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coghweel  作者:
5/13

三夜・正義

続き!続き!

最終更新終了(だったらいいのにね

〜coghweel〜


ここに越してきて三日が過ぎた。


一日目はごく普通の一日、二日目には通学途中に怪しい男に会って、ビー玉をもらったと思ったら空間を捻じ曲げられたジャングルに放り出され、挙句殺されかけた、どうやってかそこから脱出し、摩訶不思議な冒険を終えやっとまともな三日目かと思ったらその摩訶不思議がこれからまともになってしまうのよ〜と説明されそれを受け入れろとの事だ。


「用事があるから先に帰る、寄り道しないでまっすぐ帰りなさい」


先生からの説明が終わるや否や填島はもの凄いスピードで出て行った、俺も帰るとしよう。


玄関に着くと宇白の事を思い出す、保健室によって帰ろう。


「宇白〜起きてるかぁ?」


宇白のベッドはすぐにわかった、だが先客がいた、長い髪をポニーテールでまとめたかわいい女子だ、宇白の裏切り行為に少し腹を立てながら先客に挨拶する。


「今日和眞君とジャングルを歩いた方ですか?」


緑の校章を付けている所を見ると新入生のようだ、そして宇白の名前をさらっと言うところを見ると結構仲が良いようだ。


「体の限界を超えた能力を使用した、との事です」


填島の言うオーバーワークの事だろう、宇白はまだ目を覚ましてない。


「宇白と仲がいいんだな」


特に話すこともないし、思った事を聞く。


「中学の時のクラスメイトで、私本田 桐栄(ほんだ きりえ)って言います」


同じ学校から同じ学年の生徒が二人も能力者、かなりの確率だろう、確かに中学の同級生なら新しくココで友達を作るより気が楽だ。


「何か伝える事でも?」


「いや、いいんだ、お邪魔したね」


状況に耐え切れなくなって逃げ出す。


宇白への裏切り者のレッテルを強化し、今日は帰る事にした。


通学路である開発区、日がまだ短いこの季節だと夕方の位を少し越え既に夜だ。


「しょーねん」


聞き覚えのある声に振り向く、あの怪しい男が焚き火をしている。


「家まで遠いのかい?よかったら暖まっていきなよ」


今日は名前を教えて帰ろう、ドラム缶に当たりに行く、ビー玉のことで聞きたいこともあったしな。


焚き火に向かって歩き出そうとする、が、体が動かない。


「どうした学生君…んな怖い目でみんなよ」


意識が揺らぐ


〜another part〜


学生君の目つきが変わる


「主人の気絶を確認、『7つの大罪』オールナンバーを起動」


意識を確実に乗っ取られてる、気絶を確認、ではなく無理やり気絶させたのであろう。


「抹殺リスト000『クリフォト』を確認、消します」


少年は俺のあげたビー玉をトゲ付き鎖鉄球に変える。


「やめとけ『大罪』、オーバーワークの域を超えている、本体が死ぬぞ」


無駄だと知りながら一応忠告する、だが鉄球を投げる手は止まらない。


だが鉄球は放たれず、その場に倒れてしまった。


「だから言ったのに、勿体無い」


じゃあな少年、さよならだ。


振り返り歩きだす


〜main part〜


意識がまた繋がる、宇白と同じ事が俺にも起きているのだろう、体は動かない。


俺の体力を吸い続ける鉄球を元のビー玉に戻す、だいぶ楽になった。


男は振り返り、俺を見捨てて歩き出す。


アレに用がある。


俺に背を向けて歩く男を止めようと体が動く。


俺にビー玉を渡したあの悪に用がある。


そう、俺の目には男は悪にしか見えなかった。


俺はビー玉を握る、体はまだ限界じゃないハズだが、意識が持たない、なのに俺の体は勝手に思い、勝手に動く。


消してやる、あの人間を被った悪人をかき消してやる、俺をこんなふうにした原因のあいつに俺の全力を叩き込んでやる。


何故、俺はこんなにもあの男を憎んでる?そんなことは関係ない、関係ない、関係。


意識が千切れるように消える。


そしてパソコンのように再起動する。


「本体を起動、『7つの大罪』の起動を半停止」


意識がとてもハッキリする、俺に気付いた男が振り返る。


「へぇ、『7つの大罪』との繋がりを切ったか」


