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武道と魔法とetc  作者: おにぎり侍
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第17話目覚めと村と目覚めと

ムニュムニュ。両頬に柔らかい感触が。

目が覚めると挟まれていた。先輩と白金さんに。

天国だ。ここは天国なんだ。

僕はしばらく寝た振りをして、楽しんでいると。


「んーー!?!?!?あわわわわ!!!!」

白金さんが目を覚まして状況を把握したみたいだ。

「せ、先輩!起きてください!ヤマト君と寝ちゃってますよ?」

「あら、やっと起きたみたいね。フフフ。えいえいっ」

先輩は、起きてて押し当ててたみたいだ。更に追い打ちを掛けてくる。このインパクトはまずい!僕自身がセカンドインパクトを起こしちゃいそうだ。


「駄目ですよ!駄目駄目!!起きちゃいますよ?」

「あら、タケルは多分前から起きてるはずよ。フフフ」

ヤバい、バレてそうだ!ここは、名演技をしないと!


「ふあー。なっ!?なっなっ!?」

慌てて僕は今起きた感を出していく。これで大丈夫なはずだ。

「おはようタケル。本当に今起きたのかしら。フフフ」

「た、タケル君おはよ!!」

妖艶に微笑む先輩と、顔を真っ赤にしながら挨拶する白金さん。どっちもいいな。ニヤニヤしてしまいそうです。


「あれ?与一くんは?」

一緒に帰ってきた与一君を探す。

隣の部屋を開けるとそこには!

クマの人形をあやすような体制で、頭を抱きしめている諸葛さんと顔を埋めている与一くんがいた。

「「あわわわわわ!!」」

慌てて僕達は二人を引き離す。


「相思相愛って所ね。兄妹みたい。フフフ」

「確かに冷静にみるとすごく綺麗な絵面だったけど、思春期の男女ですよ。」

「超セーフ!」


「なんだ、うるさいな。おっ、もう朝か!飯食おうぜ!」

「…焼肉朝食」

諸葛さん。朝からソレは重いです。

「最後の朝ごはん食べに降りようか!」

「「おー!」」


階段を降りると焼きたてパンの美味しい匂いがする。

「おっはよー!」

ミルミルさんのいつもの元気な挨拶が聞こえる。


「「おはよぉーございます!」」

テーブルにバターとパンとシチューが置かれる。

焼きたてのパンにバターを染み込ませていき、口に放り込む。相変わらず美味しい。

与一くんはシチューにパンをつけて食べていた。アレもパン全体にシチューが染み込み最高に美味しい食べ方の一つだ。


「ミルミルさん。今日で宿を引き上げるのですが、工房は使わせていただけないでしょうか。」

「全然いいよ!使われて無いから使ってもらう方が、お父さんも工房も喜ぶよ。」

本当にありがたいです。ミルミルさん。


ご飯を食べ終わり、早速新居へみんなと行くことにした。


「ここかー!結構ってか、かなりでけーじゃないか!」

「これならギルドを運営出来そうだし、いいね!」


「あっ!!皆さん!!ここにいたんですね!おはようございます。」

エイ君が合流した。

「ってか、昨日何処に行ってたんだよー!」

「それは、その、なんて言うか、色々あったんですよ!」

「夜の運動会でもしてたのかしらね。フフフ」

ゲゲゲの鬼太郎みたいに聞こえるけど、違うよね。


エイ君にギルドのことを伝えると。

「いいですねそれ!みんな分配までが長くて、めんどくさくてよく喧嘩になってますし、商人達がモンスターの強さと冒険者の強さを知らないから、誰に何を頼んでいいか悩んでましたし。村長を巻き込んでやりましょう!」

エイ君も冒険者ギルドの有用性を理解してくれてる。これは行くしかないな。

早速村長のところに行って話を進めてみた所、村長もノリノリである。

「全商人を集結させよ!!村改革じゃ!!」


ついに始まっちゃいましたよレボリューション!

商人の前で僕達のプレゼンテーションが始まる。みんな真剣な目で話を聞いてくれる。色々な調整があり、手数料や、相場をそれぞれ決めていった。胴元としては一番大事なとこである。

人手も借りれることになった。経理は僕等にはまだ難しいからありがたい事だ。


続いては冒険者達へのプレゼンテーションだ。こいつが難しい。めんどくさい事が大嫌いな冒険者達はこ難しい話が大嫌いだ。

僕はこう切り出した。

「ドロップ品はその場で私達が換金します!めんどくさい事は我々がやるので少しの手数料は下さい!あと、商人達からの要望は掲示板に貼ります!こっちは早いモン勝ちです!」


「マジか!良いじゃないか。めんどくさくねぇ!!」

「商人に足元見られねーな。」

「…口下手な俺。助かる。」

「手数料取るのか。ハイエナだな」

「要望はいつも同じのしか無かったから、今度からは好きなとこに行けるな」

賛否両論はあれど、冒険者達はどよめいた。自分達は狩りだけすればいいのである。飛びつかないわけがない。


「これは強制ではないので、利用される方は自由にどうぞ。ただ、最初だけ登録させて下さい。どんな人がいるか知りたいので。」

何かあった時の戦力把握も忘れないため、情報も仕入れることにした。

これで、ギルドの完成だ。

この村を発展させ、身近な戦力も増強しないと、僕達だけの戦力では来たるべき未来の色んな衝突に対抗できないと思ったからた。

敵はモンスターだけでは無いのだから…


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