2ー1, また戻ったようですが何か変です
第2章です
ふと気がつくとそこは森だった
頭がボーっとする「
目の前がふわふわしてとても気持ち悪い、
これでは動けない
「おはよう御座いますご主人様」
誰だろう?聞いたことない声だ
オレにはご主人とか言われる付き人は居ない!
浮浪者になにを言っているんだよ、
それに知り合いも居ない!みんなの嫌われ者
だよ! 新手のいじめか?
「誰だ!こんなたちの悪いいたずらする奴は!
出てこい!」
きっとこの体の不調もそいつの仕業だろ?
まったく最近のいたずらは手が込んできて
笑えない、こんな事して楽しいのかよ
オレは今森の中の大きな木の下で寝ている
ここは初めて来た所なのだがちょうど少し開けて
いて月夜が楽しめる場所であったのだ
昨晩は良い天気もあり綺麗な月と星をゆっくり
堪能した
そしていい気分で寝ていたらこれである!
なんなんだよ!
「ご主人様!またお忘れになられたんですね…
もしかして全て作り直されていらっしゃる
のですか?さすがご主人様ですね
私達は感動してしまいます」
「なに言ってるの?」
訳わかめスープポタージュは一番である
……深い意味はない
「ご主人様!またお会い出来て光栄です!
よろしくお願いします!」
違う声がする 何故だろう?とても幼い声が
やけに懐かしく感じる 二人とも女性の声に
似ているが、こんな声の男がいても
別に驚きはしない
眼はふわふわと霞んでしまい何かが居るのが
解る位だ一人は大人でもう一人は少し小さい
奴のようだ
「ではまたお触りになられた方が良いでしょう
少し失礼致します お手を拝借………」
と言いながら左手を掴んできた
「私の方はすでに完了しておりますからご心配
なく、さあ動かしますよ?」
「やめろ!まだしびれて、うわっ、くうー!!」
とても優しく持たれたのでそれは何ともなかった
のだが、動かしたら途端にびりびりじんじん
しだす それが全身に波のように行き渡る
「うんんー、んんー、…んんんーっ」
たまらずうめき声を上げる
なんだよこれは!むちゃくちゃキツイ!!
「駄目です!そんな乱暴にしては、後遺症が
残りますから!」
もう一人が手を奪ってそっと戻す
「すみません、大丈夫ですか?ご主人様?
てあなた手を取っていいの?おかしく
ならない?」
「ああ、これがご主人様なんですね
素晴らしいです よくここまで作り上げて
……今触って良かったと思うことが
出来ました
では今から調整をします、五分ほど
お待ち下さい」
「心配してくれてありがとう、大丈夫みたいです」
手から淡い光が流れ出中に消えていく
しびれと一緒に流れて行く最初は余計にしびれる
しかしそれが段々弱くなりとても優しく暖かな
物が流れ始める体巡る内に何処かかたいでいた
パーツが元の軌道にくりだすゆっくりと
回復していた、それを細部までじっくりと浸透
する様を足の先まで比較し送り回す模様を
観察した
これはいい、風呂よりよっぽどかいい
変なマッサージなんて目じゃないな
これが俗に言う回復魔法なのか……確かに貴重な
存在だと言われる訳だわ
でこいつらは何者だ?
動ける様になったのでその辺を聞いてみる
「大分よくなったよありがとう、もういいよ
それで、…君達は一体何者なんだい?
オレに何か用があるのか?」
改めて見てみると、二人とも普通の人ではない
とすぐわかった
一人はニメートルの女性型ロボでもう一人は
ひらひらの服着たイケメン?いや多分子供の
未成熟に良くある両性に見えるガリ
しかし女の子に近いなこれは
したがってぺったんこだ背も低い
ロボの方も半分は肌が露出しているし顔の作りも
人寄りだその肌を装甲?鎧が守っている
これで通りすがりの一般人とか言ったらぶん殴って
やるからな
「私達の事よりまずはあの石柱にお触り下さい」
「何故?」
「貴方が管理者だからです、そうしないとまた
魔物やデウスマキナキナの一族が出ばって来ます
ので……」
えっ、何?今何て言った?石柱?
