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神龍は世界を見守る(仮)  作者: Y・U
世界編
47/97

47 神の脱獄 ⑧

大きな爪で伸びている元太陽神を外まで運び放り投げた。


「はぁ、さっさと終わらせて帰って寝よう」


弱音はあまり吐かないカグツチだったが、まさかのフェイントで精神面で疲れたカグツチだった。


"我は神より創られし調停者の一人なり、生きとし生ける者の理を外れし者への救済を与えん"

<神の救済>


神の救済は神の悔恨等の物を綺麗に消し輪廻へと魂を返す最も簡単な方法である。しかし、欠点としては神魔法の中で詠唱が長い魔法であり、尚且つ今回の様な動いていない状態でしか当てることが難しい魔法である。因みに格上相手にこの魔法は効かないので創造神は今現在では殺せる神は居ないために世代交代はしていない。


消された元太陽神の魂が天へと上りやがて天界へ行き着き転生神が輪廻させてまた何処かで生を与えられ、それを繰り返し魂はまた善と悪を繰り返す。神は善の塊の魂から生まれる。


「魂よ、安らかに廻れ」


カグツチは魂が上り見えなくなるまで見送った。


「よし、事は終わった。ドライアドに話し帰ろう」


そう言って呼びに行こうとしたがドライアドが目の前に現れた。


「何故呼ばれずに来ることが出来る?」


カグツチは口調を慌てて変えた。そしてドライアドに質問をぶつけた。


「カグツチ様、此度はありがとうございました。私は世界樹が聞こえる範囲ならば全ての声を聞いております、言わなかった事をお許しください。カグツチ様が口調を変える事は前々から存じておりました、何故変えるのかも大体の予想はついております。しかし、私は貴方様を軽く見たりなど致しません、どうか今後二人だけの時だけは砕けた話し方でお話出来ませんでしょうか」


カグツチは考えた、聞こえているとは思わなかったのだ。考え、考えた。それほどまでに威厳とは大事なものだからだ。そして答えを出した。


「ふぅ、言わなかった事は今回迷惑をかけた事で水に流そう。しかし、威厳は大事なのだ一つを許してしまえば樹形図の如く広がってしまう。許せ、その申し出は受けることが出来ない」


ドライアドは絶対に無理と分かって言ったのでそれほどまでには落ち込まなかった。


「承知いたしーーー」


カグツチが言葉を遮る様に言った。


「前に貸しが有ったなそれを使うならば考えんことは無い。私は恩には報いよう」


そう言って普段見せない牙を見せて口角をあげた。


「それだけでよろしいのですか?!いえ!是非お願いします!」


「二人、いやヒスイ含め三人の時だけだよ。他に人や生物がいる時は絶対に使わないからね」


「はい!」


「あ、あと樹壊してごめんね。あれ大丈夫だった?」


「はい!もう塞がって来ております」


内心大丈夫かひやひやしていたが大丈夫なようで安心したカグツチだった。


「うん、それならいいや。僕はもう帰るけど後のこと任せるけどいい?」


「はい、お任せ下さい。お疲れ様でした」


「うん、またね」


そう言ってカグツチは翼を広げ帰路についた。


「カグツチ様、お疲れ様でした。ご活躍しかと目に焼き付けさせて頂きました」


「そんな大したもんじゃないよ。あと今回聞いた事絶対に口にしてはダメだよ。いいね?」


「はい、墓まで持っていきます」


「はは、お願いするよ」


そう言って話ていると巣へと着きすぐに眠りについた。

毎日投稿(日曜以外)が難しくなってきました、、、近いうちに変更するかも知れません。毎日見てくださっている皆様には感謝の言葉でいっぱいです。ご迷惑をお掛けします。

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