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カッパニーニ邸 2

女性達、恐らくメイドさん達三人に囲まれて連れて来られたのは、何とも、まあ、素敵なお部屋でした。


白いセンスの良い家具で統一され、床にはこれまた本当に土足NGじゃないんですか!?的なふかふかの薄い桃色の絨毯。 そして、なんと!お部屋は一つではありません!!まず初めの部屋がリビング、奥の扉を開けるとこれまた素敵な寝室。初めて見ました、天蓋付きベッド。私が3~4人寝れそうです。更に奥にはトイレとお風呂までありました。


…名付けてお姫様ルーム!

…最近、現実逃避が激しくなってきています。まあ、異世界ですしね!!ははははは…は…は…はぁ…。


「レディ?いかがなさいましたか?」


は!?いけない、いけない!異世界だけれど、現実をみなくてはいけません。


「だ、大丈夫です。」


と、頼りなく微笑んでみると、


「それは良うございました。」


と、またあの女性の目尻の皺が深くなる。

この女性ひと何だか本当に良いなぁ。…マミー、心配してるかな…。パピーも…。


「レディ?」


「あ、いえ、本当に大丈夫です。ありがとうございます。」


そう言うと女性は更に微笑みを深くして、では、と自己紹介してくれた。


「私、レディの筆頭メイドを努めさせて頂きます、アイリーンと申します。こちらは、同じくレディのメイドを努めさせて頂く、マリーと、メリーシアでございます。」


「マリーと申します。よろしくお願い致します。」


「メリーシアです!よろしくお願い致します!」


落ち着いた感じのお姉さん、多分20代前半位の女性がマリーさんで、多分同じ年くらいかな?女性と言うよりはふわふわの癖毛のツインテールが可愛い女の子という感じのメリーシアさん。


「ハナコ.ノハラと申します。こちらこそよろしくお願いします。」


と、私が挨拶をしてペコリと頭を下げると、三人は慌てたように、「頭をお上げ下さい!」と言う。あれ?私何か変なことしたのでしょうか?



自己紹介が終ると、アイリーンさんが、「では。」と、何だか気合いが入ったような気配を感じさせ、マリーさんとメリーシアさんも同じく。


「ささ、ハナコ様!」


「え?ちょっ、ちょっと待ってください!ふ、服!あっ、いやっ、ちょっ、ギャ、ギャヒャホヘ~!!!」


…三人がかりでお風呂にてピカピカに磨かれてしまいました…。

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