冬の道化師
寒いですね。
君の瞳から溢れ出す
雫の訳が僕は分かる
そっと抱き締めた君の肌
いつもとおんなじ冷たさだ
つられて泣くのは柄じゃない
そう勝手に考えていたけど
君のそばで笑えないのはさ
いつ頃から始まったのかな
一人でいないで
というか僕を一人にしないでよ
だって二人で手を繋いでいた方が
暖かいんだもん
一人の寂しさ
じゃなく二人の愛よ消えないで
でも全ての事に終わりが来る方が
幸せなんだもん
苦しくないんだもん
君も僕も、嗚呼
君の話をね聞くけれど
いつも一方通行だよね
消えない深い傷跡だけが
彼女が生きてる証拠になる
冬の次に春が来るのはさ
誰もが知っていることだけど
君といられる訳じゃないよ
違う街で僕は踊るから
一人にしてくよ
というか僕は一人を選んだよ
二人の熱が苦しくなる季節そう
春が来んだもん
一人の寂しさ
じゃなく二人の夢覚めないで
と思うのはきっと今だけだと僕は
思うんだもん
わかってるんだもん
君も僕も、嗚呼
僕は結局、誰とも交われないまま
僕は結局、誰とも交われないまま
僕は結局、自分を確立するんだ
だけど僕も、誰かと交わりたいんだ
一人の寂しさ
じゃなく二人の夢覚めないで
と思うのはきっと今だけだと僕は
思うんだもん
一人の寂しさ
そして二人の愛別つまで
そのくらいは君を愛していいかなと
思うんだよ
大好きだよ
君も僕も、嗚呼




