28 雨の魔物 ①
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ヒスイ魔法の練習をしてから数日が経った。
「なぁ、ヒスイこれっておかしいよね?」
「この時期ですとたまにありますがこのような量が数日も降り続けているというのは見た事はありませんね」
そう、カグツチ達は強く雨が降る暗く分厚そうな雲を見上げて話していた。
「これがただの異常気象ならいいんだけど、魔物が関与してたら面倒だね」
異常気象ならば何もしなくても勝手に過ぎ去ってくれるが魔物がわざとしているとなると危険が出てくる。
雨は地に恵を与えてくれるが雨が多すぎたり長く降ると恵が害へと変わる、作物は根が腐り川は氾濫し、種族が暮らせるような土地は無くなる。
「そうですね、カグツチ様。ですがこのーキロメートルは魔力探知で探しましたが、それらしい魔物はおりませんでした」
「それが問題だよね、この辺り五キロメートルはこんなんだもんね他の土地もこうなっているのかな。」
カグツチは雨で視界が悪いが目視出来る限界の五キロメートルは振り続けていることがわかっている。
「そうだ、こんな時は雨とかに詳しいミズハに聞いて見ようかな、ヒスイ繋げてくれる?」
「承知致しました、すぐにお繋ぎ致します」
ヒスイは念話を繋げた後「繋がりました」と軽くカグツチに言って黙った。
「あー、ミズハ。いきなりで悪いんだけど。そっち数日間位雨降ってる?」
「カグツチほんとにあなたいつもいきなりよね、雨?降ってるわよ数日間、でも雨の境目は見えているけど綺麗に強く降っている所と晴れている所があるわね、もしかしてあなたも魔物の線、疑っているの?」
「うん、その言い方だとミズハも疑っているみたいだね、流石にこれだけ振られると害が出てくるよ。しかもそっちまでふって居るか、、、ミズハの寝床ってここからめちゃくちゃ遠かったもんね」
カグツチはこの世界に降り立ち皆がどこの方角に飛んでいった事を覚えており、カグツチとは反対の方向にミズハが飛んでいっている事を覚えていた。
「ええ、だいぶ距離はあるわね。この感じで降っているとやばいわね。私も動くわ、ここだけだと思っていたけど結構広範囲で驚いたわ。何かわかったら連絡するから、そっちも何か分かれば連絡ちょうだい」
「わかった、必要ないと思うけど気を付けてね」
「女の子にそんな事は言っちゃダメよ。まぁ、カグツチだしいいわ。気をつける、ありがとね」
そう言って念話が切れた。
「こりゃやばいね、流石にミズハの所まで降っているとは予想外だよ、でも区切りはあったみたいでよかったよ、ヒスイありがとう」
「いえいえ、仕事ですので」
カグツチは魔力渡し今後の事を考えた。このまま外に出て飛び回り元凶を見つける手もあるが効率が悪すぎる、かと言ってそれ以外の手段も無いため効率がいい方法を考えた。するとヒスイが察して提案をしてきた。
「こんな方法はどうでしょうか」
そう言ってカグツチに説明をした。
「そんな事が出来るんだ、確かに情報が集まるのは早そうだね、お願いできるかな?」
「はい!」
ヒスイはすぐに行動に移ったのだった
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