男の興味が俺に戻った。


「やぁこんばんわ、クリフォトさん、聞きたいことがある、セフィロトはどこだ?」


俺の体は勝手に話始める、俺の意識とは別に何かが機能している、そして森にいた男が言っていた喫茶店(?)の名前を言う。


「ちょっと置いて来ちゃったみたいだね、君は…何だい?」


手ぶらなんだ、と男は両手を広げてアピールする。


「何にも揺るがない絶対の『正義』ですよ」


俺の返答にケケケ、と男は高笑いする。


「なるほど、セフィロトの奴もやってくれる、『大罪』の前に『使命』を忍ばせたわけだ」


男はこちらに向かって歩いてくる。


「大罪の力もどうも弱い訳だ、『使命』なんて能力が先に体にあったらお互いに消しあうしかない、大罪の半分ぐらいを誰かに受け渡したってことか」


あぁ、と俺が勝手に返答し、俺はビー玉を握って武器に変化させる、ビー玉はかすかに覚えているトゲ付き鎖鉄球に変わる。


そして思いっきり男に向かって放つ。


男は顔面めがけて飛んでくる鉄球を片手で止められる、あの鉄球を片手で…、あの男は人間ではないだろう。


「大罪の『武器』に『使命』の力を載せて放つ、器用だね揺るがない正義さん、セフィロトを忘れてきた俺には正にお前の存在自体が毒」


「あんま喋らない方が言いと思うぞ、ご主人の意識は起きてるから」


俺のもう一つの意識が男の発言を制止する。


鉄球を手元に戻してその形を変える、鉄球は中国映画とかでよく見る刀身の平べったい青龍刀に変わる。


「『結束』を創り出す力、呼称『傲慢』、何かと何かを繋げる能力、それは戦闘用の力ではない筈だが?」


ビー玉の事を知り尽くしているかのように男は解説じみた発言をする。


「『大罪』、ならな」


俺は飛ぶように駆ける、刀をなれた手つきで振る、その一閃を男は素手で止める。


パス、と物が人の肌に当たる音がした、男は体を鋼鉄に変えているわけじゃない、何か不可思議な力を使っている。


「刀として使いやすい、と言った所か?」


一歩分後ろに後退し、また敵に飛び込む。


「それとも俺と何かを繋げるのかな?それにしても痛いねぇ、武器なんて俺には利かないハズなのによ、『使命』の力のせいかな?」


武器を止めつつ会話する所をみるとかなり余裕なようだ、一歩引き、また飛び込む。


最初は一秒に一閃、次の攻撃は一秒に二閃、次は四閃、まだ速度を上げる体。


「おぉ、速い速い、体は普通の人間なのによ、少年の潜在能力は凄いな」


男は理解できてない、いや見えていない、だが俺には見えている、次の一撃で終わる。


刀は男を普通の人と同じ状態にもどしていく、男が切られても切られない『条件』との繋がりをこの刀は切り裂いていく。


固く刃が通らない男の肌を俺の一撃がきまった、男の腕を切り落とす。


男は驚きを隠せずに後退する。


「何をしたんだい?『大罪』の力じゃないね」


「帰れよクリフォト、セフィロトを持たないあんたじゃ俺は殺せない」


男は笑い、戦闘態勢を解いた。


「コレはありがたい」


こちらに近づいて腕を拾い上げる。


「意識はあるんだろ?鬼山君、また会おうな、俺の名前な『クリフォト』ってんだ」


そう言って深くお辞儀した後、廃ビル中に消えていった。


「『正義』の起動を解除…ご主人、死なないでくれよな」


ふぅ、とため息をつき、俺の体は意味不明のことを言いながら目を閉じていく。


目を開けると体に力が戻る、その瞬間に息が出来なくなる、まるで一日中自分の全速力で走っていたような、心臓の速さも尋常じゃない。


「生きてる?」


填島?なんでこんな所にお前が...。


意識がフッとなくなった。


〜another paart〜


彼は勝ってしまった。


この世の大罪とゆうなの大罪を産み出していく男をいとも簡単に撤退させた。


「生きてる?」


私が声をかけると安心した表情で彼は目を閉じた。


彼なら、もしかすると。


私は確かめるように頷き、彼を彼の家まで引きずっていくことにした

計画性の無い小説で今まで書いた小説の中身が少しだけ変わったりしています


スミマセン

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