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2ー4,なにか助けてくれたようです

私はバカですので作中の理論やら

何やらは当然がばがばなので

そうゆうもんだと思ってお楽しみ下さい

一応ご指摘は読みますけど

多分わからないのではないのかと……

シャミイは地上に降りて戻る時あの森を出てすぐの

前の時に色々とあった場所に向かった

空からは全て見えてほぼ真っ直ぐ降りる様に

降りれば良かった

地面に切れ目がありその垂直線上の空は線が

真ん中に走っておりその線が空中に浮かんでいる

つながってはおらずかなり短い

その隣は爆発で丘が削れてくぼんでクレーター

になっており一目で何があったのかわかる

それらを見た後地上から百メートルほど上で止まる


改めて見回すと酷い有り様よねぇ

あの丘だって芝生とまでいかないけどちゃんと草が

生えてなだらかになっていてとても居心地良さそう

なのにあそこだけ吹き飛んで真ん中が穴空きに

なっている 百メートル範囲位が削れている


五百メートルほど離れているここ(ご主人様が居た場所)

でもかなりの跡がある 石やら何やら飛んで来た

のは間違いなく 何かで得た知識では

それらでも十分に弾丸並みの殺傷力があり危険であると

放射状に跡がついているので全方位に散らばって

ちょっとした噴火並みの爆発があったのだろうと

推測する

五百メートルでもすぐ近くになるだろう

其ばかりか衝撃波や爆風なんかも届く範囲に

入っているので何もなしにいれば吹き飛ばされ

岩石で穴だらけにされてみるも無惨な死体と

なっていただろう

遠くに見える町ほど離れていればまだ大丈夫だった

だろうけど……

しかし丸く囲まれた所だけ残っているように

防御する手段を備えていたので全く傷一つ無く

過ごすことができた

あの腕輪である かなりのレア物であれ一つで

文字通り噴火のような負荷にも耐えられる

それでもこの世界では足りないのだと思うけど

上位の存在が居るからね

恐らくこの模様の攻撃を直撃されても防ぎきる

ように設計されているのだろうし

他にも能力があるしこの時はこれで十分だと思って

渡したにちがいない それが違っただけのこと


でも吹き飛ばすのはないんじゃない?

キレイなところが台無しじゃないの!

目標だけ撃ち抜くとかやりようなかったのかしら?

あの子のそうゆう所嫌いだわ……でもそれももう

どうでもいい事よね

むしろあの頃の思い出になる

これは消さないで残しておいて欲しいと思う

私達は虚ろな記憶しか持ち合わせていないから

地形が残れば証になる

あの子は分かれてしまったけれど同じところがある

根本的には一つなのだ

それが今はすごく悲しく感じられた


そうってあの騎士この事を報告に帰ったのよね

確かに着いて行ったら犯人扱いされてしまうかもね

魔物やら伝説の一族なんかも居たから

よく考えなくても大問題級で

めったに起こらない出来事でしょうね………

全町民一斉避難とか言う人絶対居ると思う

もっと離れた場所の話ならねぇ、

でも国が動いてしまうかも知れないね

特にあのデウスマキナキナの一族だっけ?

見た人なんか居ない位出て来ないのに

それに魔物の上位種も普通降りて来ない

せいぜい一つ上位のが来るぐらいまでなのに

今回のような事は初めての事よねきっと、…


私もその場にいなかったから

あの(フュプナス)のが居たのよねぇ

大体は共有したけど、…さすが皆さんもう帰ったみたいね

居たら困るけどね…


あの一撃はかなり危なかったらしい

まさか斬りかかってくるとは かなり軽めでも

大地を割る一撃でしょうにね

証拠にまだ空が歪んでずれてる

でも本体が結界で守っていたらしい

少し漏れたようだけど、それがなかったら

あの町ですら消し飛んでいたかもしれない

恐ろしい

正に最強の一族に間違いない 

あの腕輪の防御を易々貫通していたらしい

それでも直接でないものであり

線上にいたら真っ二つだったでしょうね……

何を敵として想定しているのか疑問だ

ただの剣なんだからね……

そんなに頑張らなくても………

どんなもの装備してるの?

寧ろホントに剣なの?

確かにその辺にほいほい出て来られちゃ困るわね


本体には何ものも効かないからいいけど

ワヤリ様はどうにかしないと


シャミイは手を柔らかく広げ文字を描く

魔法陣を使う様にして本体との繋がりを開く

これは魔法ではない、似て非なる物だ

魔法力を行使して錬成する他の魔法とは媒体の

大きさ強さ密度が違う

世界及びもしくは自身の内火を引き出すには

ある受諾式と契約式が必要である

其処には発動エネルギー源という物が

どうしても必要になりそれがかなり重い

大きな物であるほど複雑化するほど使う量が

増える

それで熟練度が必要になる

軽減効果がないと使うことすら出来ない

上手くないと吸われて死亡すらある

(よくそれで事故が起こる)

