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神龍は世界を見守る(仮)  作者: Y・U
世界編
27/97

27 魔法の練習

人族の国訪問の翌日カグツチはヒスイの魔法制御の練習をする事になった為ヒスイと喋っていた


「ヒスイ、僕に向かって火・炎魔法を使って練習しようか」


そんなことを聞いたヒスイはすぐに否定した。


「そんな事は出来ません!いくらカグツチ様は炎攻撃が効かないとは言え、主従の関係であるカグツチ様に魔法を放って練習するなど有り得ません!」


カグツチは炎の神龍であり火やその上位に値する炎属性の魔法は一切聞かないのだ。


「でもヒスイ、魔法は実践しないと上手くならないし、ここは森だよ?火系の魔法を使って少しでも木に引火すればどうなるか位わかるでしょ?」


「わかります、ですが!...」


カグツチは加減を覚えて貰わないと困るので少し強引にヒスイに練習させようと考えた。


「ふーん、じゃあヒスイは僕の指示に従わないんだね?」


そう言ってヒスイの主従関係を主張した所に漬け込んだのだ。


「い、いえ。そのような事はございません.....」


カグツチの指示に従い主人に向かって魔法を放っていいものか、ヒスイは迷った。だが主人の命令は絶対だ、ヒスイは割り切ってカグツチに向かって魔法を放つことにした。精霊の契約は闇魔法では無いが執行力は強い、なぜなら精霊自信が契約者を主人と認めると精霊契約を結ぶ、その契約はとてつも強く結ばれるからだ。


「わかりました、加減を覚えればカグツチ様のお役にもっと立てると思いますので、胸をお借り致します」


カグツチ満足そうに返事を返した。


「うん、それでいいよ。じゃあ、まずファイアボールを人を殺さないようになるまで頑張ろうか」


「はい!では行きます!"ファイアボール"」


ヒスイは詠唱無しでファイアボールを出し飛ばさずに頭の上で留めていた、そう数メートルものファイアボールを。その大きさだと簡単に人を殺してしまう大きさだ。


「その大きだったら人は丸焦げで命が危ういよ、もっと魔力をセーブして!」


そう言われてヒスイは留めている魔力の塊を少しづつ削っていった。数メートルから1メートルほどになった時にカグツチが声をかけた。


「ストップ!それくらいの大きさのだと人はいい感じに気絶するかな」


「このくらいですか、わかりました。ではカグツチ様行きます!」


魔法は魔力を削れば小さくは出来るが完全には消せ無いため、カグツチに放つ必要があった。


「いつでもいいよ〜」


ヒスイは頭の上のファイアボールをカグツチに向かって放った。そしてカグツチは飛んできたファイアボールをパクリと食べた。


「う〜ん、やっぱりいまいちだな。もっと美味しい物はないのかなぁ」


ヒスイは食べたことに驚いていたがすぐに平常を取り戻していた。カグツチは天界でおじいちゃんが出してくれた料理の味を思い出して食べた。


「カグツチ様、次は最初からあの位で出してみます」


「おk〜」


ヒスイはまたファイアボールを出したが、カグツチに投げたものとは対して変わらないほどまで小さくなっていた。


「うん、いい感じだね。これから人に魔法を放つ時はそれくらいにしてね」


「はい!」


そう言って座っていたカグツチだが、ヒスイの元に行き投げられる前に食べたのだった。


「やっぱりいまいち」


「カグツチ様、魔法って食べられるのですか?」


ヒスイは疑問に思っていた事をストレートに聞いた。


「え?多分ヒスイとかには無理だよ、僕達神龍は体の大体は魔力で出来ているから出来ることであって精霊みたいに肉体があるとまずい所か魔法くらっちゃうよ」


「なるほどそうなのですね、一瞬でも食べようと思ってみた自分が馬鹿でした」


「挑戦はいい事だよ、でもその前に情報を集めると尚のこといいと思うよ」


「はい!これからはそうします!」


そう言って笑って一日がすぎたのだった。これから起こる事も知らずに……

本日もありがとうございました!

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