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神龍は世界を見守る(仮)  作者: Y・U
世界編
37/97

37 神のいかづち ①

誤字報告ありがとうございました。


いつもと変わらず朝を迎え、カグツチは引っ越して来てから毎朝ヒスイが作ったマグマ風呂に入っていた。


「あ〜、やっぱり。マグマ風呂が一番目が覚めて気持ちいいよ」


「毎日仰ってますね、私もそれだけ言って貰えると作ったかいがありました」


「いや〜、本当にありがとね〜」


そう言ってマグマ風呂から気持ちよさそうに感謝の声を出した。一方作ったヒスイは暑さには耐性があるがさすがに二千度を超えるマグマに入ろうとは思わないので入っているカグツチを見たり外を見たりしていた。その数分後カグツチはマグマから出て寝そべりながらヒスイに話しかけていた。


「ねぇ、ヒスイ。この当たりなんでこんな魔物が少なくて平和なの?」


「それは、ここら一帯があのドラゴン達のナワバリでありここが活火山だから関係があると思われます。ドラゴンのナワバリに入って来ようとする魔物は少ないですし、この活火山自体普通の魔物に耐えれるような暑さでは無いからだと考えています」


「なるほど。そんなにあのドラゴン恐れられてるんだ、しかもこの火山の近くには魔物来れないんだ。これは楽でいいけど暇が増えるね。いい事だけど」


この火山の麓だけでも五十度は超えており、カグツチ達がいる中腹等はマグマが吹き出したり流れたりしているので気温は千度以上が普通であり、この気温に対応する魔物はそうそういない。


「ですが悠久の時を生きる私達にとって苦痛なのは暇ですよね」


「そうなんだよ、暇が一番敵だよ。でもすることも無いし、仕事もあんまり入らないし暇だけが募るよ」


そんな呑気を言っていた時、神龍達にだけ聞こえる念話が来た。


「みんな元気か?じゃが返事を聞いている場合では無いので端的に話すぞ。これから一つの国を消す、この国のやつは絶対におかしてはならない禁忌の一つ"死者蘇生"をした。これは到底許される行為ではない。よってわし自身が神罰を下す。その際に出来る膨大な魔力溜りを循環させて欲しい。もちろん話し合って誰が行くか決めるんじゃよ。ではな」


念話が切れた後ヒスイが話しかけてきた。


「カグツチ様?どうかなされましたか?」


カグツチは嫌な予感がしてヒスイの上に自分の翼を被せて伏せさせた。


「ヒスイ!伏せろ!多分ここまで衝撃波が来る!」


ヒスイはなんの事だが分からなかったがカグツチの言う通り翼の下で伏せた。


「は、はい!」


その三十秒後カグツチの住んでいる所から数千キロ先で大規模な魔法が使われ国一つが地図から消えた、その衝撃波は空気を伝いカグツチの所まで来た。そして、今度は星にいる全員に聞こえる念話が聞こえた、その声は怒りに満ち溢れた声だった。


"今一つの国に神罰を下した。奴らは"死者蘇生"を行い禁忌をおかした。今後禁忌に触れない事を願う"


そう言い残して念話が切れた。

カグツチ達の巣は衝撃波で少し岩が落ちてきた程度で洞窟は潰れなかった。


「カ、カグツチ様?!何が起こったのですか?!国が消された?神様に?!」


「落ち着けヒスイ、すぐに全員の神龍と念話を繋げてくれ」


いつものような陽気なカグツチはいなかった。そんなカグツチを見て冷静になりすぐに念話を繋げた。


「みんな今の念話聞いたね、内容は言わないけど誰が行く?」


全員に繋がった状態で挨拶もなく単刀直入に言うのは初めてだ。


ト「一番近いのは誰だ?近いやつが行かないと大変な事になるぞ」


エ「多分一番近いのは私でしょうか、国から二万キロほどと言った程度でしょうか」


カ「いや、僕引っ越したから僕が一番近いね数千キロだと思う」


ト「じゃあ、カグツチでいいんじゃね?どうだ?」


カ「僕が一番近いしね。僕が行くよ。でもエイルも来て欲しいかな()()で。僕一人では間に合わない可能性もある、そんな可能性は取り除いておきたい」


エ「分かりました、今から()()で行きます。着き次第始めますので気にせずにし続けてください。では先に切ります」


エイルが抜けた。


カ「じゃあそういう事でいいね?」


全「いいよ」


すぐに念話を切った。


「行かれるのですね、私はどう致しましょうか?」


「着いてきて、でもいいって言うまで精霊紋から出ないでね」


「かしこまりました」


そう言ってすぐに精霊紋へ入った。それを確認したカグツチはすぐに国へ向かった。

この連話が終わったら2週間程テストの為休ませていただきます。急な話で申し訳ありません、終わり次第投稿を開始致します。

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