01--始まり
注意 これはど素人作の物語です。
色々おかしいところがありますが、それでもいいよっていう優しい人は見てってください。
「ふわぁ〜。眠い…」
新川 愁はふと、呟いた。今は中学校の4時間目。生徒達には、眠くてさらに、お腹が空く時間帯だ。
でも、それも後10分の辛抱だ。
だが、この残り10分の辛さがわかるだろうか…
「はぁー、やっと終わった…」
思っていたより長かった。これほどまで長く時間を感じた事はなかったと思ってしまうほど長かった。
4時間目の後は、昼飯だ。今時の学校では珍しい弁当だ。もちろん、購買もある。
俺にはいつも昼飯を食べるメンバーがいる。
親友であり、悪友である。結城 悠人。
妹であり、なぜかくっついてくる。新川 香恋。
生徒会長であり、なぜいっしょに食べているのかよくわからない。神無月 華奈先輩の4人である。
今日もいつもどおりのメンバーで、いつもどおりの昼飯になると思っていた。
しかし、今日はいつもと少し違っていたかのように感じていた。一つ一つはありふれた、ただ少しの不運だった。
バスが予定通りに来なくて学校に遅刻しそうになったり。
百円玉を自動販売機の下に落としてしまったり…
一つ一つは大したことではなかった。
だからこそ気づかなかった。
最初に気づいたのは、華奈先輩だった。
「ねぇ、あれ、なに?」
そう言った華奈先輩が指していたところにはなにかが浮いていた。
「ドローン?」
と、香恋が言った。
「たしかにドローンのようにも見える。
でも、ドローンはもっと機械的な形をしていた様な気がする。
少なくともあれはドローンじゃないと思う。」
と、俺は、自分の予想を言う。
「いや待って、あれ、翼なくね。」
と、悠人が言った。
言われてみれば翼がない。
なんで気づかなかった?
普通なら気づいたであろう。しかし、気づかなかった。何故?
「じゃあ逆にあれは何かしら?」
と、華奈先輩。
みんなはこの違和感に気づかなかったらしい。
あれは、どう頑張って見ても、現代の技術じゃあ、出来なさそうなのだが。なんなんだ?
と、思いながらも、周りに話を合わせる。
「いや、わからない。なんなのだろうか。」
そう言った瞬間、それから、光が溢れ出てきた。
「え、なになに!?」
と、悠人。
「…」
唖然としている、香恋。
冷静に状況を把握していると思われる、華奈先輩。
いやこれ、本当になんなんだよ…
「うーん。?」
どこだここは。
見たことない場所だ。
少なくとも日本ではないであろう。日本にはこんなに広い所はないであろう。
しかし、本当にどこだろう。よくよく見てみると、赤い蝶がいたりと現実ではない様な気がする。
「そのとうりですよ。」
と、背後から声がした。
慌てて振り返ってみると、なんか女神みたいな服装の美人がいた。
「美人だなんて、ありがとうごさいます。そして、女神みたいじゃなくて女神ですよ。」
何言ってんだこの人。
でも、考えてみれば、考えていることが分かるなんて神以外にいないだろうな。
「そのとうりです。しかし、珍しいですね。」
なにがだ?
「急にこんなよくわからないところに居たのにここまで冷静な人は。」
それもそうか。普通はもっと驚くだろうな。
「では、なぜあなたは驚いていないのですか?」
過去に色々あってな、感情を制御できるようになっていた。
「それは…嫌なことを聞いてしまいすいません…」
気にしないでくれ。もうとうの昔に振り切れた。
「ありがとうございます。
それでは、そろそろ本題に入らさせて貰います。」
そこで、女神はためを作った。
「唐突ですが、愁さん。あなたは死にました。」