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神々の戦い 1

遠い昔、遠い昔、この世界には6人の神々が居ました。


全ての始まりは、天を司る神レイニールでした。レイニールには風の精霊であるカッパニーニという友がおりましたが、カッパニーニはただ側におり、時折レイニールの心を慰めるように頬を吹き撫でるだけ。レイニールは退屈で、寂しかった。


長い間一人でいるうちにレイニールは考えました。この寂しく退屈な時間を終らせる方法を。そこでまず、レイニールはカッパニーニに姿を与えました。友として語り合い、慰め合うために。カッパニーニは良き友でした。しかし、カッパニーニだけではレイニールの寂しさと退屈をほんの少し和らげることしか出来ません。そこで、レイニールは自分の下に海なる神スカルノーゼ、森なる神グリアンティール、火なる神ファイアンセカ、英知なる神ティルンネセラ、闇なる神ブラシェウスを、それぞれ作り、一つの世界を完成させました。レイニールは喜びました。5人の神々と風の精霊であるカッパニーニと語らい、自分が作った世界を歩き、日々を過ごしました。


そんなある日、闇なる神ブラシェウスは言いました。「我らが天を司る神レイニールよ、人なるものを作りましょう。そして、人々に我らが世界をより美しく素晴らしいものへとなるようこの世界に住まわせましょう。」レイニールは喜びました。神々という友以外に、人という子が出来ると。そして、すぐさま沢山の子である人を作りました。


神々は人に、全ての命の源である太陽の光と、安らぎと休息のための闇、そして母なる海を与えました。そして、大地には緑溢れる森を、糧を生み出すための火を、人と人とを繋ぐ英知を、与えました。


やがて人は、友をつくり、そして愛する者をつくり、家族となりました。家族と家族は支え合い、慈しみ合い、更なる愛する者をつくり、やがて一つの村となり、町になり、国となりました。


その頃、世界には小さな小さな国が、数え切れないほどとなっておりました。


人々は、村、町、国、となる過程で、その中でも力のある者が、その村の、町の、国の主となっていき、その他多くの人々はその者に従いました。


力を持つ者達は、治めるものが大きくなるに連れて、更なる力を求めました。


やがて、人と人の、国と国との争いが始まりました。

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