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異世界バスツアー  作者: ルンルン太郎
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異世界生活16日目

 冴子がリーダーとして冒険に出て数日ずいぶん慣れてきた。Aランクの依頼を受けてみたいと思うが、問題があった。何もせずに報酬を貰う鷺沼だ。

 という訳で本日は鷺沼を猛特訓。冴子は矢の先にティッシュを巻き付けて丸くして、それを丈夫なビニールでぐるぐる巻きにしたものを複数作った。

 先ずはそれを使っての回避トレーニングだ。もちろん、鷺沼だけでなく、全員が平等に行う。

 10本のうち、何本の矢をかわせるかという内容だ。最初はボクサーが挑戦した。さすがボクサー全てかわした。回避力SSSランクと記入する冴子。

 次は空手家の花田。7本回避。回避力Aにした。

 次はダンサー美原回避9回SSランクとした。

 次は巫女の愛と杏理。二人とも5本回避でBランク。

 次は春菜と拓郎で春菜は3本回避。拓郎は4本回避。

 次は要と律子で要が8本回避でSランク。律子が7本回避でAランク。


「犯罪者の要とその女がこの記録だと俺はパーフェクトだな」


 誰もがその戯言を聞き流した。


 次は神谷薫が挑戦した。2本回避。Dランク少し心配な記録だ。作曲作業が忙しいらしく睡眠不足だという。

 そして、大学生4人組は異世界はあまり儲からないし、大学があるから休日のみの参加にするという。明日香、静香、将暉、静男はお休みだ。

 最後はもちろん、鷺沼だ。


「見てろよ俺様が全部避けてやるぜ。何なら100本でもいいぜ。ぐはぁ! いてえ! タイミングが悪…ひぎゃ! ズルする…な! 俺だけ早くね? 下らねえ…本物の矢じゃなきゃかわす気にもなれねえよ!」


 鷺沼は全て命中。回避0でEランク。この要領でランニング、反復横飛び、腕立て伏せ、握力を測定したが、鷺沼は全てEランクを叩き出した。クビになるか、特訓するかの二択を迫り、特訓にこぎ着けたのだった。

 冒険の前と後に鷺沼に猛特訓をするという流れになった。その影響か、受けられるクエストが2つ減った。

 本日の依頼巨大ワニの討伐50ゴールド


 巨大ワニを討伐するため為に、冴子と愛と杏理に拓郎の強化魔法を掛けて、春菜の追い風の能力で矢の速度を更に高めた。それでも巨大ワニの皮は貫けず、最終手段。太郎が残してくれたスライム対策で強烈な水圧の水鉄砲にガソリンを入れて、それを巨大なワニの口の中に注入し、灯油を染み込ませた布を巻き付けて火をつけた矢を口の中に命中させた。


 こうして、巨大ワニは内部から爆発し破裂した。何とか勝利して報酬を貰った。それを皆で分配し、酒場で酒を飲んで軽く食べて、現実世界に帰って眠りに就いた。アザゼルはまだ来ている。一体いつクビになるのだろか。

 

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