23 人族の国 ③
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〜30秒前〜
冒険者はとても気持ちよく飲み酔っていてそこを兵士に止められたため怒ったのだ。
「お?なんだぁ?ただの兵士が俺様を道に出るのをとめるだとぉ?このヘボがぁ!」
そう言って止めていた兵士の腹を殴り店の外まで吹っ飛ばした。
「グホッ!!!」
どうやら殴った場所が悪かったようで血を吐き気絶してしまった。殴った冒険者はカグツチや隊長の方を見て言った。
「お?なんだなんだ?兵士の隊長とちっこいドラゴンじゃぁねえか。こりゃあいい、ゴブリンの集落を潰した次はドラゴン討伐かぁ。冒険者のはくが上がるじゃねねか」
そう言って冒険者は腰にある長剣を出し斬りかかって来た。一方、隊長は冷や汗をダラダラ出し意識を離そうとしていたが、意地で持ちこたえるだけで精一杯だった。カグツチは飛びかかって来た冒険者を傷つけずにどう対処するかで考えていたが、めんどくさくなりヒスイに頼んだのだった。
「ヒスイ、殺さずに意識を飛ばせ」
「はい!」
ヒスイは初めてカグツチに攻撃命令されてうきうきしてやってしまいそうだったがなんとか人が耐えれるレベルで魔法を放てた。
「ファイアボール♪」
そう言うと普通のファイアボールではない大きさのものが斬りかかって来た冒険者に直撃した。冒険者は一瞬で丸焦げにされなんとか生きている所だった。その冒険者は後ろにいた兵士に回収され、ヒールをかけられ一命を取り留めたことはカグツチ達は知らない。
「ふむ、ヒスイよ。もう少し威力を落とせるように練習しようか」
「カグツチ様が見てくださるのですか?!」
「ああ」
「私頑張ります!」
笑顔でまた精霊紋へと入って行った。そんな一連の流れを見ていた隊長は意地で耐えていた意識を手放し倒れた。
「おい、なぜ何もしていないお前が倒れる」
カグツチは隊長を貫いてしまわぬように鎧の所を優しく爪で押して揺らしていた。
「う、うーん」
うなされているようで全く帰ってこなさそうなので代わりの人族を呼んだ。
「おい、他に案内できる人族はおらんのか?」
数秒の沈黙の後誰かが言った。
「私が、王城までご案内致しましょう、炎の神龍カグツチ様」
膝をついて言っていたのはこの首都の冒険者のギルドマスター[トゼフ]だった。ギルドマスターとはSランク級の冒険者にしかなる事は出来ず、尚且つ他の街の3つの現ギルドマスターの承諾が有りやっとギルドマスターとして認められるのだ。だがなれた時は冒険に行かずとも高い一定の給料が貰えるのでなりたい人は多くいるのだ。
トゼフはSランク冒険者であり、さっきの馬鹿な冒険者とは違い相手の力量を見て振る舞いを決めている。
「誰でもいい、早く案内しろ」
「では、こちらへ」
後ろをついて行きはや数10分まだ着きそうに無いがカグツチ達は急ぐこと無く街の風景を見ていた、だが1つの場所に目が行った、オークの肉をタレを付け炭で焼いていい匂いを出し露天販売をしている店だそしてその店の前で止まり、トゼフに言った。
「おい、お前、これはなんだ?」
「これはこの街の名物のオークの炭火焼きです、、。お気に召されたようですね。おい、店主焼きたてを2本くれ」
店主はドラゴンがいることに気がついて怖がっているが売るものだけ売って後ろに下がった。
「どうぞ神龍様、オークの炭火焼きでございます」
そう2本渡してきたので、少々躊躇ったが食べたかったのでありがたく受け取ることにした。
「すまんな、ヒスイ見ているのだろう?お前の分もあるぞ」
「ありがとうございます!カグツチ様」
「礼ならこの小僧に言ってやれ」
「はい」
トゼフは紙の袋に入った肉を持ちながらヒスイの話を聞いた。
「人の子よ、感謝します。貴方には火魔法の適正があるのですね、お礼に少しですが加護をさずけましょう」
ヒスイはトゼフの額に指を触れ言った。
"この者に炎の加護があらんことを"
ここで初めて生物が大精霊の加護を授かった瞬間だった。
加護は大精霊以上の格の者しか付けられず、種族が持ち適正が有れば魔法の威力が上がり使える魔法の種類が増える。加護は少しでも有れば魂の格が上がるのだがこの事は神龍達と神々しか知らない事だった。
トゼフは感激しヒスイに膝を付き礼を言った。
「ありがとうございます!」
「いいえ、それより冷めてしまう前にそれを頂きたいですわ」
「これは失礼致しました、どうぞお受け取りください」
トゼフは袋をヒスイに渡した、ヒスイは串を持てないカグツチの代わりに肉串を口まで運んだのだった。
「どうぞカグツチ様」
「ありがとう」
カグツチは1口で食べ感想を言った。
「うまい」
食べ終わったカグツチを見てヒスイも食べだした。
「確かに美味しゅうございますね」
ヒスイは1口では食べれないため歩きながら食べる事にしたのだった。去ったあと肉串の店は「ドラゴンと精霊がうまいと言った店」と大行列が出来るほど繁盛したのだが、カグツチ達は知らない。
また数10分経ちようやく城の前まで来た。
「ほう、ここが城か、想像していたよりも大きいな」
自分が小さくなっているのを忘れているために小さく見えるのだがこれはカグツチしかわからない事だった。
「ええそうですね、以外と大きいですね」
そう言いながらも城の中へと入って行き王が待つ部屋へと入って行ったのだった。
説明が多くなったり、見にくくてなっていたらすいません。
本日もありがとうございました!