60 バススカの奴隷 ②
最近の話と学習と成長で食い違いが少し見られましたため、誕生編 学習と成長 ① で上位属性を使える様になるかも知れない種族の事を記載していたのですが変更または削除致します。変更完了の際にまた前書きでお知らせ致しますのでよろしければご覧下さい。
飛び始めて二時間程が経ち、バススカの外壁近くに来ていた。またわちゃわちゃと言われるのが嫌なカグツチは外壁の上を飛び城へと直行した。そしてカグツチは城の庭降り立ち言った。
「バススカの王、ここへこい」
カグツチが国の上を飛んだ事により王都はとてつもない騒ぎになっているが、王城は静かな空間でカグツチの声は確実に王の元に届いた。
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「バススカの王、ここへこい」
この声を聞いた王は慌てふためき宰相にこの声の主を誰かと問いただしていた。
「お、おい!キッポル!この声の主は誰だ!」
キッポルは慌てて王室のガラス窓から庭を見て青ざめた。
「お、王様。恐らくは神龍様かと思われます、、、
「し、神龍!? 何故ここにきたのじゃ!わしはまだ何もしとらんぞ!」
「なぜ、、ですか。私にも分かり得ません。ただ、言われている通り行くのがベストだと思われます」
「い、嫌じゃ!殺されるかもしれん相手の前に行くのは嫌じゃ!キッポル、お主が行ってまいれ!」
「い、嫌でございます! あ!ではあの奴隷を使うのは如何でしょうか」
「あの奴隷?、、、ああ、あの薄汚い獣人か。よし! あいつに行かせよ!」
「はっ!」
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カグツチが来いと言ってから十分程が経過しようとしていた。その間ヒスイと念話で話していた。
「(ねぇ、ヒスイ。飛んでいるときに街を見たけど、ボロボロの服を着ていた人族は全員奴隷かな?)」
「(手の刻印から魔力を感じましたので、恐らくはそうだと思われます)」
カグツチは普段見せない怒りを少し出していた。
「(だとすると酷いね、流石にあの格好は異常だね。しかもガリガリに痩せていた)」
ヒスイはカグツチの珍しい怒りをすぐに察知した。
「(はい、しかも獣人族が極少しですが見えない場所で奴隷とされていました)」
「(よくわかったね。獣人族か、、僕の知識だと獣人族は奴隷を作る種族では無かった気がするのだけど)」
「(はい、その通りでございます。推測ですが、無理矢理奴隷化したものだと思われます)」
「(、、、、まぁ、僕が出る程の物じゃないね、流石に数千人規模で捕まえて居たのなら動いていたね)」
「(数千人にですか、、、それにしても遅いですね。もう十分程は過ぎていると思われますが)」
そう念話で話していると城から街にいた奴隷よりも少マシな服を着て獣人族の二十歳くらいの女性が出てきて言った。
「神龍様、何故ここへいらしたのでしょうか?」
本日もありがとうございました!