかったんじゃ」
「じゃあなんでそこに魔族が出てくるのさ」
「わしらもまだ勉強中じゃから"実験"を重ねればわからん事が多い。"人の敵対種族を星に創る"とどうなるかと言う事を今調べておるんじゃ」
「でも今まで全て魔族が人族を襲い減らしたんでしょ?何故魔族を弱くしなかったの?同じ惨劇が繰り返されるだけじゃないの?」
「カグツチは痛い所をついてくるのぉ。全くその通りじゃ。しかし、わしはいつの日か魔族と人族が共存出来るようになればいいと思っておる。それも力の上下では無く話し合いと言う良好な関係を作って欲しいと考えておるんじゃ」
「う~ん、僕はその領域にはついて行けないなぁ。でも僕達はおじいちゃんの考えは否定しないしすればいいと思うよ。なんたって僕達はおじいちゃんの
"子供"だからね!またかけるね、ばいば~い」
返事も聞かずにカグツチは一方的に念話を切った。
「・・・嬉しい事を言ってくれるのぉ。子供達にはいつも何かを貰っている気がするのじゃが、、どう返すべきかのぉ」
またつぶやきながらも目の前の仕事に取り掛かるのだった。
本日もありがとうございました!