魔物に憑りつかれたたった一人の弟を救え!!!
この国は、僕のお父さんが王様で、お母さんが王妃なんだよ。
いずれは、僕がお父さんの後を継いでこの国の王様になるんだけど、、、?
でも、僕には二つ下の弟がいてね、、、!
弟は、子供の頃から病弱で、、、。
ここ最近は、、、?
13歳になったばかりの弟が自分の部屋から一歩も出てこれないほど
朝から晩まで、何か、、、?
うめき声のような訳の分からない事を言っているんだよ!
お父さんもお母さんも、弟の事が心配になって、、、。
この国で有名な “霊媒師” に来てもらったんだ、、、!
そうするとね、、、?
『おやおや、、、? 王様~この子、どうやら、、、? 魔物に憑りつけれて
おるようじゃな~!』
『・・・魔物?』
『あぁ、このままほっておけば、この子の魂も全て、魔物が持っててしまうぞ!』
『お願い! 私の愛する息子を元に戻して、、、!!!』
『勿論! それがワタシの仕事だが、、、協力者がいるのじゃよ~!』
『・・・協力者?』
『そう! 王子、貴方様に協力してほしいのじゃ~!』
『僕? 何を協力すればいいの? 弟が元に戻るなら、何でも協力するよ!』
『リング!』
『ワタシが、グラス様のお祓いをしている間、、、隣の部屋でリング王子はただ
部屋に居るだけでいいのですじゃ~ただし! 次の朝6時までは、誰も王子の部
屋に入る者もいません! 勿論、話しかける者いません! いいかの~!』
『うん! 分かったよ!』
『・・・もし、失敗したら? 二人とも魂ごと魔物に連れて行かれてしまうとい
う事ですじゃ~!』
『・・・そんな、』
『リング、出来るのか、、、?』
『うん! 出来るよ、お父様! お母様、必ず僕がグラスをどんな事があっても
助けるから、僕を信じて待っててください!!!』
『リング、逞しくなったわね! 分かりました! 私たちはリングを信じます!
ねえ、貴方! そうでしょ!』
『あぁ! 後は任せたたぞ、リング! グラスを頼む!!!』
『はい!』
*
そして、その日の晩から、、、次の日の朝6時までの間、霊媒師はグラスを
お祓いして僕は隣の部屋で、ただ何もせずに部屋に居る事になったんだ、、、!
『リング王子! 一つだけ、言っておかないといけない事があるのじゃがな~
誘惑や脅し、あらゆる方法で王子にこの部屋から出そうとするが、絶対にのっ
てはいけませんぞ! もし、部屋から出ればそこで終わりという事じゃ~』
『・・・うん! 分かったよ!』
▼
・・・僕が部屋に入ると、、、?
直ぐに始まったんだ、、、!
隣では、霊媒師が弟にお祓いをしている、、、!
グラスは、今まで聞いた事のない低い声で喚き散らしているようだ、、、!
・・・僕はというと。
【コンコン】
『リング王子! お母様があまりにもショックで倒れてしまいました、、、!
早く! ココを開けてください!』
『・・・・・・』
これが、霊媒師の言っていた事だなと僕は直ぐに気づいたんだ、、、!
【コンコン】
『リング王子! リング王子! 王様が心臓発作で倒れてしまったんです!
早く早く! ココを開けてください!!!』
『・・・・・・』
この手あの手で、このドアを僕から開けさせようとしている!
【コンコン】
次はなんだ? と僕が思っていると、、、?
『お兄ちゃん! ぼくだよ、グラスだよ! 早くココを開けて!』
『えぇ!? グラスなのか、、、?』
『そうだよ! だから、ココを開けてお兄ちゃん!』
『・・・そんなはずがない! 僕の隣の部屋で、霊媒師がグラスにお祓いを
しているんだ、、、!』
『・・・でも、もう声はしてないよね! 開けてよ、お兄ちゃん!』
・・・そう言えば、先まで聞こえていたグラスの喚き声が聞こえなくなったと
僕が思っていると、、、!?
隣の部屋では、相変わらず霊媒師がベットに横になっているグラスに
お祓いをしていたんだ、、、!
ただ、僕が魔物に操られていただけだったんだ、、、!
聞こえる声が、聞こえないように、、、。
『グラス! 本当にグラスなのか、、、!?』
『そうだよ! お兄ちゃんは “ぼくの声” がちゃんと分かるよね、、、!』
『えぇ!?』
『間違いなくぼくはグラスだよ!』
『・・・いいや! お前は、グラスじゃない! 弟の声を使うなんて、、、!
卑怯だぞ、魔物、、、!!!』
僕が見破ると、、、?
魔物は、低い声で僕にこう言ったんだよ、、、!
『よく俺様だと分かったな~ まあ、いい! 時間はたっぷりあるしな~!
お前を、騙して必ずこのドアをお前に開けさせてやるからな! イヒヒヒヒ~』
そう言うと、、、?
スッと消えていくように声がなくなっていったんだ、、、!
▽
そしてね、、、!
魔物は僕を脅したり誘惑したりダマしたりとあらゆる手を使って
このドアを開けさせるために朝6時まで続いたんだよ、、、!
でも、時計が朝6時00分の針を刺した時、、、。
一瞬で、ピタッと音もしなくなったんだ、、、!
僕は、6時5分にこのドアを開けたんだ、、、!
そうするとね、、、?
お父さんお母さん、霊媒師とそして僕の大切な弟がそこに立っていたんだよ!
お母さんは、僕に泣きながら抱きついて、こう言ったんだ、、、!
『良かったわ~! リングも無事で、、、!』
『グラス! 無事だったのか、、、?』
『・・・お兄ちゃん! ありがとうね、』
『もう、いいんだよ!』
『まだ、グラス王子は元に戻ったばかりだから~本調子じゃないんじゃよ~』
『・・・でも、本当に良かった!』
*
こうして、僕たちは元の状態に戻ったんだよ!
でも、まだ油断は出来ない、、、!
だって! 何処かで魔物が魂も全て根こそぎ持って行く者を物色して
いるかもしれないからだ、、、!
最後までお読みいただきありがとうございます。