21 人族の国 ①
今まで書いていたカグツチの腕にある紋様を精霊紋に変えました!こちらの方がいいと思いました、すいません。
朝になりヒスイに起こされて起きた。
「カグツチ様、朝でございますよ」
そう言って爪の部分を揺らして起こした。そしてカグツチはあくびをしながら答えた。
「ん?もう朝〜?後12時間〜」
「カグツチ様、それでは朝が夜になってします!今日は人族の国に行く予定ではありませんか!」
そう聞くと思い出してのっそりと体を起こしたのだった。
「そうだった〜、それにしても早いね〜。もうちょっと寝てもいいんじゃない?」
「早いと言っても、もう日が出て1時間は経っています!」
カグツチ達はやる事もそれほど無いので夜は早く寝て朝は早いのだ。しかし、この星の最強種であるカグツチは朝には弱いのだった。
「ふあぁ〜、もうそんなに経つのか。頭も起きてきたし川に水でも飲んできて行くかぁ」
そう聞くとヒスイは喜びながら答えた。
「はい!いってらっしゃいませ!」
カグツチは川まで行って水を飲み戻って来ると、ヒスイは待ってましたと言わんばかりに洞窟の前に立っていた。
「行く気満々だね、僕達文句というかお願いしに行くんだよね?なんでそんなに嬉しそうなの?」
「はい!ですが人族の国は初めてですので少し楽しみです!」
少し所ではないわくわくようだが、そこには触れなかったが、実はカグツチも人族の国には興味が有り行って見たいと思っていたので少しわくわくしている。
「まあ、いいや。行こうか。所で国ってどっち?」
「昨日のゴブリンの山より少し西側、ここからですと北西です。それほど離れていないので片道は昨日と変わらないかと思います」
「そう、じゃあ行こうか」
「はい!」
ヒスイは妖精紋の中に入った。カグツチは北西へと翼を羽ばたいた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一方、向かう国[エルガフ]では王城で会議が開かれていた。そして会議の中心人物である王が言った。
「おい、アリバム、何か神龍の情報はあったか?」
「いいえ、何もございません」
どこの国も神龍と言う神の使いの情報が欲しいのだった。
「そうか、、、では何か他に報告はあるか?」
「私がひとつございます」
手を挙げて答えたのは魔法大臣[ダフル]だった。
「先日、ここからずっと遠い東の方角で大規模な魔法が使われたようですが、その4時間後には痕跡がさっぱりと消えたと報告が上がって来ております」
「ふむ、それは我が国の領地か?」
「いいえ、隣の国の領地でございます」
「それならばよい。他の国などしらぬ」
その話で終わるかと思っていたが、いきなり兵士が会議室の扉を慌てて開けて入ってきた。そしてダフルが言った。
「なにごとだ!今は会議中だぞ!」
兵士は息をあげながら答えた。
「も、申し訳ありません、ですが、緊急事態です!巨大なドラゴンがこの国に直進してきております!」
王が立ち上がり言った。
「な、なんだと?!ドラゴンだと!しかも巨大か、、それほどまでに大きければ古龍とも考えられるか、、本気のブレスでこの首都は半壊するぞ、、、、」
沈黙の後王が少し威圧気味に続けて言った。
「誰か、ドラゴン種に対し攻撃をした者はおるか?」
その場にいた者は声を出さずただただ首を横に振っていた。
「はぁ、まぁ、知っていてもこの場では言わんだろうし、ここにおるものは全員信頼しておる。しかも、ドラゴンに攻撃するなど馬鹿でしかないしな」
王は考え、祈りながら続けて言った。
「古龍ならば会話が成り立つかもしれん。兵士全員に告ろ!攻撃はせず会話を求めよ!会話が成り立つようなら私に報告を!会話が成り立たない場合はこの首都全域に見えるよう何か魔法を空に放ちそれを開戦の合図とせよ!」
そう聞くと、息を整えていた兵士は走り出し各部隊長に伝えた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カグツチはこの国の門らしき場所の前に降り立った、そしてこの国の人族と思われる人が話かけてきた。
「古龍よ!何故この国に来た!」
この国は閑話の国ではありません!
中途半端だとお思いかと思いますが区切らないと多くなりそうなので切りました。
ps.今回や今後の国の名前や人名は実際の物との関係は一切ございません。