恐らく大術であればその殆どが発動に使われる

それが魔法でありこの世界の法則で

それ故必然的に上限が出来上がり頭打ちとなるのだ


本体とは直接のもので発動にエネルギーは使わない

それだけで魔法とはまるで違う

発動に制限がないので疲労もない

使い放題に使用できる

その魔法陣で召喚術式を錬成した

その喚ばれた者は白く丸い球体三体

直径五十センチの丸い球が浮かんでいる

紙のような見た目で張りぼてに見えるのだが

しかし風にも微動だにしないで静止している


「貴方達の守る御仁がもう来るから下に降りて待機して

なさい!」


シャミイの号令で一斉に下に動き出すゆっくりと

音も無く全く振れもせず等速で降りて行く

機械っぽいといえばそうだが何故か温かみがある

紙の質感であるのが効いているのか

地上一メートルで静止状態に移行した

その間一切音無く皆同時でぶれもない

下手なCG を見た気分だ

ただ動かしましたというだけの何も後の編集を

していない物を見たというくそも面白くない

動画にそっくりなほどの何もなさ

風で辺りの土埃が舞い上がっているのが

わざとらしい

シャミイはそれを見届けた後町と反対側に

移動していった


「ほら、もう着いたよ!さぁ!!」

手を引っ張りながら木の影から怪しい奴が

「ああ やっと着いたか、…フウー」

ふらふらなやつを連れてきた

それも当然この数日水しか飲んでいないのだから

かなりの勢いで引っ張りまわされて

そうとう落ち込んだ者に更なる追い討ちをかけて

倒れる寸前になった


「もう休ませてくれ、…」

歩き初めは麻痺して何も感じなかったが

動きまわるほど自分が危篤な状態であることに

気づいた

それでも何とかここまで歩いてこれたので良かった

これが決死の行動時の限界を超えた体力の

成せる技であることは間違いない

ものすごく眠くて何処でもいいから横になりたい


「もうダメなの!?説明をさせてよ!」

体を揺さぶりまだ起きていてとせがんでいる

どうも相手がただへたばってめんどうになったと

思っているらしい

何だかブラックな人に出会った気がする

まぁ魔物だしなぁ仕方ないか………

根本的に違い過ぎる奴らに取ってこの程度

へでもないんだろう


その時目の前に白い何かが現れ細い管を伸ばし口に

突っ込む

おおう、お迎えか?いや?え?

口の中にちょうどいい暖かいスープが流し込まれる


!! うまい!久しぶりに、いや生まれて初めて

こんなもの口にした!!

ごくごくと飲む

そのまま何か柔らかい所に寝かされ

さっきまでと環境がガラリと変わる

天国にでも娯楽にでも来たのか、…これは?


あの白い球の内の一つが形態変化して包み込んで

所謂繭のようになった

全身をカバーしている


「何だい?これは?」ザリングがこの繭とあとの

2つを見てビックリしている

その内の一つが言葉を発した


「ワヤリ様は衰弱しているので保護しました

現在療養中です、声は届きますのでこのままで

お相手お願いします」

某機械の歌姫の声にそっくりな音と響きで話す


「ああ!そうなのかい?これは気付かなかった!

君は普通人だったね!すごく弱くて死亡する

んだったね!?ゴメンね!」

今気づいたんかい!と突っ込みを入れたいところを

我慢して寝る


今までの上の奴らは俺の言うことなんぞ聞かない

奴隷なぞ働けばよいのだ

そのクセで無理をして着いて行くことになった

いや従ってしまった訳だ

長年のものでそう身体が動くのだ

奴が全部悪いとは言えない

ただ目の前の事に従事するそれで

むち打ちや木で叩かれることから逃れることが

できた


「寝て仕舞われたようです、お静かにお願いします」


「そろそろ本心でお話ししませんか?」

「ザリング様」

2つとも声を変えて一方は動画配信のゆっくりな

トーンでもう一方は東方の高いトーンで話す

その内画面表示されそうな気がするほどだ

両脇に鎮座して取り囲んでいるのか

相変わらず音も無く動いたようで

その形跡は見られない


「… そうだが君たちもよほど僕を驚かしたい

ようだね、今回は僕の負けを認めよう

と言ってももう彼を死に至らしめる気はないよ

上はそのつもりらしいが、私はね……あそこが

嫌いなんだよ!兎に角つまらない鬱陶しい

このままでずっと居られるのなら

それが一番の希望なんだよ」


別に謝る素振りも見せず平然と立ったまま

話出す全身布に覆われたそれは顔の少しだけ

開けて後は全て隠れているボロが何重にも重なり

少し位捲ってもとても中まで見えないだろう

そのせいで少し横に出っ張り肥った

人のような印象を受ける

風で布がはためいている

さっきワヤリと手をつないだ時も布が邪魔を

してよくは見えなかった

本人は全く気にしていなかったようだが…


「でもあなたはワヤリ様の暗殺の為に残されたの

でしょう?いつまでも居られる訳ではないと

思いますけどね… どうするおつもりで?」

歌姫が言う


「いやそれは出来ればと言っていたからそう優先

することではない、それに奴に取って

それほど急ぎでもないだろうから

観察してこいとも言っていたよ

さっきのは君たちも食事なんて忘れていたんじゃ

ないのか?急に保護なんて変じゃあないか?

僕もそこまで衰弱していたとは思わなかった

 まだ少し余裕があると思っていたのさ

ホントに普通に人のままなんてちょっと

拍子抜けした気がした位だよ!

でももうこうゆう事はやらないよ

僕も困るからね帰らなきゃいけなくなるからね」


魔物の上位種にとって人の時間などセミやカゲロウ

に似ている

急ぎでないは寿命まで見ていろと同じなのだ

しかし急ぎだとガラリと変わるのでそこは気をつけて

ないといけないが……


「処置が遅れたのは確かですね

食事は全く忘れてはいませんよ?その様な能力を

持たされたのだから把握してはいました

かなり弱ってはいますが

おそらくたどり着くだろうと皆の意見は一致して

いました、… でなら貴方を驚かしてやろうと

そうゆうことになりました

どうです?楽しめましたか?」

3つとも得意げに交互にぴったりと台詞を合わせる

一人で言うのと皆で言うのは大差ないようだ


「ふふ、 ああ楽しめたよ!十分にね!!」




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