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武道と魔法とetc  作者: おにぎり侍
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第3話異世界と仲間とプルプル

光に中からこえが聞こえる…

「タケル、待ってましたよ。貴方に会えることを。今世界が闇に覆われようとしています。貴方に助けてほしい。救ってほしい。私のわがままに付き合わせるのは非常に心苦しいですが、貴方、貴方達しかこの世界は救えそうにないのです。許してとは言いません。私から力を授けます。この世界の人達の未来をお願い、し、ます。…」


眩しい光を越えるとそこは、森の中だとぉぉ!

あ、ありのまま今起こったことを話すぜ、イッチーの家の中だと思ったら、森の中だったんだ。何を言ってるかわかんないと思うがおれも何をされたのかわからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…

催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

周りを見渡すと、絶世の美女1人。富士山クラスの山が2つ、ツルペタひとり、 金髪ヤンキーが1人と手には木刀のようなものを握りしめていた。

呼吸とともに揺れ動く富士山を眺めていたら。


「ん………」

セーラ先輩が目覚めたみたいだ。


「ここはどこ?タケルが緑の血を流して光に包まれたのは覚えているのだけれど。」

「セーラ先輩は大丈夫みたいだな」

平然と人をエイリアン扱いする先輩はほっといてっと。

「おい!起きろ!」

ユサユサ。プルプル

「大丈夫か?」

ユサユサプルプル

ちょーおもしれー!


「目が胸から動いてないけど、本当に起こそうとしてるのかしら?」

セーラ先輩のこめかみに青筋が立ってきたのをみて、命の危険を感じ、真剣におこしてみる。


「この金属はミスリル合金!?」

「ほんまに!?どこどこ!?!?」

ガバッとすごい勢いで起き上がったプラチナ。

さてもう一人はっと。

亮子ちゃんの耳元で

「…与一…相思相愛」


顔を真っ赤にして覚醒する亮子ちゃんであった。可愛いところあんなぁ。

「じゃあ、少し周りを確認しようか。」


「俺は起こさんのんかーい!!」

絶対起きてただろイッチー。わかってるんだよ。横目で富士山バイブレーションを見ていたことをな。


みんなが覚醒したところで、現状を整理することにした。

「「目が覚めたら、森!!」」

んー。ブレてない現状。

「取り敢えず、森から出ようか。周りが確認できない状況は不安だし。」

「そうね。流石に私も後ろから来られたら、対処出来ないわ。いい。タケル後ろからは対処できないのよ。フフフ」

後ろがチャンスっとメモメモ。


俺達は10分位歩くと、開けた平原に出た。いやぁ、広大である。


「ライオンはいないけど、サファリっぽいわね」

「先輩おったらめっちゃ危ないで!百獣の王!」

先輩の不思議なコメントに冷静に突っ込みながら森の中で落ちてた木の棒と蔦で器用に弓を作るイッチー。

さすがの全中3連覇の弓道4段だけある。道具に対する知識も中々のものだが。

「今度、超すっごい弓作ってあげるね。ヘリコプター落とせそうなやつ」

プラチナがしれっと某映画の話をしているが、アレは先端が重要で…俺の視界の先に何か10メートルくらい前方に動く水たまりが…?


「「アレってもしかして」」

「スライム!?」

多分夢を見てるんだな俺は、とか考えてたら

ヒュン!


イッチーが躊躇なく弓打ってますよ。鏃の付いてない木の棒を…あ、当たった。流石28メートル先の星的を射抜くだけあるな。

「ぐきゅるるるるるる!!!」

めっちゃ怒ってますやん。木の棒が刺さって動けない状況ですが、確実に怒ってます。はい。

「ウォ@&¥!」

スライムっぽいのがなんかしゃべったと思ったら、水の玉がすごい勢いでこちらに飛んできたぁぁぁ!


無心で手にしてた木刀で水の玉を切る!!

「おぉぉぉぉ!!!」

切れた。毎日の素振りは俺を裏切らない!!そのままの流れで近づきトドメを刺す。

煙と共に、水色の石と金属片が落ちた。


「ヤマトのくせに生意気ね。でも、貢ぎ物には悪くないわね。貰ってあげてもよろしくてよ。」

「とりあえず、みんなのものにしよっか。プラチナ!この金属はなにかわかる?」

先輩のお嬢様ごっこは置いといて、プラチナに聞いてみた。


「鋼ね。この大きさだとスプーン2個くらいできるわ!青いのはなんか文字が彫ってある石ね。」

「…魔法的石」

あっという間にドロップが判明したみたい。魔法的って何だそりゃ。


「俺の一撃必中みた?ねぇねぇ。先輩まじ俺やばくないっすか?飛び道具最強ぉぉぉ!」

イッチーのギアが壊れるくらいの空回り。先生潤滑油が必要です!


「あなたの弓があっての、勝利ね。よくやったわ坊や。」

1歳しか離れてないのに子供扱い。半端ないっす先輩。

イッチーもまんざらでもない表情を浮かべニヤついてやがる。


「さて、これからどうしましょう。お風呂もベッドも無いし、お金もない、ラジオも無いし、ディスコも無いわね」

先輩の的確な状況確認を聞いて、村的なものを探すことにした俺たち。

Goo◯leもない絶望的な状況で俺はポケットを探ると、そこに危機的状況を打開するアイテムが!

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