51 魔族
前半読みにくいかもしれません。
俺はエルガフの王都のギルドマスターをしているトゼフだ。あの時加護を貰ってから俺はまた強くなった。ギルドマスターである俺は机に向かうのが普通だが訳あって今、魔族の国との国境にある城壁に居る。
「どうしてこうなった、、、、」
「どうかなさいましたか?トゼフ様」
俺の横にいるのは王が寄越した軍師"ルーダ"だ。何故か俺に対して様呼びをしてくる。調子が狂う。
「なぁ、ルーダさんよ。様付けは良してくれないか?俺はギルドマスターだが外に出ればただの冒険者だ」
「そのような事は出来ません。この魔族の攻撃を防げるのは貴方様しか居られませんから」
そう、俺は王の命でここに来ている。完全に俺の炎魔法を利用しているだけだ。帰ったらあの王から一生遊べるだけの金を要求してやる!
「いや、まぁ、俺だけと言うのは語弊があるが。そう言えば、近隣のギルドマスター達はどうしたんだ?あいつらもSランク冒険者だぞ?」
「お声はお掛けしたのですが、長期出張で皆様遠方へ行かれたそうなのでここへは来られないとの事です」
「(あいつら逃げやがったな!今度あったら絶対にぎゃふんと言わせてやる!)そ、そうか。それならしかたないな」
にこにことした笑顔でルーダは此方を見ている。
「ま、まぁ。軍が来る二日間だけだし、見ているだけの様なもんだしな、ははは」
「はい!ですが攻めて来た時はお願いします!」
「ああ、、、」
あぁ、気が重い早く二日間経ってくれ、そして魔族攻めてくるな!
そう言って約二日が経ち、軍が来る一時間前まで来ていた。
「ふう、やっと終わるな」
「後一時間よろしくお願いしますね!」
「ああ。(こいつ絶対魔族来て欲しいと思ってやがるな)」
会話をしているとドアが勢いよく開き兵士が言った。
「ま、魔族です!!約百名程の第一陣かと思われます!!」
「な、なに?!トゼフ様!行きましょう!」
「(うわぁ、本当に来たよ)あ、ああ」
三人は城壁の上にまで来た。城壁は縦三十メートルであり相当高いが魔族は羽で三十メートル以上の高さで飛び越えようとしていた。
「まずい!あれでは普通の兵士の魔法では届かない!トゼフ様!よろしくお願いします!」
「ああ(俺の魔力ばいばい)
"俺の魔力よ、炎の矢となり敵を撃ち落とせ"
"業火の矢"
その魔法は下位魔法フレイムアローの上位互換であり威力も数も倍以上になる。
そんな燃え盛る矢に当たった魔族達は悲鳴を上げてぼとぼとと落ちていき絶命した。
「俺はこれにて眠る、後は頼んだ、、、」
それだけ言い残しバタンとトゼフは倒れた。倒れたトゼフは兵士によりベットがある部屋へと運ばれた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
side 魔族
?「ほう、人族にも上位魔法を一発だが放てるやつがいるとはな。面白くなりそうだ」
??「うふふ、そりゃ〜少しはいるでしょ?」
???「・・・・・・」
????「私は看過できませんがね」
?「まぁ、魔力切れでそいつもいない。おい、第二陣行かせろ」
!「は!」
?「さぁ、どう足掻くかな。楽しませてくれよ人族共!!」
side end
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
めっきりと寒くなりましたね。皆様体調にお気をつけ下さい。本日もありがとうございました!