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2ー2どうもすみませんが合うようです

魔法陣が出来上がる 

 今度のは2つに分かれて上と下に離れて行く

その間で実体化して行くのだった

完全に現れた所で今度は両手の平に集まり

そこに吸い込まれて行く

そしてこの男女は実体化した

確かに触れない幻であったらしいがその出来が

とんでもなく 

見ただけではわからないほどの物で

前の不完全な物とは確実に技術的な違いがあった

それが何故かはやはり本体の、あの板にさわった

事が関係していると思われ

どうやら前の時とはあらゆる所が変わっている

ようだ


魔法陣は何処に消えたのか?それはどうなったのか


「それ、…捕まえたの?」


「ハイ、そうです これで私でも魔法陣が使えます

展開して,しもべ,を召喚できます!」


へえ?とキョトンと眼を丸くする 言ってる事は

解るがわからない オレは頭が悪いので

なに言ってるのかわかったはずなのに

何言ってるのかわからない

これは受け流して取り敢えずうやむやにして置いて

あっふうーんそうそうとか言っておけばいいやつだ

なんか知らんが魔法が使えるんだろう

うん多分そうだ


「良かったね……使えるようになって…」


「ハイ!ありがとうございます!!」


ものすごいお辞儀をしてくれた

何とかなったな……ふうー

もうすぐ別の事に目をむける

そんな終わったことにいつまでもかまって居ても

しょうがないんだ! と言っておく心の中で


「ねえそれって上に乗れないかなぁ

ロボ姉さん!」


さっきから気になっていた事を言う

あの肩のしょい物はどうもあの貴族を乗せる

背負い籠の足に見えてあの出っ張りに座れば

乗れそうと思っていたんだ

勿論浮浪者に乗ったことなどなく単純に

好奇心である


「ああ、乗りたいですか?それより何故

ロボ姉さんなのでしょうか?ロボなんて

良く知っていましたね?意外です」


あれ?そう言えばロボって何だ?あの機械っぽい

物をみて無性にそう思ったんだが、はて?

それが何故かなんて考えもしなかった

まああんたの様な人の事を言うのかなぁ

説明しないとまずいのかなぁ


「なんか機械っぽいんでそう思って……差別とか

そうゆうんじゃ無いんだ!ほんとに素敵な

格好ですごいと……あの、綺麗だし……

姉さんはその………大きいから……姉さんだなって」


またやっちゃったか……折角仲良くいい雰囲気

だったのにこれはここでお別れかな


肩の出っ張りが動き出し肩の真横に並んで

まん中に椅子が出来る

右側に椅子がくっついた

それと同時にオレの体がフワリと浮き上がり丁寧に

椅子に運ばれる


「どうですか?お気に召しましたか?」

隣の男女もよって来ている

「ちょうどいいですね」


いやなに?なんで?あんたら乗り過ぎ!

普通ここはなに言ってるんですかもうやだーとか

だろ! なに乗せてるの?てかこれはなに?

あわてふためいていると…


「やはりお名前を決めて頂かないといけませんね

ご主人様はなんとお呼びすれば良いのですか?」


びくっとする 名前………オレの名前… それをオレ

に聞くのかい?くそ,とか,そこのカス,とか

名無しの奴とかでいいならある

しかしここで言う物はそれらと違うんだろうなぁ

どうしようか……名前ねぇ


「何でもいいよ?好きに呼べばいいから」

もうそれしか言えなかった


「そうですか……」そう言うとなにやら二人で話し

合いをし始めた 声は出してないけど

なんとなくわかる少しの間静寂が走る

その間オレは椅子に座ったままだ


今森の中にいわゆる魔獣の類いは居ない

かつての大進行と封印の大魔術式で出なくなったの

だからオレ一人でこの辺を彷徨いても危険なのは

人拐いか人食いか位である

動物も居るにはいるがこんな所にそうそう出ては

来ない

出てもそれもいいかなとか思っていたりもする

後の心配がないからね

気楽にふらふらそれが浮浪者であると思っている

宿無しはまた違う職無しも違う

浮浪者なのであるそう思っていた

望んでなった訳ではないが………

要するに死ぬ間際だった

因みに魔物と魔獣は別物である


ガサッと音がして何かの気配がしてきた

何処から来たのか薄汚れたフードを被った

汚ならしい老人?だった 顔も見えない

その後に馬に乗った騎士が居る

なんだろう 犯罪者を連れている?にしても

縛ってもないし自由に歩かせている

逃げないので違うのかも知れない


老人はこちらの近くに来て何を言うでも無く

座り込んだ騎士も馬から降りて隣に座る

服がだぶだぶで布地をそのまま着こんでいる

のかな?わざと全身を見せない様にしているな

これは何者だろうか…… またオレの忘れてが

こいつらを消してしまっているのか?


さすがにそれってどうなのよ、


そこまでの物になってしまったのか?

