カッパニーニ邸 3
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なのに、王様がさっぱり出てこなくてすみません…。
とうとう、この時が来てしまいました…
マミー、パピー、先に逝く親不孝者の私をお許し下さい。
屍の花子より
「ホッホッホッ。これは、これは。小綺麗になったら随分と可憐で可愛らしいレディだったようだな、ハナコ殿は。」
花子、復活!
グレンリードさんたら何て素敵なんでしょう。可憐で可愛らしいだなんて!そんな風に言われて嬉しくない女の子はいません。
私はアイリーンさん達にお風呂場でそれはもう、ピカピカの艶々に磨かれました。
…物心ついてから他人様に身体を洗われたのは初めてですよ…。トラウマになりそうです。
でも、お陰様でとてもさっぱりしました!何せ1週間身体を拭くことさえしておりませんでしたから。
その後、先程とは別の部屋におります。ここは見た感じ食堂ですかね。連れて来られて座っていると、あの耳に優しい笑い声が聞こえたかと思うとグレンリードさんが入って来ました。
「あの!ありがとうございます。何か色々していただいて…。この、洋服まで…。」
「いやいや、いいんじゃよ。むしろ突然こちらに来ただろうに、見付けるのが遅くなって酷いことをした。すまなかったのぉ。」
私が今着ているのは、淡い紅色のシルクで作られたワンピースで、控えめながらレースや刺繍が施されていてとても可愛い。
実はもっと素敵な、…というか豪奢な洋服というよりはドレスが沢山あったのですが、平成の日本で生まれ育った私は着る勇気が沸きませんでした…。
ん…?なんか今、然り気無く色々と気になる発言があったような………。
「あのぉ、グレンリードさん。今、こちらに突然来た、とか、見付ける、とか…。」
「ホッホッホッ。そうじゃのぉ。どこから話そうかのぉ。」