24 人族の国 ④
今回は少し少なめです!
トゼフは部屋を開けカグツチが入ると閉じて自分は外へと退散して言ったのだった。
王が待つ部屋に入ると、王が当然いる訳だがカグツチ
王を見ずこの部屋の内装をまじまじと見ていた。
「カグツチ様ようこそおいでくださいました。この部屋は王族が王族と話す場所のために作られた部屋でございます」
「ほう」
カグツチは素っ気なく返し王をちらりと見るとまた内装を見ていた。
「立ったままでは失礼かと思いまして、大きめの椅子をご用意させて頂きましたのでそちらにおすわり下さい」
その椅子は座るのもしんどく横になっているしか楽な体制が無い王族に対して作られたものであり体長2メールのカグツチでも普通に座れる大きさだった。
カグツチは指を指された椅子に座った。
「さて、カグツチ様今日はどのような御用で来られたのでしょうか」
その気になればひと吹きで国を潰せる神龍に対し王はペコペコと低姿勢で物事を言っている。
カグツチは内装を見るのをやめ、王と向き合い話を始めた。
「来たのは他でもない、冒険者の事だ。私は魔力溜りを散らす事が仕事だが、その際魔物がおっては邪魔なのだ。これからは狩った魔物を燃やすなり埋めるなりしてくれ、ただそれだけの話だ」
王は何が来るのかとひやひやしていたが大したことではなく、Bランク以上は1匹それ以下だと3匹以上の魔物を処理してくれと言う事だったので王は快く頷いた。
「わかりました、そのように徹底させましょう。ご用件はその1点だけでしょうか?」
「うむそうだ、魔物が処理されていなければまた来る、他の理由で来るかもしれんがな」
「承知致しました、その件でくこられる事のないように致します。私事ではありますが1つご質問よろしいでしょうか」
「1つならば応えられることなら答えてやろう」
「ありがとうございます、では質問させていただきます。神龍様達は敵でしょうか味方でしょうか」
王は生唾を飲み込みカグツチの返答を待った。
「ふははは、なんだそのような事か。いいだろう答えてやる、その問に関してはどちらも否だ。私達神龍は1つの種族を守ったりしない。私達が出るようなことがあればどちらが悪いのかを見極め判断し裁をとる。そのような事はできれば無い方が良いがな」
「では、無闇には人や他の種族に攻撃はしないのですね」
「そうだ、だが私達が関与する時は世界を揺るがす場合のみだ、いちいち種族間の争いに口を出していれば手が足りぬわ」
「なるほど、理解致しました。ご返答ありがとうございました。さっきの件でもう一度お越しにならないように致します」
「そうしてくれ」
魔力を込めていい王は腰を抜かしているが知らん振りで立ち上がり来た道を帰り城の門をくぐり十分な場所に出ると体を元に戻して翼をはためかせ自分の山へと帰って行った。
「あ〜疲れた。あの姿常に魔力コントロールしないと行けないから神経使うよ全く」
「お疲れ様でした、カグツチ様。しかし面白いものがたくさん見られたでは有りませんか」
「まぁね、もう今日は帰ったらすぐに寝よう、疲れたよ」
「はい、カグツチ様」
カグツチ達は山に帰りすぐに寝たのだった。
一方、今回関わった人物達は会議を開いていた…
本日も見てくださりありがとうございました!
毎日投稿と言っていたのですが、毎週日曜日はおやすみ下さいお願いします。※明日は出します