大変になってしまったものだなこれは

病気だなここまで来ると


「ご主人様、決まりました!」


おう、やっと決まったのかそんなに悩まずとも

適当にすればいいのに


「どんなのにしたんだい?」


「私達にそこまでの権限を許して下さるので

あれば、私達はそれに見合う行動を取らねば

なりません 単にお仕えする以上の行動を

していきたいと普通の人のように付き合いたい

と思います」


「………それで?」


「私は貴方を森の木の民、サリナムの子ワヤリ

と名付けたいと思います 

サリナムはかつての流浪の民、木々に愛された

架空の使途です 貴方に相応しい名です

お気に召しましたでしょうか?」


いやもう驚かない 驚かないよオレは


「もちろん!ほんとに素敵な名前をありがとう、

これでオレは名前持ちになれたんだ

君達が好きにしたいならオレをけたぐっても

罵ってもオレは君達を愛するよ

流石に殺されるのなら逃げるけどそれ以外なら

何でもいい 君達の方が上であるべきだ

オレはそう思っているんだ

従うとかそうゆうのは君達が言う事なんだよ

オレが言うのはおかしいよ」


頭吹いてるのかとか普通の人が言う事だ

オレは指示など出来ないのでこう言うのが

当然でこうなるのが必然だ

上に居るのは上にいて当然のやつだけだ


「良くわかりました、これからはその様に

したいと思います」


わかってくれたのか何なのか知らんが

取り敢えずとても良かったんだ

オレに名前ができたんだ!

なんとかと言ったがすごい名前だ!

これから覚えて使いたい


「まず降りてここにきて下さい」


またふわりと浮いて下ろされる


「今度は貴方の番です、私達も名無しであるので

名を付けて下さい 二人ともですさっきみたいな

名はダメです!ちゃんとした名前をお願いします


「自分で好きな名前をつけるのはダメなのか?」


「私達の名は貴方に付けて欲しいのです!!」


強い要望で一蹴されてしまった

さてどうしたものか、よい名前よい名前うーん

有名な所から取るとするとえーとフェアリー(妖精)

と魔法使いザームの話しがあるがそのまま取れば

きっと怒るだろうから…… 確かフェアリーには

名前が有って複数人いたからそこから選んで

えーとフェアリーの中にバルキリーが居て

あのロボ姉さんにちょっと似てるからその名前に

しようフュプノだったかなちょっと変えて

フュプナスにしよう

後確か人間の女が出て来るからそれから取って

名前がシーミだったからシャミイでいいかな

重要人物だからいいよね

よし御披露目だ


「まず君は強そうだからフェアリーバルキリーの

フュプノから取ってフュプナス

そして君が人と魔法使いとフェアリーの間を

取り持つシーミから取ってシャミイだ

どう?気に入った?」


「ありがとうございます!!これからは

シャミイです!」

「私はフュプナスですね、ワヤリ!」


うん喜んでくれたらしい良かった良かった

なんか名前だけ現実離れしてしまった気がするが

まあいいよね?


「それは魔法使いザームのお話だよね

なら自分はザームから取ってザリングとしよう」

あの老人が言ってきた


「じゃあ私は人の剣士のカリーダから取って

カルーンとする」

あの騎士も言った


「君の初心表明も聞いたし我々も仲間として

認めたと言う事でいいのかな?駄目でも

ついて行くがね、好きにしていいんだろう?」


なんか知らんけど二人ともノリノリである

こんなのと何処で会った?


「好きにすればいいよ、別に何処かに行く

つもりもないけど どこか行きたいの?

ならついて行くけど………」


もう大概である何でもありなんだな 

どこでどうなろうが最早大した違いはない

なんだかね、今まで下にいたもんだから

その癖がついているんだよね…

それにオレはこうだあ!とかないんだよね

ふらふらしてたし、…ね

突然変われるわけないじゃん?


「一度町に挨拶をしていきたい」


騎士の人…カリーンいやカルーンはそうしたい

らしい …ふーん

 

「じゃあ一緒に行ってもいいかな?

オレも町住む為に来たんだ」


最初の目的である町に入ることを忘れ所だった

住めるならいいな


「いや君は町には入れさせられない、すまないが

外で待っていてくれ」


あっやっぱりそうか まあ仕方ない


「そうだね変なこと聞いて悪かった、ゴメン」

オレみたいな浮浪者をほいほい入れてたら

ぐちゃぐちゃになるもんな


「じゃあ待っててくれすぐに戻ってくる」

そう言うと馬に乗って戻って行った

 後に残された老人……連れてかないんだ?

お守りしてくれと言うことか… でも


「おじいさんあの騎士とは知り合い?親子とか?」


「君は忘れてるんだね!面白いなやっぱり

それじゃさっきの場所に行こうよ!説明するよ!」

ひょいと立ち上がり腕を引っ張って連れて行く

グイグイとまるで子供のような仕草だ


「ここからは山道だから少しかかるよ

森を出てすぐの所だから!」


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