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序章 夢の中に落ちるその前に

=序章= 夢の中に落ちるその前に


キミに逢えない夜は

「もう陽が昇ってこないんじゃないかな・・・」

そう思えてしまうほどに

1分、1秒が長い。

早く眠ってしまえば

こんな寂しさからは解放されるのだと

無理矢理目を瞑ってみても

冷たい布団が

眠りに落ちるのを妨げてくれる。


ふと

枕元に置いておいたキミ専用の携帯電話を手に取ってみた。

時間は24時を回ったあたり。

キミがバイト先を出る時間。

いつも終わってすぐキミから電話がかかってくるのに

こういう日に限ってなかなか着信音はなってくれない。


キミの声が聞きたくて。

どうしようもなく聞きたくて。

思わず

「電話、してもいいかな」とメールを送ろうとしたまさにその瞬間

キミから電話がかかってきた。


「おぅ、お疲れさん。今終わったところだよー」


低すぎず、高すぎない、優しいトーン。

さっきまでの孤独感はどこへなりと消え去り

私の世界は色鮮やかに輝き出した。

そして、驚いたのと、緊張が緩んだのがあいまって、

目から一筋の涙が流れた。


私はキミの声を聞いているだけで

こんなにも穏やかな気分になって

こんなにも世界中の幸せを独り占めした心地になる。


愛しい人。

本当は今宵このままキミの元へ飛んでいきたい。

だからせめて

夢の中だけは

息もできないほど私を抱きしめていて。。。


=第1章=に続く


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