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神龍は世界を見守る(仮)  作者: Y・U
世界編
38/97

38 神のいかづち ②

誤字報告ありがとうございました!そして申し訳ないのですが、前話のエイラの距離を七万キロから二万キロにしました。

カグツチはすぐに飛び出した。速さはいつもの比ではない、音速を超えてソニックブームができ、人の目には絶対に見えない速度で飛んだ。


(心)「はやく、はやく行かないと無くなった国全域がダンジョンになってしまう!」


飛びながら心の中で言って飛んでいた。

そして数分後カグツチは消された国に着いた、だがそこには国と言えるものはなく、国があったであろう場所には深いところで百メールものクレーターができており、周りの森は見える範囲で全て倒れていた。

そして一番重要な魔力は今にでもダンジョン化しそうな勢いで渦巻いていた。カグツチは中心の深い場所に降りたった。


「まずいな、いつものペースじゃ絶対に間に合わない。詠唱して一秒でも早く始めよう!」


いつもの仕事なら詠唱せずとも魔力操作を行い自然に戻すのだが、今回は規模が違い普段の速度では間に合わないと判断したカグツチは緊急用の詠唱をしてこの場を凌ぎ切ろうと考えた。


"我の周りに集いし魔力よ、我が名にかけて汝らの元ある自然の場に返そう"


そう言い終わるとカグツチは魔力操作を行い、渦巻く魔力はカグツチの周りから徐々に宥められて言ったが、この国は広いくカグツチは少しのダンジョン化を覚悟したが、その時に遠くからカグツチと同じ速さで飛んでくるドラゴンがいた、そうエイラだ。エイラは飛びながら魔力溜りがある所に入った瞬間に魔力操作を行いカグツチが間に合わない所をカバーし始めたのだった。


「エイラか、よかった間に合ったか。これでダンジョン化は防げる」


カグツチは諦めかけていた心を捨て、魔力操作に全力を出して行った。

二時間後、カグツチが来た時には膨大な量の魔力が渦巻いていた場所とは思えないほどに綺麗に魔力が戻っていた。


「ふぅ、こんなものか。さすがに疲れたぁ〜」


どしーんと音をたてて座ったカグツチに太陽光が当たり白く輝く鱗が付いたエイラが近寄ってきた。


「カグツチ、お疲れ様でした、今回は間に合って良かったです」


「エイラもおつかれ〜、あのタイミングで来てくれなかったらダンジョン化してたよ〜。僕が想像してたよりも数倍大きいのだもの」


「確かに今回は規模が違いましたね。神様もやってくれるものです」


「はは〜、確かに」


エイラとカグツチは頭の中で「おじいちゃん、怒ったのはいいけどやりすぎ」と考えていたのは二人しか知らないことだった。


「あ、そういえば、言ってなかったね。ヒスイ、もー出てきていいよ」


そう言われるとすぐに精霊門から出てきてエイラに向かい跪いて挨拶した。


「エイラ様、ご機嫌麗しゅうございます」


「ええ、こんにちは。そんなに畏まらなくてもいいですよ」


「いえいえ、神龍様に畏まらずに誰に畏まりましょうか」


「まぁ、そうですね。ではこちらも呼びましょうか、セイスあなたも挨拶したら?」


そう言ってエイラの精霊門から出てきたのはイケメンの男性だった。セイスも又カグツチに対して跪いて挨拶した。


「カグツチ様、お初にお目にかかります。セイスと申します」


「うん、よろしく」


大精霊同士も軽く挨拶してカグツチは最後の仕事にかかった。そう後始末だ、数年置いておいても大丈夫なクレーターや森の木々だが、何もせず何十年も経ってしまうと厄介な事になりかねない。


「じゃあ、どうする?」


そうエイラに尋ねた。


「私は、クレーターとかも全てアリグナに任せたらいいと思います。アリグナは土の専門家ですし」


「それいいね、ちょっと遠いかもしれないけど。急がないし。やってくれると思うよ。じゃあここで連絡しちゃおうか。ヒスイ、エイラ以外と繋げて」


「承知致しました」


すぐに念話を繋げた。


「全部終わったよ、ダンジョン化はエイラが来てくれたから一切無し」


ト「おぉ、よかったぜ。それで?地形変わってるか?」


トールも大体予想できるみたいで地形が変わっているかどうか聞いてきた。


「もちろん変わってるよ」


そう言って惨状を話した、そしてついでにアリグナに治しておいて欲しいと頼んだ。


ア「わかった〜、治しておくよ〜」


「よろしくね、まぁこんなものかな。質問無かったら切って〜」


そう言うと念話に参加していた神龍は全員切った。


「よし、じゃあ僕達も帰ろうか」


「ええ、そうしましょう」


カグツチは翼を広げながらエイラに向かって言った。


「じゃあね、エイラ〜、またね〜」


「ええ、カグツチもお元気で」


言い交わすとカグツチは巣へと羽ばたいて行った。


「今回は骨が折れたよ。疲れたぁ」


「お疲れ様です、カグツチ様。今回は禁忌をおかしたので神様が魔法を使ったのですよね?カグツチ様は事前に知っていたんですか?」


「う〜ん、秘密かな。そっちの方はあまり検索しないで欲しいね」


真面目な回答にヒスイも質問をやめた。


「わかりました」


「ごめんね、教えちゃいけないこともあるから」


「いえいえ、カグツチ様がおっしゃるのでしたら私は全くご意見はございません」


「うん」


端的に返事をして会話は終わった。普通の速度で帰っていたので帰るまでに三十分以上かかった。帰ったカグツチはマグマに入りそのまま眠った。

ヒスイも精霊門に入ったまま眠りに落ちた。

この連話はこれでおしまいになります。今日からテストが終わるまでおやすみさせて頂きます。また見ていただけると嬉しいです!

本日もありがとうございました!

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