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武道と魔法とetc  作者: おにぎり侍
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第2話魔剣と聖剣と血

「面!胴!!」

今日も朝から稽古が止まらねえ俺は、朝から二刀流スタイルで木人くん7号を虐めてるのであった。


「面倒なら稽古なんかしなければいいのに。いや、面倒ついでに学校に行くわよ。」

今日も熱心に学校の勧誘に来たセーラ先輩です。

「しかも、今日は助っ人を2人も用意したから!」


「タケルくん超学校行こうよ!今なら何でも2本刃物打つよ!」

勢いだけは凄い、ショートカットで小柄な巨乳の同級生。鍛冶屋見習いの白金 沙弥。あだ名はプラチナ、槌を振るってる姿を横から見ていたい。しかし、超学校行くってどんな感じなんだよ。


「・・・子曰く、学ばざるもの、くうねるあそぶ・・・」

誘いに来たんだよな?セミロングで前髪ぱっつんのコレまた小柄な同じく同級生。諸葛 亮子あだ名はないが、影で軍師と呼ばれてるみたい。


「いや、何人来ても行かねーから!いや、2本は捨て難いな…」

プラチナの作る刃物はほんとに凄い。しかも2本、マジ悩むわー。

てか、俺が学校に行くってのがどんなビックイベントなんだよ、


「ヤマタケ!ビッグニュース!って、女子が3人!?こっちのがビッグニュース!?しかも一人はほんとにビッグじゃねえか!」

チャラい!今日も与一の勢いが止まんねーぜ!しかし、あんなに慌ててなにがあったんだ?


「俺ん家のじーちゃんが魔剣コンプリートしたぞ!!あと、バイク盗られたスマン・・・」

「マジか!今から見に行く!!」

あれ?なんか大事な話がもう一つあったような。


「「私達も行きます!!」」

「・・・空前絶後の猪突猛進・・・」

えー、こいつらも来んのー、流れ上仕方ないかぁ。

ついに、伝説の魔剣達に出会うことがグへへ。

さて、木刀を置いてっ行きますかなっと。


「与一君お願いします。」

「お、おう!相変わらずヨワタケの時は調子狂うな」

スタスタと、与一君の後をついて行く4人。


「魔剣ってなんなのかしら?」

セーラ先輩はなんで、学校に行かないんだろう。大丈夫かな?みんなも…


「魔剣ってのはですね、いろんないわく付き物件のトップに君臨する剣達のことなんですよ。」

プラチナがわかりやすく説明してくれてる。口下手な僕には有難い。


「・・・Don't touch」

呪われないように僕も触らないように気を付けないと。

「どのくらい距離があるのかしら、さっきから塀の横を歩いているだけなのに。」

みんなして塀の横を5分程歩いて行くと、


「さぁ、着いたぞ!我が家へWelcome!」

そう、隣の家なのである。この距離って相変わらずとんでもない大きさの家だぜ。

和風な家なのに門にガーゴイル、噴水にマーライオン、ヤシの木に、竹林・・・いつ見ても圧倒される。

みんな初めてなのにリアクション薄いなぁ。


「何この家!チョーウケるんですけど!ゴチャゴチャしてテーマパークなの?」

「・・・文化集中、前代未聞・・・」

プラチナと亮子ちゃん2人ともやっと脳みそが動いたみたいだ。


「常識を疑う広さね。統一感の破壊。うちもこのくらいやらないといけないわね…」

先輩はなんだかライバル心がウキウキしてるんですけど。


ガチャ、ギギィィイ

「じーちゃん!タケルを連れてきたぞ!!」

「タケルのミコトが来たか!爺は待ち侘びたぞ!!」

お二人共テンションが高いね。おじいさんミコトって、いつも呼ぶのやめて欲しいなぁ。


「今日はよろしくお願いします!」

深々とお爺さんの那須田 源三さんに頭を下げる僕。

「爺、よろしくね」

「お爺さんヨロピコ!」

「・・・夜露死苦」

三者三葉というか、割と失礼じゃないかなみんな…

「元気なのはいいことですな。みなさんのことは与一から聞いておりますぞ。爺もワクワクしておりましたわい!!こっちじゃぁぁぁああああ!!」

流石は与一君のおじいちゃん、テンション高いなぁ。

挨拶のあとみんな爺の後ろについて行き、重厚なドアの向こう側は…


「うわぁ!!武器の宝石箱じゃないですか!」

思わず僕も驚くほどのズラリと並んだ数々の名器!

童子切安綱、瓶割刀、へし切長谷部、妖刀村正、菊一文字則宗、ヴァジュラ、カラドボルグ、ゲイボルグ、与一の弓!ヤバいヨダレが。てか、プラチナちゃんヨダレでてるよ?


「これらは流石に本物じゃないですよね?」

「本物じゃよ、世の中の展示物は全てレプリカになっちょる。タケルのミコトに見せたいのはこれじゃ!!」

「こ、これは!?うそですよね?」

三種の神器の一つがそこに静かに飾られてあった。

そう、草薙剣である。


「さぁ、タケルのミコト殿手に取るんじゃぁぁぁあああ!」

なんか凄くグイグイくる!どうしたんだろ?


「では、失礼して、こぉいつはやベぇぜぇ爺!!手に馴染んでやがる!ん!?急にトゲが!グッ!!くそ!!いてぇ!!」

草薙剣の持ち手の部分から、棘のようなものが突き出て、俺の手を貫き、そこから出た血が草薙剣全体に巡り始める。


「「キャーーーーー!!」」

「・・・キャッ」

「ヤマタケ!!手を離すんだ!!」

みんなの同様が伝わってくる!!離せって言われても貫いて抜けやしねぇ!


「整った。長かったのぉ、やっと救われる。」

爺が謎の言葉を呟きながら部屋をでていく。


「ジジィ!!どこに行くんだオラァ!!てめぇぇぇぇえ!!何が整ったんだぁぁぁぁあ!」

三種の神器を触ってる俺はまさに日本武尊モード。


草薙剣に俺の血が満ちた瞬間、草薙剣が光はじめ、部屋が眩く、色の無い世界になり、俺たちの意識は遠のいていった。


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