表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武道と魔法とetc  作者: おにぎり侍
29/32

第28話観戦と目星と目星

「それでは!天下一武道会を始めます!」

「「おおおおおおおぉぉぉぉ!!!」」

快晴の空にプラチナの澄んだ声の後に、むさくるしい男どもの声が日々樹 渉!いや、響き渡る。ギルドマスター決定戦の始まりである。

最初はトーナメントで、10名に絞り、その後をバトルロイヤルにする事に決めた。腕っぷしが強いのはもちろん必要だが、大勢との戦いの際に冷静に状況も見極めるためだ。ギルドマスターと、もう一つの目的もあるが。


「1回戦始め!!」

「おりゃー!!」

「どりゃ!!くあっ!!」

各々の戦いが始まる!コレだよコレ。この熱量。

ちなみに頭とお腹に風船をつけて、コレを木刀で割り合う戦いにした。真剣だと致命傷だからね。


「みんな隙が多いわね。フフフ」

「弓あったらなー。」

先輩もイッチーも楽しみながら観戦していた。



「剣なら超いっぱいあるのに。悲しい。」

「…男なら拳で語るべき」

なんか、方向性が違う方に言ってる二人もいるけど…


「おっ!!あの人構えも気合いもいいですね!」

エイ君が一人の冒険者になにか感じたみたいだ。

「誰々?」

視線の方向を見ると、しっかりと中段に構えた金髪長身のすらっとした男がいた。確かに一本筋の通った構えで隙もない。


「せいっ!!」

素早い一撃が頭の風船を割る。相手は微動だに出来てなかった。圧倒的ってやつだ。

「しかも、いい男ね。タケルほどじゃ無いけど。フフフ」

「…与一君程でもなし。」

へへへ。満更でもないな。

「亮子ちゃん。いー事言うね!」

イッチーが亮子ちゃんの頭をワシワシしながら返事をしていた。

俯きながら甘んじて受ける亮子ちゃん。すげー嬉しそうだ。


「あら、タケルは私もなでなでしてくれないの?フフフ」

「先輩駄目です!超駄目です!タケルにそんなの許したら、どこをなでなでされるか分からないですよ!!」

「あら、望むところなのに。フフフ」

「しねーから!ってか。俺そんなキャラ?」

最近の俺の立ち位置はそんな感じなのか…


リングを複数作っていたおかげで、昼過ぎには10人に絞り込んでいた。皆一応には強く、色んな構えや動きを見れて、俺にとっても非常にいい勉強になった。


「参加者の皆さんお疲れさまです!負けた方は参加賞ありますので、受け取って観戦の方に回ってください。30分後に決勝を行います。残られた10名は時間になりましたら集まって下さい。」

俺は段取り良く、冒険者や村人に伝えた。


大会のために集めたスタッフから、試合結果の情報を集め亮子ちゃんにリストを渡す。

「…データベース構築。」

戦力分析をしてくれるらしく、嬉嬉としてリストを眺める亮子ちゃん。

そーいや、部活の時も色んな部の戦略パートナーしてたもんな。

影で軍師ってあだ名が付いてるのも伊達じゃない!

横でプラチナが、なんか図面をひいている。新しい武器だろうか、こちらも嬉嬉として羽根ペンを走らせている。頼りになる二人だぜ。


イッチーはエイ君と女の子をナンパしていた。こ。この二人は…


「めぼしいのは見つかった?」

「うおっ!!」

背後から耳元に話しかけてくる先輩。気配の殺し方が尋常じゃないぜ。

「まったく、先輩には隠せないなぁ。一応一人有望なのがいるよ。」

「バトルロイヤルになってからが見ものね。フフフ」

「これで力を発揮してもらわないと、始まんないからね。」

先輩と意味深な会話をしていると、そろそろ時間だな。


「そろそろ時間なので集まってください。」

10人の冒険者達が集まってきた。その中に金髪長身の彼もいた。

「ルールは先程と同じなのですが、一斉に10人で戦ってもらいます!風船を割られたら外に出る様にお願いします。」

「「おぅ!!」」

威勢のいい返事が返ってくる。


皆それぞれ、リングに散らばった。

「それでは、決勝戦開始ぃぃぃぃい!!」

ギルドのトップになる戦いの火蓋が切って落とされた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