表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武道と魔法とetc  作者: おにぎり侍
30/32

第29話タイマンと状況判断と実力差

キィーン!!ドガッ!!

それぞれの冒険者が10人で必死に競い合っている。

「かかって来い!!」

金髪の彼が威勢よく挑発する。非常に凛々しい姿だ。

「なんて名前なの?」

「…ランスロット。データ上No.1。剣速がダントツ」

流石軍師、素早い解説ありがとうございます。


話を聞いてる最中に、ランスロットが1人倒す。流石にやるね。

反対側でも3人と5人で戦いが行われていた。共闘してるね。こういうのもありだ。4:4になってないのも面白い。


「タケル、あの子?」

「あぁ、確か名前はダルクだっけか。多分やってくれるはずだ。」

俺の目をつけていたのは、ランスロットではなかった。


3人組の方が戦いを仕掛ける。

「「オラー!!」」

一斉の仕掛け、数で負けてる分一気に行くしかないよね。

対する5人組も、3人が勢いを受け止め、

パパーーン!!

残り二人が斬りかかり相手の風船を割っていく。非常に効率が良い。

残り一人に斬りかかりに行く、その時だった。

4人の中を光が駆る。

パパパパーン!!

4人の風船が割れた。

「な、なに!?」

「ど、どういう事だ?」


残りの一人も呆然としてる。その隙に風船がまたひとつ割れた。

「色んな想定して、未来を見ないとダメだよ。」

生意気な発言をする、兜をかぶった小柄な冒険者がそこに居た。

素早く倒した冒険者の剣を掴み、ランスロットに投げた。


「な!?」

かろうじで、ランスロットが弾く。その出来た隙にまた光が駆けてくる。素早く防御体制に入るが、光は何もせず駆け抜け、背後から頭部への一撃!

「なんの!!」

ランスロットは振り向かずに頭部への一撃を受け止める。

そう、俺の目をつけてたのがこのダルクって言う小柄な冒険者だ。


ダルクは持ってた剣を手放し、投げ付けて弾かれた剣を拾い、その場で回転し、胴への二連撃。

キィキィーーン!

ランスロットが振り向きながら弾き返し、中段に構える。


ダルク後ろに飛び距離をとった。

「タケル、やるじゃないあの子。」

「ここまでは100点、これからの正解が出せるかな?」


しばらく睨み合いの硬直が続く。

「駄目だ。降参。」

ダルクは自分の頭の風船を割り、降参した。


「決まりだな。」

「2つきまったわね。フフフ」

「ランスロット君、超強い!」

「タイマン最強だな!弓なら俺のがすげーけど。」

「…局面判断、迅速」

「僕もやり合ってみたいなー。」

先輩は気付いたみたいだなー。さて、エキシビジョンマッチと行きますか。


「ランスロット君おめでとう!賞金とギルドマスターの称号をさずけます!あと、俺とお手合わせお願いしようかな。どうだい?」

「望むところ!無敗の私に適いますかな?」

みんなの拍手に迎えられながら、二人は中央にて相見える。

ランスロット君は中段に、俺は下段に構えた。

相手が仕掛けて来る。上段の二連撃だ。俺は軽くあしらう。

簡単に防がれたことで、表情に焦りが見える。


「んま、こんなもんだな。いくぞ、歯を食いしばれよ?」


「秘剣!燕返し!!!」

下段と上段のほぼ同時二連撃。胴と頭部の風船が同時に割れる。

「なっ!?」

ピクリとも動けず驚愕の表情を浮かべ、膝をつく。

「こんな感じでやんちゃすると、お仕置きしにくるから、職務は全うしてね。」

「は、はい。職務に、責任を持って向かいます…」


さてと、本命の方に向かいますかね。

元村長の家に行くと、イッチーにナンパしてもらったダルク君がソファーにちょこんと座っていたのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