62 閑話 その後
文章がおかしかったら言ってください!
今回は少し多めです!
私は獣人族の"ヘラ"、三日前、森で薬草を取っている時、誰かに襲われ気付くと牢屋と思われる場所に寝ていた。
「ここは、、、どこだろう?」
そう思いながら周りを見渡していると前の首元に痛みが走った。
「いたっ、、、なに?これ?」
そこには複雑な術式が描かれていた。
「こ、これって、奴隷紋?!」
ここでようやく自分が攫われて奴隷にされている事を理解した。そうすると自然と涙が溢れ出てきた。
「うっ、、うっ、、母さん、、父さん、、、ミラ、、、うわぁあああん」
泣きじゃくっていると牢屋の外にある階段から男が一人降りてきた。
「おい、うるせぇぞ!静かにしてろ!」
そう言いながら棒のようなもので牢を勢いよく叩き言った。
「お前はもう俺の物だ!その奴隷紋は今は俺の支配下にある!もう誰も助けねぇよ!」
そう吐き捨ててまた階段を上がって行った。
「グスン、私どうなっちゃうんだろう、、、」
そのまま泣き疲れて眠ってしまった。
「おい!起きろ!」
昨日も聞いた声でヘラは起きて声のする方を見た。そこには、昨日の人とまるまると太り王冠を被った人と髪の毛がピンと前に出た特徴的な人が立っていた。すると王冠を被った人が言葉を発した。
「ぐふふ。おい、奴隷屋、今日はこいつを買っていくぞ」
「おぉ、流石王様。お目が高こうございます。では早速奴隷紋の権限を移行致します」
それだけ言うと男が呪文を唱えると空中に術式が描かれそれが手に持っていた紙に入っていった。
「では、これが権利書でございます。使い方はいつもと変わらず、持って命令する事だけでございますので問題はないかと思います」
「ぐふふ。では今日の夜までには城へ届けろよ」
「はい、そのように手配致します」
そう言うと男だけを残しあとは階段を上がって行った。
「ふはは!大儲けだ!少しの金で大金がどんどん入ってくる!これだから奴隷魔法はやめられねぇ」
そんな一連の流れを見て声を出そうとしていたが声が出ない。そんな様子を見て男は言った。
「あん?声が出なくて困っている様だなぁ。当たり前だ、奴隷紋で縛っているからなぁ。うるさくてたまらねぇ」
「まぁ、今日から頑張れよ。"眠れ"」
最後の言葉を聞くと意識が飛ばされていた。
気が付くと綺麗な着物を着ておりベットの上にいた。
「(ここはどこだろう、周りには高そうな物しかない)」
考えていると扉からバスローブを着た王が入ってきた。
「ぐへへ、今日はお前だ、楽しませてくれよ?」
そう言ってバスローブを脱ぎ始めた。ヘラは何をされるか気付きベットの上からはねのき部屋の隅まで飛んで逃げた。
「ふはは、逃げろ逃げろ、だが決してこの部屋からは出られんがな!」
そうしているうちに一歩また一歩と王が近づいてくる。しかし、あと数歩という所で助けが入った。
「し、失礼します!」
「あん?!なんだ!もう仕事は終えたぞ!?」
そこには兵士の格好をした人がいた。
「お休みの所誠に申し訳ございません!ですが至急お耳に入れたいことがございます」
「ふん」
ちらりとヘラの方を見るとバスローブを着て兵士の話を聞くと大きな声を出して兵士と一緒に出ていった。
それから数分後扉が開きメイドと思われる人入ってきてヘラの着ていた服をボロボロの服に変えて牢屋へ入れられた。
翌日大きな声で起きた。
"バススカの王、ここへこい"
その声は大きいが、ヘラにとっては優しい声に聞こえた。
そして数分後マシな服に着替えさせられて髪の毛がピンと前に出た人に言われた。
「お前はただ、あの神龍様の前に行って。何故ここへ来たか聞いて戻ってこい。もし帰って来れたら解放してやる」
解放と聞いてヘラは喜んで行った。そして聞いた事をそのまま王冠の人に伝えると秘書を連れて出ていった。ヘラはその場でじっと見ていたが炎で王冠の人が消えた事に腰を抜かしていた。また大きな声で呼ぶと顔の整った人が横を一気に走り抜けて、神龍様の前で頭地面につけて謝っているようだった。
神龍様が飛んで行くと私の方へと向かってきて言った。
「申し訳なかった。私がもう少し力を持っていれば君は家族の元に居ただろう。だが安心してくれ、これからは僕がこの国を回す、君たちの様な何もしていない人族や獣人族は僕が責任を持って解放させてもらうよ」
そう言うとスタスタと行ってしまった。
それから一日、私は話せるようになり服も綺麗な物になりしかも親元へと返してくれることになった。
私は神龍様のお陰で解放された。
「帰ったら母さんや父さんに言わなきゃね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
side カグツチ
「ヘッックッシュン!」
「大丈夫ですか?カグツチ様」
「いやー、風邪かな?」
「え?!カグツチ様は風邪をおひきになるのですか?!」
「魔力体だからならないね」
「えー、びっくりしたの返してくださいよ〜」
「ははは、ごめん、ごめん」
いつもどうりな二人だった。
本日もありがとうございました!
少し主観がずれているかも知れません、その時はまた誤字報告していただけると嬉しいです。




