39 閑話 神のいかづち sideおじいちゃん
皆様お久しぶりです、ようやくテストが終わりました。長らく待たせてしまい申し訳ありませんでした!これからも書いていきますので今後ともよろしくお願いします!
おじいちゃんは今日もまたカグツチたちの世界をこっそりと見ようとしていた。
「あれからもう、一週間は余裕でたっとるしまた覗いてみようかのぉ」
そう言いながら自分の空間に手を入れてあの水晶を取り出して話しかけた。
「久しぶりじゃな、もうみれるじゃろう?」
はたから見たら水晶に声をかける変なおじいちゃんにしか見えないが、話かけた途端に煙が出てきて人型になっておじいちゃんの問に答えた。
「もちろんバッチリだぜ。今度は何を見るんだ?」
「今回もこの前も星を映してほしいんじゃ、またあの子達の生活を覗いてみとぉてのぉ」
「いいぜ、ところでじいさん、またあの黒い龍を映せばいいのかい?」
おじいちゃんは少し悩んだがすぐに答えを出した。
「いや、今回は赤い龍が見たいんじゃ。探してくれるかの」
「いいぜ、ちょいと待ってな」
そう言うと男が考え出したと同時に水晶の中が雲がかったかのようになった。そして数分後男が喋りだした。
「見つかったぜ。前の時も思ったが今回の星は少し大きすぎやしないか?この神具である俺が探すのに数分ってだいぶだぜ?」
神具とは神が創りし道具であり神具には必ず意思があり人と同じような感情も持つものもいる、そしてその意思や感情を左右するのが創った神の位と神力をどれだけ込めたかで変わってくる。この水晶はおじいちゃんが創ったものであり神力も相当な量が入って創られたものだ。そんな神具が探すのに数分かかったことは稀である。
「いや、ちと創る時に力入れすぎての、こんなに大きくするつもりはなかったんじゃ。本当は半分ぐらいにしようと思ったのじゃが.....」
おじいちゃんの言い訳が長くなりそうだったので男は終止符を打った。
「わかったわかった、ミスったのは分かった。神でも間違うことはあるな、うんうん」
「なんじゃ、お前が聞いたから訳を言っておったのに。まぁ、いいわい。見つけたのじゃろう?早速見せてくれ」
やっと話が終わり仕事が来た男は勢いよく返事をした。
「おう!」
そう言うと水晶は新しい巣に引っ越してきて嬉しそうにマグマで泳いでいるカグツチを映した。
「カグツチはやはりマグマが好きなんじゃのぉ。最初に[おじいちゃん!マグマ出してよ!]と言われた時はどこかで頭を打ったのかと心配したが杞憂じゃったし、本人が嬉しいならそれでいいんじゃろう」
カグツチがマグマから上がり数分したあとおじいちゃんは頭に血が登っていた。そうカグツチ達がいる星の住民が禁忌の死者蘇生をしたためだ。今回のように禁忌が行われるとおじいちゃんの頭の中にアナウンスが入ってくるようになっている。
怒りに満ちおじいちゃんの口から聞いたことの無いような汚い言葉で声を上げた。
「人族の馬鹿どもが!!何故いままでしてこなかった禁忌を今起こすのだ!!世界に飛び立ち間もないカグツチ達だけでは見せしめの意味が無くなる!!儂が直々に罰を下してやる!!!」
その時水晶はおじいちゃんの周りからとてつもない量の神力が漏れて出ており、神力で創られたとは言え創造神の高濃度の神力は破壊の元となるため。自力で元の空間に戻った。
少し冷静になり、カグツチ達に連絡を入れてから神罰を下す詠唱をした。
"禁忌を犯せし住人に裁きの礫を与えん"
そう言って禁忌を犯した国の上に礫(隕石と同じ位)を出し国を更地に戻した。
その後に星に生きとし生けるもの全てに事を話して終わった。
「なんという奴らじゃ!よりにもよって禁忌を犯すか普通!」
そう言い放っておじいちゃんはまだ冷めぬ怒りを持ちながら仕事に戻った。
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