ああ あれか、木の横に立っている金属の板の事
だよね
「あれの事?」
「ハイそうです、あれにお触り下さいませ
別にただの板ですのでお持ちになって調べても
よろしいですよ?」
まあ確かにただの板に見えるね
あんなに不純物の無さそうなのも珍しいのだが
まっ大丈夫でしょ
オレはさっと起き上がりそちらの方まで動いて
ーうん体は全然問題無いーその板を掴んだ
かなり軽く持てたので中身は空っぽの物だな
くるくる回してみても別段特に何もない
ロボの人が欲しがったので渡したら
その人お腹の中にしまってそれが背中から
にょきにょき出てきた、ほおー
「これで収納完了です!」
今その子の右肩後ろから下に伸びている
なんか武器でもセットしたみたいなカッコ良さ
重装備である
「それって背中に背負っているの?それとも鎧
みたいに前に出てくる訳?」
聞いてみる 最初に怪しいとか言ってたのはもう
すっかり忘れている 何故なら3分前の事は
忘れてしまうというスキル持ちであるからだ
別にそんなスキルが登録されている訳ではない
勝手にそう思っているだけだ
だってその方がカッコいいんだもん
「そうですね どうしましょうか… それも面白い
のかも知れませんね、展開ギミックは盛り込みますね!」
なんか反応良いね、この方達はオレの言うことに
耳を傾けてくれている
いい子なんじゃない?この子達なんか好きになりそう
………ばっか,である、もちろん前の事も何もかも
忘却の彼方で何かのひょうしに思い出すなんて
オレにはあり得ない
忘れたらそれまで、そんなだから使えない
だから相手にされない嫌われる
単純に誰でも良かったのであった
まあ起きる前の記憶はオレのスキル?のせいでは
ないのだが……
記憶は消えたのであるが時間が戻った訳ではなかった
なので起こったことはそのまま残っているし
まだその辺に奴らが居る可能性は高い
いわばリセットされたのは一人だけ 妖精にも
記憶がある
一人だけもしかしたら再構成されたのかも
知れない
そんなことは本人にわかるはずもなかった
しかし昔の記憶も多少の違いがあるのには全く
気づく事は出来なかった
ずっと一人でいたので何の問題もない様に見える
だけだ
「でもう一度聞くけどオレに何の用があるんだ?
確か初対面だよね?君達の事も知らないし
聞いたこともない、物取りにオレを選ぶわけ無いし
さらう目的でも無さそうだし
あれか 暇潰しの遊び相手ってやつ?
ならオレにもちょっとはわかるけど………」
とは言ったものの、そんな事する奴らがオレを
選ぶ訳ないということは間違いない
町中で貴族などの上流階級の人達が遊び相手を
見つけるなんてのは良くある事だ
だがその選ばれる人達は美人であったり
格好いいとか,がたい,がいい頭が良い等
特技持ちで無ければ選ばれない
こんな汚ならしい臭いへちゃむくれは
選ばれないのだ、まだ森の中のことだから
あるかも知れないという可能性を持ったのである
かなり薄いが……
それにこいつらは貴族とかではない気がする
「そうですね… もうお話した方が良いでしょう
私達は見た目の通り人間ではありません
それはあの石板の力によって造られた人形
とでもいいましょうかそういった物です
貴方は覚えていらっしゃらない様ですが
そもそも私達が造られたのは貴方が必要と想われた
からであるのです
いわば貴方は創造の神であり支配者である訳です
実体化したので消される事はないですが
私達は貴方の存在を歓迎致しております
これからどの様になっても変わらないでしょう」
あのロボさんが片ヒザをつき頭を下げ騎士がする
お辞儀をする そんな事されたの初めてだよ!
そしてこの話である
オレはただ寝ていただけである 忘れるのは
特技だが、…忘れ過ぎだろ! なにこのアウェイ感
全然中心人物ではないので……どうしましょうこれ
「あの、…誠に申し訳なく思うのですが… 私にも
召喚の儀式を行って頂けないでしょうか?
もちろん必要ないのであれば無理にとは
言いませんが……」
召喚の儀式とな?それはオレがやるの?えっ!
「……その召喚の儀式というのは一体どうゆう……」
「ただそのリングを掲げ、召喚!と言って頂ければ
よいだけです どうかお願いします」
男の女みたいだけどかわいい子に言われるのは
気分悪いわけじゃない むしろ言い寄られたら
ノリノリで受けると思う
そこに抵抗はない!オレはやる事にする
「召喚!」早速言ってやったちゃんと手も上げた
リングがあったのはちょっとびっくりしたけど
まああんな話の後ですし、なんか知らんけど
持ってたとかよく有るんで無視した