61 バススカの奴隷 ③
・①の撤廃を緩和に致しました。
・変更が完了しました。その結果削除となりました。
上記2個が変更点となります!
「神龍様、何故ここへいらしたのでしょうか?」
獣人は振る舞いはしっかりとしているが目は怯えている目をしてカグツチの大きい目を見上げていた。
「お前がこの人族の国の王か?それにしては幼く、獣人族の様に見えるが?」
獣人は顔を青くしてすぐに否定した。
「ま、まさか。私は王ではありません」
「ふむ、私はこの国の王を呼んだのだ、お前に用はない。早く王を連れてこい」
獣人は言葉を聞いた瞬間、百八十度回転して走って元きた道へと帰って行った。そして数分後、一目で高位の貴族か王族だと分かる服装をしたデブな人族の後ろに秘書と思われる人族がゆうゆうと出てきた。
「今度は本物の王なのだろうな?」
そう聞くと王はニヤリと口を動かし大きなお腹を出しふんぞり返って言った。
「ふん、何をドラゴンが偉そうにしておる。わしはこの国の王"バススカ=ドンマ"だぞ?来てやったのだ、礼などはないのか?」
バススカ=ドンマは獣人が殺されなかったのを見て危険が無いと判断してこの態度を取った。
「ふむ、お前は間違いを犯した今、私は機嫌が悪い」
カグツチは王に向かって炎を吐き瞬きをする間もなく灰にもならず消滅した。そして、放心状態にある後ろにいた秘書にカグツチは冷静且つ端的に言った。
「この国動かせる者を今すぐに連れて来い」
聞いた秘書だったが、カグツチに恐れを抱き座り込んだ。
「ひっ、、、、あ、足がう、動きません。ど、どうかお見逃し下さい、、」
「もう、よい。私が呼ぼう。来なければその時は知らぬ。"今王は死んだ新たな王、今すぐ私の前に現れよ"」
宰相から神龍様が来たと聞き、すぐにこれを聞いた国民からの信用が一番高い第一王子が飛ぶように出てきて、頭を地面に擦りながら言った。
「この度は、申し訳ありませんでした!私共の首ならば差し出します!ですが、どうか、民を殺すのだけは許しては貰えないでしょうか!」
カグツチは王子をまじまじとみて言った。
「いいだろう、だがお前達の首など要らぬわ。私が来た理由はだただ一つ、奴隷制度の緩和だ」
頭を下げたままだった王子は勢いよく体を起こしカグツチの顔を見て言った。
「私もその案には賛成でございます。ですが、今のこの国では奴隷がいる事により経済が回っているのが現状でございます。すぐにとは言えませんが必ず奴隷制度の緩和を致します。それまで待って頂けはしませんでしょうか」
「ふむ、では五年だ。五年で改善しろ。していなければその時はお前達全員の首を刈り取りに来るとしよう」
その言葉を聞いた第一王子は上げた頭を下げて言った。
「ありがとうございます!」
「ああ、あと少し言い忘れたことがある」
王子はドキッとしながら聞いてた。
「獣人族が減り続けるようであれば動くぞ」
「は、はい!対処致します!」
「ではな、五年だ。忘れるでないぞ」
そう言って翼を広げて巣へと帰っていった。
「はぁ、久々にカチンと来たよ」
「何故あの時出させて頂けなかったのですか!わざわざカグツチ様が動かずとも私が処理致しましたのに!」
「あの場では僕が殺す事に意味が合ったんだよ、それにヒスイ、貴方あの後ろに在った城まで吹き飛ばす勢いで出てこようとしていたじゃない」
「うっ、それは、、、、」
「ヒスイは感情で動くのが激し過ぎるよ、もうちょっと考えようね」
「はい、、、、」
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