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神龍は世界を見守る(仮)  作者: Y・U
世界編
14/97

14 世界樹 ②

前回の誤字脱字を直しました。


書くのを忘れていましたが火翠をヒスイと書いているのはわざとです、漢字が有ると不自然な気がしたんです、、、すいません


入る前にカグツチはヒスイと喋っていた。


「ヒスイよ、ここからはドライアドと2人で話す、精霊紋から出て外で待っておれ」


そう言われると精霊紋から出て来て言った


「わかりました、カグツチ様」


ヒスイは根っこの所に座った


「では行こうか、ドライアドよ」


「はい」


軽く言葉を交わすと一緒に空洞に入って行った、入ってカグツチが見たのは椅子とテーブルだけで防音と言うには離れた場所だった。


「ここは本当に防音出来ているのか?」


「今はまだ出来ておりませんが、今から防音の魔法と物理的に音を塞ごうかと思いますので少々お待ちください」


そう言ってドライアドはまず手を動かし入って来た道を世界樹の根で覆い、次に魔法を詠唱した。


"風よ音を遮る盾となり、何人も聞こえぬ空気圧を作れ"


言い終わると壁にうっすらと膜が張ったのが分かった。


「これで外部からの音は絶対に聞こえません」


「ふむ、いいだろう。では質問に移るとしよう」


「私に答えることが出来る事は惜しみなくお教え致します」


「まず1つは何故私の名前を知っていたかだ」


「それは、なんの神様かは知りませんが、信託の後、私にだけ聞こえる形で神龍様達の名前とこの後いつ行くかは分からないがカグツチ様が行くと言うお告げがあったからです」


そう聞いたカグツチはおじいちゃんが言ったのだと確信した


「ふむ、2つめは移動手段だ、精霊がその魔法を使う事は出来ないはずだがどうなっている?」


「移動手段については私が世界樹のドライアドである事が関係しています。私、ドライアドは世界樹と一心同体であり、ある程度太い根が張っている場所ならば移動出来るという特性を持っていますので、魔法とは少し違うかと思います」


「なるほど、では移動出来ると言うのはどの位だ?」


「正確には先程現れた場所より1km程まででございます。まだ世界樹が出来て数百年しかたっておりませんのでこればかりはしょうが無いでございます」


「責めはしていないぞ。わかった、質問は終わりだ次に忠告と礼だ」


忠告と聞き緊張が走ったドライアドは生唾を飲み込み言った


「どうぞ」


「他の神龍達もここへ来ることがあるかも知れん、その時今回のような事がおこれば何が起こるかはわからんので皆に伝えておけ。礼は、私は受けた恩は返す性格だ知識は矛となりうる、矛を増やせるのは恩だ、だから1つだけ困り事が起きたならば少し手助けしてやろう、ただし種族間の事に関しては無理だぞ」


「お礼などいただけません!先程もエルフ族が失態をしたではありませんか!」


「それは水に流したと言ったであろう、礼は素直に受け取るというのが礼儀だぞ」


「うっ、、、わかりました、受け取ります」


「連絡はヒスイに入れろ、お前ならば念話が使えるだろう?」


「あぁ、はい、、え?ヒスイ様は精霊なのですか?」


「む?気付いておらかったのか、あやつは精霊の上の大精霊だぞ?」


「あぁ、どうりで魔力量が多いわけだ、って、えええ!あの方は大精霊様なのですか!どうしましょう、ろくに挨拶していませんし、失礼な態度をとったかも知れせん、どうしましょう、どうしましょう」


「まぁ、そう焦るな。そんな事ではあやつは怒らぬ、怒っていても訳を言えば分かってくれるはずだ」


「カ、カグツチ様が仰るなら、、、」


少し落ち着きを取り戻したドライアドは言った


「では、出ましょうか


また、手を動かし道を開けた。



――――――――――――――――――――――――

side ヒスイ


「あぁ、行ってしまわれた。後をこっそりついて行こうとしたのに、いきなり根っこが出てきて道を塞ぐし、燃やそうと思ったけれどもそんな事をすればカグツチ様に叱られてしまうしはぁ、どうすればこの時間を過ごせばいいのでしょう」


ドライアドの事など一切考えずにいたヒスイだった


side ヒスイ end

――――――――――――――――――――――――


道を開けて出て行きヒスイの所まで戻ってきた


「ヒスイ、待たせたな」


「いえいえ、それよりも疑問は解決致しましたか?」


「あぁ、解決した。それでだ先程までお前の事をドライアドが大精霊だと分かっていなかったようでな謝りたいと言っておる、聞いてやってくれ」


「ええ」と軽く言って聞く姿勢を取った


「ヒスイ様、先程までのご無礼をお許しください。それに挨拶が遅れた事、大変申し訳ございませんでした」


「いいえ、別に怒ってなんていませんわよ。カグツチ様に挨拶したのなら私には別に挨拶などいりませんよ」


「ありがとうございます」


ふぅ、と軽く息をはき体の力を抜いた。カグツチは連絡を取れるようにしておいてくれとヒスイに言った。


「はい、わかりましたカグツチ様。ではドライアドさん、右手を前に出してくださいな」


ドライアドは言われるがまま右手を出した。その上にヒスイが手を置きドライアドの手の甲に星のマークをつけた。


「このマークに魔力を通すと私に念話が届きます」


「ありがとうございます」


「終わったか、では帰るぞヒスイ」


「はい、カグツチ様」


ヒスイはまたカグツチの紋様に入って行った。


「世話になったなドライアドよ、礼の件しかと伝えた、必要な時に使え」


「はい、ありがとうございます、カグツチ様」


「でわな」


そう言うと翼を広げ寝床へ向い飛び立った。



今回も見て頂きありがとうございました!

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