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カッパニーニ邸 1

誤字訂正しました。

お屋敷の中は、外観よりも素敵でした。

赤を貴重とした落ち着いた柄の絨毯で敷き詰められた玄関ホール。センスの良さが醸し出ている調度品の数々。


まるで別世界…って異世界でしたよ、ここ…。


玄関ホールにはお出迎えのメイドさんやら、何やらが沢山おりまして、一様に皆さんグレンリードさんに頭を垂れ、


「お帰りなさいませ、お館様。」


と…。本当に何者ですか、グレンリードさん…って、魔術師………もう、何だか疲れてしまいました、私。


そんな暗沌たる思いに私が浸っていると、ひとりの、この目の前の恐らく使用人である方々の中央にいた、一番貫禄のあるジェントルマンが進み出ていらっしゃいました。


「グレンリード様、こちらのレディが彼の方で?」


「ああ、そうじゃよ、マルセス。よろしく頼んだよ。」


「畏まりました。」


そう言って、ジェントルマン改めマルセスさんが、パンパン!と小気味良く手を叩くと三人の女性が前に進み出てきました。そして、一番年配の、恐らく50代位の女性とマルセスさんが目で合図を交わす。すると女性は私に視線を移し、嫌みなく刻まれた目尻の皺を更に深くして、微笑みかけながら、


「ではこちらへ、レディ。ご案内致します。」


と、優しく話し掛けてくれました。


…何だか、また涙が出そうになりました。



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