12 大精霊
ここから新しく話が始まります!
カ「おー、ここが地上かぁ」
カグツチだけではなく他の神龍達も周りを見ているようだ。
カ「皆、見ているのはいいけれども僕達が固まっているとなにか影響があるかもしれ無いからもう世界に散らばろう」
フ「そうね、連絡も落ち着いたら大精霊を通してしましょう」
ア「そうだねぇ」
他の神龍達も口々にそれでいいと言っていたので解散する事にした。
カ「じゃあまた、1年後にここに集まろう!解散!」
そう言うと神龍達は自分の寝床を見つける為に世界に散らばった。
「じゃあ僕も行こうかなぁ」
翼を広げたが体長が数十メールあるので翼を広げるだけで風が起こる。草が激しくなびく中、飛び立ち、住む場所を探していた。
「うーん、どこがいいかなぁ。おっ、なんか暖かそうな山だ!そこでいいっか」
そう言って降りたのは火山だ、噴火して何十年も経ちマグマも流れていないが地熱はあるので山肌をブレスで削り洞窟にしてその中に住むことにした。
「こんなもんでいいか〜、ちょうどいい温度だし」
炎の神龍にとってはちょうど良くても、人にとっては危ない温度にまで上がっている。
「じゃあ早速おじいちゃんに貰った大精霊を出してみようかな」
そう言うとも赤くもやっとした物に自分の魔力を注いだ、そうすると赤く光中からとても美しい女性の大精霊がでてきて跪いて挨拶をした。
「お初にお目にかかります、カグツチ様、私は炎の大精霊でございます」
「うん、知っているよ。で?名前は?精霊の時にあったでしょ?」
「はいカグツチ様、ですが精霊から進化した際に名前は忘れました。それで、大変申しあげにくいんですがお願いしたい事がございます」
「なに?」
「私達精霊は名前をつけてもらう事で契約をします、そこでカグツチ様に名前をつけて頂いきたいのです」
「まぁ、つける事はいいけどセンスはないよ?それでもいいの?」
「はい!つけて頂けるのでしたら私はなんでも嬉しいです!」
「わかったよ、じゃあ、、、、[火翠]って言うのはどう?」
そうつけると腕の甲にとても綺麗な紋様が浮かび上がったが、まだ気づいていない。
「ヒスイ、、、とてもいい名前です!名前に恥じないよう頑張ります!」
「うん、頑張って。じゃあ早速なんだけどこの周囲に脅威となる魔物、生物が居るかどうか見てきてくれない?」
「わかりました!」
〜10分後〜
「カグツチ様、この辺りには脅威になる魔物は居らず、魔物以外の生物はおりませんでした」
この時は大精霊や神龍にとっての話であり普通の種族にとっては恐れられたりしている魔物も居るが、その事はまだ知らないカグツチだった。
「わかったありがとう」
「何かなさるのですか?」
「いいや、強い魔物や生物がいたら面倒な事が起きるかと思っただけだよ、まぁ居てもここに住むけどね」
カグツチはこれと決めたらあまり考えを変えない性格だった。
「そうでしたか」
にっこりと笑って次の指示仰いだ
「次は何を致しましょう」
「あ〜、次は行くところがあるんだ、ちょっと世界樹のドライアドに会いに行こうかなと思うんだ」
この時なぜドライアドに会いに行くかは分からなかったがヒスイは主であるカグツチの決定に逆らいはしない。
「わかりました、ですが私も連れて行っては貰えないでしょうか?」
「いいよ、じゃあ背中にでも乗る?」
「滅相もございません!、カグツチ様のお背中に乗るなんて私如きには出来ません」
「えー、じゃあどうやって行くの?」
「カグツチ様お右手を前にお出し下さい」
カグツチは言われるまま右手を出した
「私はこの紋様[精霊紋]の中に入っております」
カグツチはここで腕にとても綺麗な紋様がある事に気づいた。
「これいつからあったの?」
「契約をして頂いた時に付けさせて頂きました」
少し魔力を含めて低い声でこう言った
「ふ〜ん、僕には損が無いならいいや。でも契約前にどうなるか位は教えて欲しかったな」
すると顔の色を変えてすぐにヒスイが言った
「も、申し訳ありません!、説明が抜けておりました、これからは注意致しますのでどうかお許しください」
「まぁ、いいよ次は教えてね。じゃあ早速行こうか」
「はい!」
そう言うと精霊紋の中にヒスイが消えた、そしてカグツチは外へ出て世界樹の元へと飛び立った。




