閑話14
またこっち
上げてもうた
もう何でもいいや
俺は怒っている
なんでか?って
それは………あのじじいが気に入らない
からだ!
何だよ知った風な口聞きやがってよぉ!
ふざけんな!!
ぶん殴ってやりたい
「拘束、」
バシッ、ひび割れる音と締め付ける音
いち早く押さえてしまった
くそっ!
なんだこれは?
あの子か?
見ると手を伸ばし広げた平を
向けている
「バーサクにも程がある!
ねぇなんでこれに目をかけるの?
聞いてなさそうよ?」
呆れる風な諦めた顔
なんでこんな顔されにゃいかんのだぁ
お前ら俺を怒らせて楽しんでるんだろ?
なぁそうなんだろ?
そうゆうことなら俺も
遠慮は要らんよなぁ
このやろぉぉ!!
むうおぁぁああぁ!!!
「えっちょっと、…うそでしょ?」
跳ね返されて押さえられない
「こいつ、…やる気だぞ!
構えろ!」
石像のまわりにある水晶から
湯気の様に吸い込まれる光
こいつ魔力を貰う事を見つけやがった
おおおおしゃー
待ってろよー!!
今行くぞぉぉぉ!
なにか巨大怪獣に似ている
いや勘違いしてる
のっしのっしと
無理やり動く
表面が光りの粒の走りを囲う
波打ち弾力性を与える
知らぬ間に軟らかくなる
「てめえらぁぁぁ!なにも出来んと
思ってぇーなぁめぇんんなぁ!!!」
本人は気付いてない
「うぐぐっ」
もう押さえるしかない女の子は
必死にかけ続ける
叔父さんは構え、一呼吸してから
構えを変える、そこからは速く
さあと近づくと一撃!
しかし反撃に合う
無造作に振り下ろされる腕
サッと避けるも
あまりの破壊力に離れる
地面の埃と割れた大地
地響きを伴う
「加減をしてねぇな
まだ出来んか………しかし
こいつはまずいな」
なんでこんなことになってんのよ!
ただ寄っただけなのに
こんなの望んでない!
「もうやめてよ!!
なんなのよ!あんた!!」
石像が向きを変える
「拾ったクセにちゃんと出来ん
で都合いいんかぁぁ」
ずんずんと進む
「逃げろ!」
と言われたがもう力が抜けて
来てる
ふらふらと進む
調子に乗っていた
反動で大きくなっていた
何でもできる今は、目の前は
標的にしか感じない
力任せに動く
ああだめ、追い付かれる!
………ほんとあかん子や
元気だけどね……
つづく
(えっちょっとなに言ってるか
わからないです)