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神龍は世界を見守る(仮)  作者: Y・U
世界編
32/97

32 雨の魔物 ⑤

寝床へ戻ってすぐにヒスイに念話を頼みミズハへと連絡した。


「あ、ミズハ?そっち雨止んだ?」


「ええ、その事で貴方に連絡しようと思っていたのだけど、そちらから連絡が来たと言うことはそっちで解決したのね」


「察しがいいね、こっちで終わったよ。因みにそっちの被害どう?」


「魔物を探して色々な所を飛んで見てきたけど、被害は川が氾濫仕掛けていたくらいかしら」


「そっちも被害少ないんだね、こっちもそんなもんさ」


あの雲は魔力で動かされており、雨にも魔力が極少数混ざっていたため、地面について雨の大半は魔力へと霧散したのだった。


「ミズハは飛んで探してみたけど、こっちはヒスイがいいことを思い着いたから探すのがだいぶ楽だったよ、早かったのもそれが要因だね」


「いい事って何よ、その辺教えてよ。楽なやり方があったなら、今後応用できるかもしれないでしょ」


「確かにね、簡単だよ」


そう言ってヒスイがした事を教えたのだった。


「へ〜、そんなやり方があるんだ、知らなかったわ。

次から捜索する時はそれをさせてもらうわ。ありがとう」


「おやすいもんだよ、それに考えたのはヒスイだからね。僕は魔物を殺しただけだよ。じゃあまた何かあったら連絡するよ」


「ええ、お互い協力しましょう。またね」


言い終わると念話が切れた。


「ヒスイ、おつかれ〜。今回はヒスイのおかげで早く事が終わったよ」


「いえいえ、仕事ですので。お気になさらず。カグツチ様こそおつかれ様でした。下級魔法であれほどの威力を出されるのは感動を覚えます!」


目をキラキラさせながらこちらを見てくるヒスイに対してカグツチは言った。


「あれくらいなら頑張ればヒスイにも出来るようになるよ、また練習する?次は魔力を使うからしんどいよ?」


「また見て頂けるのでしたら是非お願いします!」


「わかったよ、でもその練習はここでは出来ないから引っ越してからしようか」


「はい!」


それからも数時間魔法の話をして日が暮れたので寝たのだった。


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side 人族の国 エルガフ


〜会議室〜


会議室の中にはトゼフやアリバム、トファル、ダフル等、国の重要人物が集まっていた。


王「この数日の異様なまでの雨はなんだ、下手をすると川が氾濫するぞ。街の排水は間に合っているのか?」


魔法大臣であるダフルが答えた。


「ええ、なんとか間に合っておるります、ただこの状況があと一週間も続くときついかもしれません」


ギルドマスターのトゼフが口を出した。


「それに関しては、ギルドからも協力しよう。今、水魔法が使える冒険者に対して、排水の依頼を出している」


「おぉ、それはありがたい。やっと国に金を還元し始めましたか」


耳が痛い話だがトゼフは何も言い返せない。国からの補助金、白銀貨二枚は日本円で言うと約二億に匹敵する。そんな補助金は職員の給料や冒険者への報酬に流れているのだ、ギルドの収入は冒険者が狩って来た魔物の材料を商人や商人ギルドに売っているのだが、低ランクだと耳などの証拠だけなので売れずに捨てているため出費だけが重なる、かと言ってそういう依頼をしないと低ランクの魔物が溢れしまうため消せないのだ。


「やめんか、今は雨の問題だ。排水はそれで良いにしても、農作物はどうなのだ、この雨でどれほどダメになる」


そこで財務大臣のトファルが答えた。


「この様子ですとあと三日程で被害が出るかと」


「三日か、、、そのうちに止むといいのだが、、」


祈りながら言ったのだった。


「三日間雨が振り続けたらまた会議を開く、止んだ場合は各自の責務を果たし通常業務に戻ってくれ」


全「はっ!」


カグツチが動いたのはこの会議が終わった二日後だったのでギリギリ間にあったのだった。


side end

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読んでくださりありがとうございました!

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