42 神の脱獄 ③
先日は唐突の休刊失礼しました。最近忙しくなる事が多く、また休むことがあるかもしれません。その時はまた後書き等でお知らせ致します。よろしくお願いします。
念話が聞こえていなかったヒスイはカグツチに向かって聞いた。
「何の準備をなさるのですか?」
「ちょっと、ある人から仕事が入ってね世界樹の警備をしないと行けなくなってね。その準備、って言うほどのものでは無くて、一つはヒスイに頼むだけなんだけどね」
ヒスイはある人の事を聞こうとしたがカグツチが前に"あまり検索しないで欲しい"言われた事を思い出し濁している部分は聞かないことにした。
「頼み事ですか?私に出来る事ならなんでも致します」
「ありがとう、でもそんなにむつかしくはなくて、今からドライアドに今から行くって言っておいて欲しいんだ」
「そのような事でしたらいくらでも致します。一つという事はもう一つおありなのですか?」
「うん、ちょっとね。今回は規模が大きくなるかも知れないからそっちの方も準備をしておかないとね」
規模が大きくなる、これをカグツチの口から聞いたヒスイは腹の紐を括り直した、上位魔法をポンポン使っても簡単と言い放っているカグツチの口から規模が大きくなると聞くとどれ程になるのかヒスイは考えたくは無かった。
「規模が大きくなるですか、、、それもドライアドに伝えた方がよろしいですか?」
「いや、それはいいや。僕がドライアドと話をして言うよ」
「承知致しました。日時はいかが致しましょう」
今日はもう日が沈みかけており今から世界樹に行こうとすると完全に日が沈んでしまう。
「うーん、実際今からでも行きたいけれども、日が沈んでしまうから、明日の早朝日の出と共にそちらに着くようにすると伝えてくれる?」
「はい、承知致しました」
そうするとヒスイは念話を始めた。それを横目にカグツチはヒスイに一言言って外へ出た。
「ヒスイ今から外に出るけど、あまりこちらを見ないでね」
念話をしているヒスイは話せはしなかったが、首は縦に動いているのでカグツチは外へ出た。
「よし、ここなら邪魔は入らないね。じゃあ魔力を神力へ変えるか」
そう言ってカグツチは体を丸めて深い集中状態に入った。その状態は一時間、二時間と過ぎていきもう出ないと夜明けには間に合わない時間にまでなった時カグツチは集中状態を解いた。
「よし、これだけあればなんとかなるだろう」
そう言って起き上がったカグツチの周りには神々しい何かがあり、地上にいる生物とは思えないほどにまでなっていた。そして洞窟へ戻った時ヒスイは膝を付かなければならないという生物の本能が言っており膝を付き言った。
「カ、カグツチ様なのでしょうか」
ヒスイの反応を見ておかしいと思い体を見てオーラを纏っていることに気が付いてそのオーラを消した。
「ごめんね、消すの忘れてたよ。もう消したから立っていいよ、そして行こう世界樹へ」
「は、はい。行きましょう」
ヒスイは精霊紋に入った。そしてカグツチは世界樹の元へと飛び立った。
本日もありがとうございました!




