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神龍は世界を見守る(仮)  作者: Y・U
世界編
36/97

36 ヒスイの魔力

閑話を挟むのには話数が少なかったのでまた連話を書いてから閑話を入れようと思います。

新しい火山に引っ越して来て数日カグツチは約束していたヒスイの魔力量を上げる練習をしていた。


「カグツチ様本当にこれで魔力量上がるのですか?」


「最初はそれしないと基礎が出来ないんだよ」


そう言ってヒスイがやっていたのは、地面の上に胡座をかいて瞑想をしていた。


「そ、そうですか。では頑張ります」


「うん、頑張ってね〜。あ、自分の魔力の中心を感じてね」


「はい」


ヒスイは自分の心臓の横にある魔臓に集中して瞑想した。そして、瞑想開始から一時間後ヒスイは魔力が高まりヒスイの周りには魔力の膜が出来ていた。


「はい、そこまでー」


カグツチはその間マグマで泳いだりしていたが頃合を見計らってヒスイに向かってストップをかけた。ヒスイは「ふう」と一息着いた。


「カグツチ様これで基礎は終わりですか?」


「あとひとつあるよ。今、瞑想で高まった魔力を体に定着させる必要があるよ」


「それはどのようにして行うのですか?」


「簡単だよ、瞑想した後の魔力を体に取り込んで出ていこうとする魔力を魔力で押さえつけて無理矢理定着させるんだ。ちょっとしんどいかもね」


簡単そうに言っているカグツチだが、ヒスイの顔は曇っている。自分の周りにある魔力を取り込むこと自体は難しくは無いがそれを自分の魔力で押さえこむのは水を掴む位に難しいのだ。


「が、頑張ります」


そう言ってヒスイは自分の周りにあった魔力を体に取り込んで行ったが、その魔力は上手く押さえつけられずに漏れだしていた。


「そのままだったらまた瞑想からだよ。この感覚ばかりは教えられないから頑張れとしか言えないなぁ」


「これ、相当難しいですね。でも頑張ります」


そう言ってまた魔力を取り込んでいった。そして瞑想と取り込みを繰り返して早二日ようやく取り込めたのだった。


「やった!出来ました!カグツチ様!」


とても喜んだ様子でカグツチに向かって言った。


「おっ、出来たか。じゃあ最後のステップだね。その定着させたのは一時的なんだ。でも魔力を最大まで使って空にさせるとその定着させた所まで体が魔力を取り込むからそこで初めて定着するんだ」


「なるほど、わかりました」


「じゃあ、前の巣で出来なかった部分をしようか。僕に向かって自分の魔力が空になるまで最大火力を打ち込もうか。あ、倒れても安心して死なせないから」


魔力を空にするという事は命に関わるのでカグツチも宣言したのだった。


「わかりました」


ヒスイははっきりと言った。何故命に関わる事なのに躊躇せずに言えるかと言うとカグツチの最後の言葉の"死なせない"と言う言葉だった、この星最強の生物であり自分の主人が死なせないと公言したのだこれだけあれば十分である。


「では、行きます!」


"我が元に集えし炎の魔力よ形を変えて敵を穿たん"

[ブラックファイア]



その魔法は炎が黒くなるほど温度が高くなっており、周りの空気に触れれば一瞬にして気温が上がり、地面に着けば溶けだす。

そんな魔法をカグツチは一瞬にして弾き消した。


「はいはい、どんどん行こう」


「はい」


もうヒスイはカグツチがした事には驚かなかった。そして、すぐに空にしないといけないのでヒスイは次々と魔法を出して空にして、倒れたのだった。


「おっと、倒れたね」


このままだと魔力不足で命が危ないのでカグツチはヒスイの魔臓に自分の魔力を少しだけ送り危機を脱したのだった。そして自分の腕を枕にして寝かして自分も眠ったのだった。

そして朝、ヒスイもカグツチも起きてヒスイは自分の魔力量が上がっている事を感じてカグツチに向かってお礼を言った。


「カグツチ様!ありがとうございます!確かに魔力量が上がっている気がします!」


「いいよ、まぁ、一回の事じゃそんなに増えないし、毎日やると体壊すから定期的にやっていこう」


「はい!」


そうしてまた一日が始まっていった。

本日もありがとうございました!

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