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異世界バスツアー  作者: ルンルン太郎
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モブキャラの旅立ち

 山田太郎は心を踊らせていた。異世界に旅立つ日が来たのだと。

 山田太郎は日々の上司によるパワハラに耐えかねて職場を退職したばかり。退職を決めたきっかけとなったのが、この異世界バスツアーのチラシだった。

 ある朝ポストに入っていた怪しげなチラシで重大な決断をするモブキャラネームが勇者になれる訳もなく、すぐに死にそうだが物語を見守ってみよう。


 山田太郎は旅行用のバッグに新聞紙でぐるぐるに巻いた包丁3本と鍋のフタを入れ、スプレー缶とライター、後は木製のバットにギザギザの鉄線(アメリカの刑務所に張ってあるような)をグルグル巻きにした特製バットを手に持った。鉄線の重さが先端に集まってかなり重い。先端重量2キロ体感重量は凄まじいものだろう。さらにエアガンと、強化ゴムを使った特製のパチンコ。そして、小腹が減った時の為に手作りのサンドイッチを作り出した。自分の好きな具材をてんこ盛りだ。中にはスモークサーモン、レタス、黒胡椒そして大量の卵サンド。デザートの代わりにチョコレートのお菓子ブラックライトニングと食料も用意した。


「準備バッチリさあ、異世界に行ってみようか!」


 山田太郎は元気よくアパートを後にした。が、戻ってきた。どうやら鍵を閉め忘れたようだ。大丈夫なのだろうか?恐ろしく用意周到なのにそそっかしい山田太郎なのであった。

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